市川拓司のレビュー一覧

  • 弘海 息子が海に還る朝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    市川さんの小説は恋愛ものが多いなかで、今作の主なテーマは家族愛。
    独特の表現方法、ゆったりと進むストーリーのテンポ、変わらぬ市川ワールドが広がっていました。

    また、彼の作品に出てくる登場人物は「ユニーク」な人が多いなかで、今作の主人公の弘海や弘海の父親、友人の公太も「ユニーク」な世界の住人の一人。
    《別に急ぐ必要はないさ。どんなに嫌がったって、いずれは大人になっちゃうんだから》
    《人より少し遅れているように感じても、それがきみのペースなんだからって》
    そのような「ユニーク」な人々を今作でも彼の言葉がそっと優しく包み込んでいる印象。

    弘海の胸に出来た傷をきっかけに展開していくこの話。
    SF要

    0
    2020年11月30日
  • そのときは彼によろしく

    Posted by ブクログ

    読み始めの数ページで『これは苦手なタイプの小説だな』と思った。もぞもぞと小恥ずかしくなっちゃう例えとか、さりげなさが鼻につく気取ったセリフとか。洒落た感じにするために、わざわざ一呼吸置く間とか。

    主人公の遠山智史はどこをとっても完ぺきな人間だ。背が高くて優しくて、誠実で真面目。ウィットに富んだ会話もできるし、何しろ子どもの頃からの夢をちゃんと叶えてエラい。おまけに自分のことを過小評価している控えめな性格なんて、もうそれは自然界のヒトコプラクダくらい貴重な生物だ。少なくとも、わたしは今までお目にかかったことがない。
    ヒロインの森川鈴音は誰もが認める美しい女性だ。モデル以外にも、CMに出演したり

    0
    2020年10月16日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「その時は、彼によろしく」に続いて2作品目の
    市川作品でした。
    作者を知らなくて読んでも「同じ人だ」と分かるぐらい
    とっても雰囲気が似ています。設定も文章も。
    そして主人公の女の子に不思議な特徴?があって
    ファンタジーのようになっているところも似てるなと
    思いました。
    なんだかちょっと寂しい終わり方だったような気もしますが
    静流ちゃんのように純粋に人を好きになれるって
    良いなと思いました。
    星は3.5ぐらいです。

    0
    2020年06月20日
  • ねえ、委員長

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コロナ禍で知人に貸してもらった本シリーズ。
    またまた、名前は知ってるけど読んでいなかった市川拓司さん、初読です。


    息苦しさを感じながら、どうにか周りと折り合いをつけている主人公。
    逆に、どうにも折り合いをつけられずに問題児扱いされても、自分をまげず、誰にもない特別な魅力を持つ同級生。
    ふたりが出会い、互いに新しい世界を知り、淡く深く刻まれた恋を描く、中短編集。


    主人公が中高生だからなのか、恋愛小説というより青春小説として、とても爽やかに楽しめた。
    三編とも、自分の行きたいところへ行けるくらい大人になった主人公の、彼(もしくは彼女)への強い思いが描かれていて、これからのふたりの物語への予

    0
    2020年06月02日
  • 私小説

    Posted by ブクログ

    途中、読む間隔が空いたのですが、戻れば一瞬で著者の世界観と言うのか、生きる世界に包まれる感覚は独特で、優しくもあり、怖さもあり…。ある意味、真の生きる意味や生きる大変さを教えてくれる導き書の様にも感じられた。著者だからこそ紡げる優しい世界に納得…!です。

    0
    2020年06月02日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    Posted by ブクログ

    ある大学生の温かく、切ない恋愛物語。
    市川拓司さんの小説は初めて読んだが、読んでいてとても吸付けられるような綺麗な文章だった。
    もっとじっくり読んでいきたいと思った。
    ただ、ラストが何となく予想できてしまったので星3つ。

    0
    2020年05月04日
  • 永遠に解けないパズル

    Posted by ブクログ

    凄い純愛モノだ。なんか、社会的なことをチョロっと絡ませたけれど、そんなのお構いなく純愛モノだ。アカン、読むには歳をとりすぎた。

    0
    2019年09月09日
  • 私小説

    Posted by ブクログ

    小説やエッセイはほとんど読まないんですが、わりと好きな市川拓司がタイトルにしてるのに興味を持ち読んでみました。
    発達障害というより遺伝性重複身体障害?そこまで大変なんだと、唖然。そういう厳しい生活をしていたのなら、独特というか純粋な性格も理解できます。しかし、奥さんも似た感じで・・尊敬に値する。平和主義、善意主義、孤立主義・・まぁ、どう表現すればいいのか分かりませんが、一般的に健康な身としては真似できない部分も多しですね。

    0
    2019年08月19日
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた

    Posted by ブクログ

    こんな世界になったなら、と何度も考えた。
    私はどうするだろう。
    悲しさの中に優しさの溢れた物語だった。

    0
    2019年06月18日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    Posted by ブクログ

    寫眞わ通して知り合った小さな女の子と片思いの女性をもつ政人の恋愛ストーリー
    お互いが片思い
    一緒にいることの心地よさ
    いつまでも続くと思っていた当たり前が突然なくなる
    大人になれない病気の彼女が恋をすることで大人になれる
    ただ、恋をしたら死んでしまう病気

