市川拓司のレビュー一覧
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ネタバレp46「血の通った女性で言えば」
p89「いいじゃない、自分の年齢なんて自分で決めればいいんだから」
p111「ええ、美しいひとです。でもそれは額に入れて鑑賞する美しさではありません。はき慣れたスニーカーとTシャツとデニムパンツが似合う美しさです。」
p238「33回目のキスは忘れても、1度目のキスは忘れない。誰もが1度目のキスの記憶を携えて、天国の門をくぐっていく。きっと、そうだと思う。」
p268「夢を見るのはぼくの自由だし、その夢を現実にしようと努力をすることだって、ぼくの自由なはずだ。非ロマンティックで実利的な人間には好きに言わせておけばいい。」
p470「いいものを食べられるようになんかならなくたっていい。金のかかった身なりなど必要ない。いつも清潔にしていればいい。ひとを喜ばせるような仕事をしなさい。いつも優しくありなさい。」
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「いま会いにゆきます」の作家である著者が自らの半生を語る。発達障害を抱えていたがゆえに、本人はくそ真面目だが、周囲から浮いてしまい、超問題児とされていた学校時代。マザコンであり影響が強かった躁鬱を抱えていた母との関係。高校時代に知り合って結婚した妻との現在の非常に対話の多い現在。小説がヒットするまでの経過…非常にドラマティックな人生だと思う。「いま会いにゆきます」を奥さんが書店でサクラ購入し、武田鉄矢に会い、「ここで渡さなかったら後悔する」と意を決して、「坂本さん、夫の本です。読んでください。」と言って渡したというエピソード、微笑ましい話だ。武田はその頃、坂本龍馬役をしていたが故の間違い。それが大ヒットに繋がっていったという。更に英語にも翻訳されて世界でも知られる作家になっている!発達障害でこのように成功する人もいるんだ!最後にクリスチャンだという心療内科医の解説者・星野仁彦が織田信長、ダヴィンチ、ゴッホ、ベートーベン、アインシュタイン、その他多くの文学者たちも発達障碍者だったとの説明があり、この文脈の流れの中で凄く理解できた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ市川さんの小説は恋愛ものが多いなかで、今作の主なテーマは家族愛。
独特の表現方法、ゆったりと進むストーリーのテンポ、変わらぬ市川ワールドが広がっていました。
また、彼の作品に出てくる登場人物は「ユニーク」な人が多いなかで、今作の主人公の弘海や弘海の父親、友人の公太も「ユニーク」な世界の住人の一人。
《別に急ぐ必要はないさ。どんなに嫌がったって、いずれは大人になっちゃうんだから》
《人より少し遅れているように感じても、それがきみのペースなんだからって》
そのような「ユニーク」な人々を今作でも彼の言葉がそっと優しく包み込んでいる印象。
弘海の胸に出来た傷をきっかけに展開していくこの話。
SF要素を含んだその傷に、読者に一抹の不安のワクワクを持たせながら話は展開していく。
他の方が仰っていたように、残念なのがタイトルの副題などでそれ以降の大体の展開が読めてしまうところ。
しかし、互いに信頼し、愛し合っている家族が別れのときに向けて、決心を固めていく様子を、まるでその家族の一員になった感覚で見守ることができるとてもあたたかな作品だと思いました。
そして、いつまで経っても親離れ・子離れができない家族や、逆に家族のなかにいても「孤」を感じてしまう現代だからこそ、この家族から感じるものは何か心をあたたかくしてくれるのではないかと感じました。
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ネタバレ 購入済み
もう一押し(..)
最後の個展の場面では、静流の想いを感じて、私も目が熱くなりました。
儚くて切なくてピュアな恋愛が、とても心地よかったです。
ただ、静流の不思議な病気の設定は、リアリティがなく、かといってロファンタジーでもない?微妙な位置付けで、腑に落ちない感じはありました。
他にも感じることは色々ありますが、一生心に残る作品と言うには、もう一押しでした。