五条紀夫のレビュー一覧

  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    読者への挑戦状もあるのでミステリに分類しようか迷った。
    走れメロスのパロディーのような本作、読んでいるとところどころ吹き出しそうになる。
    重い本が続いた後に読むと、気持ちが軽くなって次の本を読む活力になるような作品。
    読書経験が少ない、これから本を読んでいきたいと思っているような人におすすめしたい。

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    2025年10月24日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    「誇らしい生涯を送ってきました。」
    で始まるオサムスの超ポジティブな著書『人間合格』に吹いた。
    audibleで、おもしろくて半日で聴き終わってしまった。
    個人的にはコミカルな文章のセンスが朝井リョウのエッセイと似ていると思う。
    ミステリー要素はスリリングなものはなく無難な感じ。
    細かい設定や物語の進め方がおもしろいので飽きずに楽しめた。
    単純なふざけた名前も、すごくわかりやすくて何人出てきても覚えやすくて助かる。
    ふざけてない小説にもちょっと取り入れてほしいかも。
    そもそも『走れメロス』が面白いし、それをパロディにした作品としては大満足。
    イマジンティウスが見えない謎については疑問に残るけど

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    2025年10月24日
  • 私はチクワに殺されます

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    チクワで人生を狂わされた男の狂気に満ちた手記の一章。その微妙なモヤモヤを気持ち良く解消していく二章。そして三章で…ホラー?ミステリ?サスペンス?この読後感、五条作品はクセになる。残るは『イデア』のみ。読まなけけけけけけけけけけけ

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    2025年10月23日
  • 私はチクワに殺されます

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    ネタバレ

    面白かった。チクワがちょうどよく不気味でコミカルなのがすごい。

    探偵役が嫌味なやつで、こいつに事件を解いて欲しくないなーと思っていたらチクワの神様がやってくれたので私はチクワを信じます。

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    2025年10月21日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    斬新な設定で面白かった!

    発想が豊かで自由な表現する人だな〜って。今はこの人の作風にハマって新作出る度読んでます。笑

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    2025年10月18日
  • 私はチクワに殺されます

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    ネタバレ

    「チー、クー、ワー」
    ちくわを構えて穴をのぞけば、そこには人の死が見える。無残な死は、ちくわという秘拷穴がもたらす力なのです。
    (なんのこっちゃ?ですよね)

    妻を刺殺し、首をつって無理心中をした男の胸ポケットには、長い手記が入っていた。
    手記には、ちくわの穴から見えるおぞましい光景とちくわに翻弄され侵食される男の苦悩と狂気が書かれていた。
    ちくわが !? バカバカしい〜とは笑えなくなっていく。
    でも、何かおかしい。

    そして、娘へのインタビュー。あぁそういうことかなと思う。
    でも、何か納得いかない。

    そして、ライターと娘の会話。小説の断片。
    どこか納得いかないことに説明がつ

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    2025年10月09日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    浜辺で目覚めると、そこは天国だった。
    浜辺の先には天国屋敷があった。
    そこに集まった6人は、自分の名前も分からない。しかし、誰かに首を切られ殺されたという記憶は残っていた。
    6人の中の誰かが殺人犯なのか?なぜ自分達は殺されたのか?そして、私は誰なのか?
    手がかりは、この館と毎朝届く不思議な新聞。
    真相を知り、成仏を目指して、生前の謎に迫る。

    クローズドサークルって、集められた人々の中に殺人犯が!!次々と起こる不可解な死!!次は自分かもしれないという恐怖!!
    などを楽しむと思ってましたが、、、。
    これは、、、ちょっと違う!!
    だって、みんな死んでいるのだから。天国なのだから。
    なんなら、強く自

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    2025年09月09日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    誰だ!せっかく殺したクソジジイを生き返らせたのは!?この帯からして最高であるw本作の主人公が推理する対象は殺人犯ならぬ蘇生犯。作中では何人もの登場人物が死んではあっさり生き返るwしかし、この蘇生術には一筋縄では行かないルールが何個か付随していて、それがミステリーを複雑にしてくれる。アイデア一発勝負の出オチになるかと思いきや二転三転するストーリーで面白かった。

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    2025年09月08日
  • 私はチクワに殺されます

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    本屋さんて何度も目にして気になってしまって購入。
    変わった題名ですが本当にそのままの内容でした。
    短い作品ですがどんでん返しが続きなかなか面白かったです。
    チクワを覗いたら人が亡くなるってヘンテコな設定の話ですが、だったら子供の頃に周りの人みんないなくなってますよ。
    覗いたことありますよね?
    え、ありますよね?
    えーっと?行儀悪いからないですか??