    0
    2019年05月31日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    Posted by ブクログ

    最初はいやどんな表情だよ!!とかどうゆう状況だよ!!ってツッコミどころ満載だったから、これハズレかなとか思ったんだけど、途中から面白くなってきた。定番の恋愛小説とは違うけどほっこりして、すれ違って、悲しくって...定番の恋愛ものが好きじゃない人に読んで欲しいな

    0
    2019年09月12日
  • 私小説

    Posted by ブクログ

    発達障害”選択的発達”の著者の私小説というか
    エッセー的な内容。
    ここまで生きづらいのかというのは少々驚いてしまって
    少し大げさなのではないかと思ってしまいます。
    それからすると私の息子はまだまだ、楽なほうなのか
    違う方向で苦しんでいるところがあるのか?
    まだまだわからないことだらけですが。
    生き生きと生きてくれれば。。。
    そういう世界にちょっとでもなれば。そういう世界に
    少しでも近づけることができれば、それが自分の力が
    少しでも役に立てればと思います。

    0
    2018年04月15日
  • ぼくが発達障害だからできたこと

    Posted by ブクログ

    『いま、会いにゆきます』の作者が語る発達障害。記憶力が悪く、いつも先生からにらまれていた多動児の僕が、なぜ世界的なベストセラーを書くことができたのか?自らの傾いた個性を「障害」と認めたことで、前向きにとらえられた体験談を綴っています。

    0
    2017年07月11日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    ネタバレ 購入済み

    もう一押し(..)

    最後の個展の場面では、静流の想いを感じて、私も目が熱くなりました。
    儚くて切なくてピュアな恋愛が、とても心地よかったです。

    ただ、静流の不思議な病気の設定は、リアリティがなく、かといってロファンタジーでもない?微妙な位置付けで、腑に落ちない感じはありました。
    他にも感じることは色々ありますが、一生心に残る作品と言うには、もう一押しでした。

    0
    2017年05月13日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    Posted by ブクログ

    この人の本は初めて読む。
    「今会いに行きます」の著者ということだけ知っていた。
    きれいな雰囲気のストーリーで画像にしたらきれいなんだろう、読みながら画像が頭の中に浮かんでくる。

    映画化されていて、帯が宮崎あおいの写真だった。

    こんな雰囲気の映画がはやっていた頃、上野樹里と市川隼人の映画を見た。

    その映画を見たにはだいぶ前なのだけれど、記憶力も乏しいのでタイトルは忘れてしまったが。

    私の頭の中では宮崎あおいよ市川隼人主演での画像が浮かんできていたのだけれど本当の映画は玉木宏なのでした。

    ちょっと切ないきれいな雰囲気の映画の脚本のようなストーリーを得意とする作家なのかなと思った。

    0
    2016年09月19日
  • 吸涙鬼

    Posted by ブクログ

    少女漫画のような設定とストーリーは普通読んだら気恥ずかしくなるが、市川さんの小説は不思議とそれを感じさせない。

    0
    2016年09月18日
  • ぼくが発達障害だからできたこと

    Posted by ブクログ

    生きづらいからこそシェルターを求める。
    それが市川氏にとって小説だった。

    私もパニック障害持ちで、神経質から自分ばかり目がいってしまう。

    私もやはり発達障害なのかな。と思うし、そうすると社会から排除されるのかと思うと怖い。

    でも、普通ってなんなんだろう。そう思う時点でおかしいのでしょうか。

    と私は悶々と考えてしまったけど、市川さんは前向きだ。

    0
    2016年08月28日
  • ぼくが発達障害だからできたこと

    Posted by ブクログ

    人気作家の市川拓司が自らの発達障害について、詳しく語るノンフィクション。
    かなり重症で、いろいろな症状に悩まされてきたが、すべてを前向きにとらえ、作家として成功したのはすごい!
    さらに、そんな彼を受け入れ、結婚した奥さんはさらにすごい!
    発達障害の人は、特定の人に対する思い入れが強く、愛情もどんどん深まっていくという。浮気など全く考えられないという。それは特筆すべき点だと思った。
    草食系ならぬ純愛系?

    0
    2016年08月28日
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた

    Posted by ブクログ

    有川さんの「塩の街」に似た雰囲気。
    あらすじ(背表紙より)
    どうやら世界は本当に終わりを迎えるらしい―。突然、世界が鉛色の厚い雲に覆われた。空から青い光が注がれた町は、人も獣も鳥も木も、なにもかもが動きを止めてしまう。ぼくは、離れ離れになってしまった雪乃に会うため、危険な旅に出る。十年前、鉄塔の下で出会った彼女と初めて見た夕焼けを思い出しながら…。『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、立て続けに爆発的ベストセラーを発表してきた市川拓司が、震災後久々に書き下ろした傑作恋愛小説、待望の文庫版!

    0
    2016年06月19日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    純愛。個性的な静流。静流に恋をする純朴な誠人。でも実際に会っているときは、片思い。遠く離れて、年月が経ち、両思いに気づくけど…。誠人がニューヨークへ静流に会いに行ったときには、静流は天国へ。恋をすることで成長を早め、死ぬ病気が実際的ではないが、泣ける話。

    0
    2016年03月24日