五条紀夫のレビュー一覧

  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    小説の自由さを思い知らされる快作

    面白くてあっという間に読み終わった。連続した物語でありながら、道中で様々な事件に出くわす短編集のような構造。ところどころ強引なトリックもあるが、作中のメロスの勢いに飲まれて納得してしまう。フィクションはこれくらい自由でいいのだと。

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    2026年08月29日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    これがあの『走れメロス』!?
    原型はどこに行った!!??
    と驚くくらい違う作品でした。

    でも太宰治文章はそのまま使ってるんだから凄い!さすが五条紀夫!!


    メロスは推理したー。を読むたび"キュピーン"と頭の中でSEが流れてくる気がした。

    これがバカミス!?
    いや、これはミステリ小説であり格闘技小説であり、歴史小説だ!

    (本当にちょっと勉強になる)

    しかもメロスは正義の心とフィジカルがあれば何でも出来る!メンタル強者系。

    (本当ちょっと勇気を貰える)

    何かにめげそうな時、落ち込んだ時、元気がない時に読むのもオススメ…かもしれない、そんなミステリーです。

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    2026年08月26日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    仕事でトラブルに巻き込まれて
    読書をしている場合じゃないワタシT_T)

    いっとき、本屋さんでも必ずといっていいほどプッシュされていた本作。太宰治の走れメロスのパロディ。大変読みやすく、世界観に入り込みやすい。なんといっても、脇役たちの名前がすばらしい。五条先生の優しさですね。
    盗賊のおやびんは ゾクノボス
    被害者の盗賊は ダボクデシス
    容疑者の盗賊は アヤシス
    なんてセンスがよいのでしょう。

    サラッと読むのには
    最高の一冊です。

    そんな私でもほんの少し、
    ほんの少し気が紛れたありがたい作品でした。

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    2026年08月25日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    凶暴な人食いパンダが街を徘徊し、料理店から外に出ることができない中で起こる殺人事件のお話。
    パンダが人を食う、という特異な設定とそれが外にいる状況で、どのように話と推理が進んでいくのか、存分に楽しませてもらった。
    話の展開自体は特に奇をてらったものではなく、普通なもの。
    だが、
    「もしかしたら…いやいや、まさか…」
    と、読んでいて頭をよぎった想定がドンピシャだったのは我ながら驚いた。

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    2026年08月20日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    メロスの話を詳しく知らなくても
    コメディ要素が多くて読みやすかった
    殺人事件に巻き込まれてメロスと一緒に
    推理していく感じが楽しかった

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    2026年08月19日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    コメディとミステリーと史実が混ざりあって楽しい1冊!小学生の時に学んだフレーズが随所に登場して懐かしい気分も味わいました。とにかくメロスが正直でよろしい、気持ちがいい!ただ1回では読み切れない語り技巧が隠れていそうな匂いぷんぷんなので、もう一度日を改めて拝読します。

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    2026年08月19日
  • 私はチクワに殺されます

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    ネタバレ

    「こんな小説、絶対タイトル負けやろ!」となめてかかってごめんなさい。

    チクワに取り憑かれた1人の男の手記から始まる物語。男の妄想なのか、男が現実に力を手に入れてしまったのか、絶妙なラインで話が進む。
    続くインタビューの章では、男の娘が別の視点から事件を語っていく。

    色々な伏線が徐々に回収されて、最終的に見える世界は別物になってる感じ。映画になりそう。

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    2026年08月16日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    ホントさ、真剣にふざけるのやめてほしい。
    公然の場で吹いてしまうので。
    でも名前とか適当なのに分かりやすくて良いな。
    懐かしさを感じながらも「いや、こんなシーンは無かった」とツッコミを入れてみたり。
    サクッと読めて意外性もあって楽しかった。

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    2026年08月12日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    ネタバレ

    名作が題材になったミステリって良いですよね。
    元ネタは、太宰治さんの『走れメロス』。
    Youtubeのエニグマ伯爵の品詞がヤバイ"走れメロス"も是非ご視聴願いたい。
    まず、登場人物の名前がわかりやすい!
    4話のメロスは入水したにはしてやられました。
    短編を集めて一つ話になっているので、サクッと読みやすい作品です。

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    2026年08月12日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    中華洋食店大熊猫亭でのランチデートに最中特別警報が鳴り響いた。人喰いパンダが大量出現し、自衛隊までもが出動する厳戒態勢を敷く町。店内から出られなくなった客たちは店の2階に避難し難を逃れようとするが、個室から惨殺死体が発見される。

    「人喰いパンダ」というパワーワードと主人公の奇天烈なノリに、序盤からクラクラしがちだが、最後まで読むとキレイにやられていたことがわかる。結末がわかってからもう一度読み直すと、随所に仕掛けが施されているのがわかるが、初見では常識が邪魔して読み飛ばしてしまう。だいぶアンフェアなオチだとは思うが、実はそこに至る過程が丁寧に描かれており、「なんだそれ!」と思う反面、「なんか