    もし試した事無かったら一度……

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    2025年09月08日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    ネタバレ

    かの名作『走れメロス』を基に、その間に殺人事件が起きメロスが解決するというストーリー。メロスのストーリーを崩さずに、かつ当時の歴史的背景を混ぜながらミステリーとしても成立していてとても面白かったです。
    教科書で読んでいた時の雰囲気とは全く違う、コメディ色強めでおバカなメロスが楽しめる、不思議な作品で新しい読書体験でした。

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    2025年09月07日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    記憶をなくした殺された6人が成仏するために犯人を探すという設定に惹かれた。それぞれのキャラクター、天国屋敷の現象なども面白く、引き込まれた。

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    2025年09月05日
  • 私はチクワに殺されます

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    チクワという身近な食品が「死の予見」をもたらす呪いの象徴となるという不気味なホラー作品。
    チクワの穴を覗く行為は非日常的ながらも想像しやすい行動であり、そのことが返って変なリアリティがあるような気がした。
    多視点の構成は、夫婦心中事件やチクワの謎を追うミステリーとしての緊張感を高めている。
    読書前にタイトルからイメージしていた内容が読後にはガラッと変わってしまい、ちゃんと楽しく裏切ってくれた小説だった。

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    2025年08月24日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    この小説を読み終わって早々に、本屋にあった著者の他の作品3冊を大人買いしてしまいました。現場からは以上です。

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    2025年08月16日
  • 私はチクワに殺されます

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    サスペンスだし、ミステリーだし、人はたくさん死んじゃうし、薄気味悪いし、グロテスクなんだけど

    チクワが主題なのがじわじわ来て笑っちゃう笑
    なんだろ、ドラマの奪い合い冬を見た時の感覚に似てる。怖いけど、怖いんだけど笑っちゃうみたいな。

    次チクワを食べる時は、覗いちゃうだろうな、怖いけど。

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    2025年08月14日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    主人公、健康の出自が明かされる大どんでん返しのラスト、また命を狙われていた悪党(とされる)権造の気のようなものが途中から感じられなく少し不気味だったが、その立ち位置もラストに明かされ人物像が180度変わったり、物語の終わり方が意外なことの連続だった。最後に健康のとった行動は、命あるものはどんなに延命をほどこしても亡くなるという運命には逆らえないということを読者に説いている。信津町の江戸幕府の頃に遡る言い伝えは、歴史ミステリーとして面白かった。

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    2025年08月13日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    真面目に読んでる自分をほめたくなる爆笑本格ミステリ、殺人犯ならぬ蘇生犯を追え #町内会死者蘇生事件

    ■あらすじ
    とある田舎町に住む健康、昇太、由佳里は、町を牛耳っている町内会長の権造を殺害しようとしていた。彼らは権造を酒に酔わせて、風呂に沈めることで殺害に成功する。しかし次の日、朝のラジオ体操の時間に権蔵が生きている姿で現れるのだった…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    五条先生は稀有なセンスを持ってますねー。毎度毎度アホかよって設定にドギモを抜かされます。

    何がおもろいって、本作は「蘇生犯」を探し当てるミステリーというところ。しかも捜査するのは「探偵」じゃなく「殺人犯」なんです。逆、逆!

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    2025年07月25日
  • 私はチクワに殺されます

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    読み終わった、怖かったけど
    チクワ食べたくなりました。
    そんなことあるわけ…と思わせておいて
    ほんとにありそうな感じ。
    特殊設定といえば五条紀夫。

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    2025年07月21日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    新しい感覚のミステリー。人殺しがメインでなく、蘇生した犯人を探す事がメイン。
    ラストへの疾走感がよかった。
    最近ミステリー読んでなかったけど、やっぱ面白いね。
    ミステリーの中でも、この作品のように、それぞれの視点から物事捉えてく話が好き。

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    2025年07月19日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    だいぶ序盤からわかってしまって答え合わせみたいになりました。ただラジオ体操の曲がある時は不気味に感じたり、ある時は寂しくも新しい朝を迎える切ない気持ちになったり感情を揺さぶられました。

    最後まで呪いとか蘇生に関係がなく、ラジオ体操の曲のままで終わったのも良かったし、あと五条先生の小説の終わり方が好きです!

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    2025年07月14日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    独特な世界観のクローズドサークルミステリーとして楽しめた。
    死者たちが、記憶を失いながらも軽快な会話で真相を探る展開はポップでテンポが良く、ゲームのようなワクワク感があり、真相が徐々に明らかになるにつれて、どんどんのめり込んでいった。
    気軽に楽しめるものの、丁寧な伏線や真相の意外さなど、しっかり本格ミステリだった。

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    2025年07月12日