一坂太郎のレビュー一覧

  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像
    司馬遼太郎に絡み過ぎとも捉えられなくもないが、それだけ影響が大きくなり過ぎているとも言える。
    空白を想像で埋めるだけではなく意図的に捨てている史実もあることは、もっと知られていいかもしれない。

    雇い先である山口の人々に忖度が一切ないのが良い
  • 坂本龍馬と高杉晋作 「幕末志士」の実像と虚像
    幕末・明治維新に活躍した人物のなかでも人気抜群の二人、坂本龍馬と高杉晋作。生い立ちも志向も行動様式も異なる二人のキャラクターを30年にわたり蒐集した著者の資料を基に比較し、その姿を描く志士群像の正体。
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで
    幕末から明治、暗殺という視点から見つめ直した日本史。

    幕末から昭和の戦前までの日本史は暗殺の歴史といえるだろう。本書は明治期までだが、実に多くの人材が暗殺で失われている。「言路洞開」、言論の道が開かれていない時代にはテロはやむを得ない手段だったのかもしれないが、どうも腑に落ちない。テロリストを礼賛...続きを読む
  • 高杉晋作の「革命日記」
    高杉晋作の歴史上のイメージが変わる。
    こんな人だったんだと思える部分がたくさんあり面白い。
    現代語に訳されていて読みやすいが、今後は原文も読めるように勉強し、読んでその時の情景を自分なりに想像してみたい。
    興味深かったのは、旅の際に1日に移動する距離。軽く30~40km越えで、宿に入って寝ないで次移...続きを読む
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで
    概ね20年間程度になるのだと思うが、幕末から明治維新の“暗殺”という事柄に関する事典のような様相も呈する一冊で、同時にそうした営為の社会での受け止められ方の変遷というようなことも論じられている。これまでに「無かったかもしれない?」という角度から、幕末や維新を論じるということになるのかもしれない一冊だ...続きを読む
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで
    面白いし、大変勉強になったのでニ度三度読み返しそう。幕末の敵味方の思想の変遷は不勉強でまだまだ理解が難しいところがありますが、個人的には幕府側に同情的な見方になってしまいます。薩摩・長州はあまり好きになれないなぁ。
  • 長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち
    すごく面白かった。「本物の歴史」という名のミクロの歴史に焦点を当てていて、幕末の激動の中のそこには「人」がいたってことがよく伝わる本だった。この本を読むと幕末に起きた事件もまた違った見方ができるようになった。読みやすかったけど、手紙とか古文書の引用に現代語訳つけてくれるとありがたかった。
  • 昭和史跡散歩[東京篇]
    「昭和史跡」。
    昭和史なんて平成や昭和60年代生まれの人にとっては「なんだそれ?」だよね。この本を読んで、未だに東京に残る昭和史跡を感じるのも良いかと。
  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像
    松陰、松陰門下の研究では第一人者の一坂氏の著作。
    司馬遼太郎の作品はあくまでも『小説』であって虚構がある事を丁寧にふんだんな資料で説明してゆく。
    これは解っていても司馬遼太郎ファンには切ないことだろうと思う。私も司馬遼太郎は好きなので気持ちは分るつもりだ。だが、筆者は決して司馬遼太郎を否定しているの...続きを読む
  • 幕末維新の城 権威の象徴か、実戦の要塞か
    幕末から明治維新の頃の“城”というモノに着目した一冊。
    各地の城等での色々な挿話が興味深いが、現代にも続く「保存」の事始という色彩の話題も在って興味深い。
    また本書には、興味深い古い写真も色々と掲載されている。
  • 司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像
    龍馬さんが近江屋で亡くなってから146年が経ちました。
    「もう、幕末関係の新事実は出尽くしたんじゃないの?」と素人の私などは思ってしまうのですが、ありがたいことにまだまだこうして新しい本が出てきます。
    この本は今年、平成25年の9月に出版されたものです。

