五条紀夫のレビュー一覧
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「誇らしい生涯を送ってきました。」
で始まるオサムスの超ポジティブな著書『人間合格』に吹いた。
audibleで、おもしろくて半日で聴き終わってしまった。
個人的にはコミカルな文章のセンスが朝井リョウのエッセイと似ていると思う。
ミステリー要素はスリリングなものはなく無難な感じ。
細かい設定や物語の進め方がおもしろいので飽きずに楽しめた。
単純なふざけた名前も、すごくわかりやすくて何人出てきても覚えやすくて助かる。
ふざけてない小説にもちょっと取り入れてほしいかも。
そもそも『走れメロス』が面白いし、それをパロディにした作品としては大満足。
イマジンティウスが見えない謎については疑問に残るけど -
Posted by ブクログ
ネタバレ「チー、クー、ワー」
ちくわを構えて穴をのぞけば、そこには人の死が見える。無残な死は、ちくわという秘拷穴がもたらす力なのです。
(なんのこっちゃ?ですよね)
妻を刺殺し、首をつって無理心中をした男の胸ポケットには、長い手記が入っていた。
手記には、ちくわの穴から見えるおぞましい光景とちくわに翻弄され侵食される男の苦悩と狂気が書かれていた。
ちくわが !? バカバカしい〜とは笑えなくなっていく。
でも、何かおかしい。
そして、娘へのインタビュー。あぁそういうことかなと思う。
でも、何か納得いかない。
そして、ライターと娘の会話。小説の断片。
どこか納得いかないことに説明がつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ浜辺で目覚めると、そこは天国だった。
浜辺の先には天国屋敷があった。
そこに集まった6人は、自分の名前も分からない。しかし、誰かに首を切られ殺されたという記憶は残っていた。
6人の中の誰かが殺人犯なのか?なぜ自分達は殺されたのか?そして、私は誰なのか?
手がかりは、この館と毎朝届く不思議な新聞。
真相を知り、成仏を目指して、生前の謎に迫る。
クローズドサークルって、集められた人々の中に殺人犯が!!次々と起こる不可解な死!!次は自分かもしれないという恐怖!!
などを楽しむと思ってましたが、、、。
これは、、、ちょっと違う!!
だって、みんな死んでいるのだから。天国なのだから。
なんなら、強く自 -
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真面目に読んでる自分をほめたくなる爆笑本格ミステリ、殺人犯ならぬ蘇生犯を追え #町内会死者蘇生事件
■あらすじ
とある田舎町に住む健康、昇太、由佳里は、町を牛耳っている町内会長の権造を殺害しようとしていた。彼らは権造を酒に酔わせて、風呂に沈めることで殺害に成功する。しかし次の日、朝のラジオ体操の時間に権蔵が生きている姿で現れるのだった…
■きっと読みたくなるレビュー
五条先生は稀有なセンスを持ってますねー。毎度毎度アホかよって設定にドギモを抜かされます。
何がおもろいって、本作は「蘇生犯」を探し当てるミステリーというところ。しかも捜査するのは「探偵」じゃなく「殺人犯」なんです。逆、逆!