暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

902円 (税込)

4pt

近代日本が生まれた幕末維新期。日本史上これほど暗殺が頻発した時期はない。尊皇攘夷論の洗礼を受けた者をはじめ、彼らはなぜ暗殺に走ったのか。本書は大老井伊直弼から内務卿大久保利通に至る国家の中枢、外国人、坂本龍馬らの“志士”、市井の人々までが次々に標的となった事件の凄惨な実相と世間の反応を描く。さらに後世、一方で暗殺者を顕彰し、他方で忌避した明治国家の対応も詳述する。闇から見つめる幕末維新史。

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暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    幕末から明治にかけての暗殺を取り上げ、事件の詳細から背景に至るまで解説したもの。暗殺犯が靖国神社に合祀されていたり、民衆から一定の支持を得ていたりして、驚かされる。隣国では暗殺犯を称賛し国の英雄として崇め奉る風潮があるが、日本も人のことは言えないなと感じる。

    0
    2025年06月14日

    Posted by ブクログ

    幕末から明治、暗殺という視点から見つめ直した日本史。

    幕末から昭和の戦前までの日本史は暗殺の歴史といえるだろう。本書は明治期までだが、実に多くの人材が暗殺で失われている。「言路洞開」、言論の道が開かれていない時代にはテロはやむを得ない手段だったのかもしれないが、どうも腑に落ちない。テロリストを礼賛

    0
    2021年05月10日

    Posted by ブクログ

    概ね20年間程度になるのだと思うが、幕末から明治維新の“暗殺”という事柄に関する事典のような様相も呈する一冊で、同時にそうした営為の社会での受け止められ方の変遷というようなことも論じられている。これまでに「無かったかもしれない?」という角度から、幕末や維新を論じるということになるのかもしれない一冊だ

    0
    2020年12月12日

    Posted by ブクログ

    面白いし、大変勉強になったのでニ度三度読み返しそう。幕末の敵味方の思想の変遷は不勉強でまだまだ理解が難しいところがありますが、個人的には幕府側に同情的な見方になってしまいます。薩摩・長州はあまり好きになれないなぁ。

    0
    2020年12月06日

    Posted by ブクログ

    はじめに
    序章  繰り返されてきた暗殺
    第一章 「夷狄」を排除する
    第二章 「人斬り」往来
    第三章 「言路洞開」を求めて
    第四章 天皇権威の争奪戦
    第五章 維新に乗り遅れた者たち
    第六章 ”正しい”暗殺、”正しくない”暗殺
    終章  それでも続く暗殺
    おわりに
    主要参考文献

    0
    2025年04月24日

    Posted by ブクログ

     戦争は暴力そのものなのだ。実は政府が入れ替わる明治維新期は、歴史的に最も暗殺が行われた時代であるそうだ。本書は、そうした暗殺事件を多数取り上げて、それぞれの暗殺の理由というところに特化して語る一冊である。

     ぼくには維新期の暗殺者ということで言えば、映画や大河ドラマで勝新太郎や萩原健一の演じた「

    0
    2021年10月26日

    Posted by ブクログ

    暗殺を羅列では無くて時系列に並べてみせた面白い趣向の読み物。意外に面白かった。
    この方、文章が上手。
    別の時代の暗殺の歴史とか書いても面白いのでは?

    0
    2021年06月13日

    Posted by ブクログ

    桜田門外の変から大久保利通暗殺まで、近代日本が生まれた幕末維新期。日本史上これほど暗殺が頻発した時期はない。この国の夜明けは・・・?血に塗られていたのか???

    0
    2021年04月01日

    Posted by ブクログ

    思ってたより倍くらい面白かった。これぞ歴史とい感じがした。
    歴史は為政者によって都合よく語られるというのは良く言われることで、明治維新とはまさしくその側面があると改めて知ることができた。正しいことなど主義主張によって違うし、世の中歴史の理は決して単純ではない。
    あと、暗殺は肯定されることではないが、

    0
    2021年03月07日

    Posted by ブクログ

    日本は、暗殺の歴史でいっぱいである。特に幕末は、歴史そのものが暗殺、襲撃の歴史である。日頃から刀を差しているということは、武士は、軍人だから常に戦いの為に生きているということだけど、意見が違うと言うだけで、問答無用というのはどうか。その上に成り立った薩長政府ひいては、明治政府の成り立ちは、かなり無理

    0
    2023年05月30日

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