    この本では、吉田松陰・坂本龍馬・高杉晋作を...続きを読む
  • これだけは知っておきたい 幕末・維新
    幕末の長州に関わる著作が多い一坂さんによる幕末通史。坂本龍馬や高杉晋作を英雄化することもなく、とても納得のいく幕末史。
    以下、見出しをいくつか
    ・龍馬の一喝で薩長が提携した逸話は創作
    ・「船中八策」は謎の史料
    ・大政奉還の中心人物は後藤象二郎
    ・「討幕の密勅」は"偽勅"だった
    ・戊辰戦争の「錦の御旗...続きを読む
  • 長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち
    こういう本が読みたかった。
    歴史に埋もれた人々の記録。
    歴史に残るのは偉人だけじゃない
    もっともっとたくさんの人がたしかに存在していたんです、
    っていうことを改めて考えさせてくれる本。
  • 高杉晋作の「革命日記」
    坂本龍馬が31歳で岡田以蔵が27歳、吉田松陰の29歳に久坂玄瑞の24歳、そしてこの高杉晋作が27歳というほど、幕末の志士たちの夭折さは今さらながら無念の思いが募るばかりです。

    それは単に、あたら若い命を惜しくも失くしたことを嘆くだけでなく、あの時代のあの時期にあってもっとも重要な考え方や動き方をし...続きを読む
  • 幕末歴史散歩 東京篇
    [ 内容 ]
    東京は、幕末史のテーマパークだ。
    道端や空き地にも、ときには堂々と、ときにはひっそりと過去のドラマが息づいている。
    桜田門、坂下門など頻発するテロの現場、新選組のふるさと、彰義隊の落武者にまつわる怪談…。
    本書はペリー来航から西南戦争までの四半世紀に繰り広げられた有名無名さまざまな事件...続きを読む
  • 長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち
    [ 内容 ]
    戊辰戦争に勝利し、明治国家の中核となった長州藩。
    しかし、その栄光の歴史の陰には、好むと好まざるとにかかわらず戦い、斃れていった多くの無名の犠牲者が存在する。
    高杉晋作が創設し、勝利の原動力となった奇兵隊も、維新後は解隊命令が下され、内戦で多くの命が失われていった。
    著者は遺された史料...続きを読む
  • 高杉晋作の「革命日記」
    幕末の英傑・高杉晋作の個人日記。電光石火な風雲児のイメージが強い高杉晋作ですが、この日記では、真面目に小姓の研修を受けたり、旅の中で人に教えを乞いに言ったり、毎日地道に本を読んで知識を蓄える愚直な人物像が現れています。真面目で孝行者の一面と「僕は筆と硯の家来になるために生まれたのではありません」と言...続きを読む
  • 高杉晋作の「革命日記」
    高杉晋作が生涯の中で残した6冊の日記を一坂太郎氏が読みやすいように解説を付けて現代風に訳したという本です。
    タイトルに革命という文字が使われているのですが、内容はごく普通の家族思いな青年武士としての生活が大半でした。特に忙しい仕事に追われる最中で自分の誕生日を心の中でひっそりと祝う所が可愛い。どの日...続きを読む
  • 長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち
    幕末(現・山口県)の長州藩で非武士層によって編成された義勇軍・奇兵隊についての解説書籍。

    解説書籍に多い、難しく理論的な内容(説明)でなく
    著者:一坂氏の素直な言葉で綴られた わかりやすい解説書です。

    そのため すんなりと読み進められ(お馬鹿な私でも)素直に読み込めましたww


    本書は 長州奇...続きを読む
  • カラー版 東海道新幹線歴史散歩 車窓から愉しむ歴史の宝庫
    あまりにもバカバカしくて、思わず笑ってしまう一冊。内容は、東京から新大阪まで、新幹線の車窓から見れる(と考えられる)歴史的な史跡を紹介しているだけの本なのだが、ほんの一瞬でも、そのわずかな部分が見える可能性があるものまで取り上げており、また、のぞみ号に乗っているとして、どのくらいのタイミングで見られ...続きを読む