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    2026年08月12日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    大熊猫亭で美味しい料理を食べていたヒロくんとミイちゃん。別れ話がおわり友達と下彼女になったところ外では人喰いパンダ出現のアラートが鳴る。
    しばらくして籠城した店内の2階で大きな音がして、中から腹を抉られ絶命した死体が。その後別の男が外で死体となり、店員がシャンデリアの下敷きになり死んだ。
    人喰いパンダと人を襲いたくないパンダの歴史、パンダ愛の話が途中で入れ込まれており、もしやこのパンダが…
    と思ってたら店員と人と共存を目指したパンダがこう繋がってくるのかとふむふむ。
    フェイさんの愛の形と裏切られた強い憎しみにの話に感動です。

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    2026年08月09日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    物語のきっかけとなった過去の「町内会死者蘇生事件」。その真相を知った時は主人公の母親の異常な執着心に気持ちが悪くなった。個体は同じでも、歩んできた人生は違う。それを無視した母親の行動はどれだけ主人公の心を傷つけたのだろう。
    主人公のラストに下した決断がすごく切ない。

    五条さんらしいふざけたネーミングセンスも健在で、随所でふふっと笑ってしまった。一方で、物語は殺人と蘇生を繰り返しながら劇的な展開が次々と起こり、最後まで飽きることなく一気に読み進められた。軽妙な雰囲気で進んでいく物語だからこそ、最後に主人公が下した決断の切なさがより強く残った。

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    2026年08月08日
  • 私はチクワに殺されます

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    これはホラーですね。そうくるか、ちくわ。聴きながら、思わずたべてしまったちくわ。でも怖くて覗けなかったその穴。面白かったです。さすがメロスのひとだ。

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    2026年08月08日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    人喰いパンダ襲来で、中華式洋食店に閉じ込められた10人。そんな中で惨殺死体が発見される。これはパンダの仕業なのか?ズレた主人公とそれをあしらう元彼女がとにかく良い。II-4のトリックはインパクトあるし、ロマンスも!アノ犯人にはヤラれた!
    表紙の山本さん、サイコー!!?

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    2026年08月07日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    トンデモ世界観のクローズドサークルミステリ

    人喰いパンダによる人的被害が常態化した日本。警報級の人喰いパンダの大量出現によって主人公たちはレストランから出られなくなってしまい、そこで死体が発見される。
    人喰いパンダってなんだよ、と思わざるを得ないが、幕間で人喰いパンダの物語が昔話のように語られるため、彼らの存在には奥行きが感じられて興味深い。

    探偵役となる主人公はマイペースで理屈屋で空気が読めない。周囲を気にせずに自分の好きなことを語りだしたり、自分の意見に合わない相手を理詰めで論破したり。そんなんだから恋人に振られるんだ。
    そうやって周囲を苛立たせる様子は読んでいて愉快だけど、自分も気

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    2026年08月07日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    言わずとしれた、あの名作が元ネタ。
    名作へのオマージュとパロディと、史実とフィクションと、若干のシリアスと多大なるギャグ要素が融合したエンターテイメントミステリー。

    明らかに「狙っている」書き方や、軽やかなリズムの文体、主人公メロスの直情径行的な言動などが相まって、全体的に読みやすい。
    ミステリー初心者に特にオススメかも。

    そういえば「走れメロス」って、大体のあらすじとかは何となく知っているものの、どういうストーリーだっけ?
    原作(と言っていいのか…)の方にも改めて興味が出てきたので、今度読んでみようかな。

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    2026年07月30日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    いちいち登場人物の名前が笑えたし、メロスの脳筋さが好きだった。
    めんどくさくなった時に拳で解決しようとするところとか、句読点で区切りながら叫ぶところは思わずくすくす笑ってしまった。

    事件は結構本格的で、最初とんでもない内容で推理してからじわじわと真相を解明したり、いきなり答えが降ってきたりするが、学生の時この本を読んでいたら「走れメロス」自体もしっかり読み込むことができたのになぁと思った。

    個人的にはイマジンティウスという表現が気に入っていた。

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    2026年07月29日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    【あの名作たちの不穏で気になるその後】

    豪華メンバーによるパロディのアンソロジー!
    今回の一番のお目当てはあをにまるさん。
    『今昔奈良物語集』が最高にファンキーで面白かったので、期待値爆上がりで読みました。

    『髭』 あをにまる
    芥川の『鼻』のコンプレックスを現代風にアレンジしたハートフルコメディ。
    やっとの思いで髭のコンプレックスを克服したのに、周りの反応が意外にも……「おい、それかよ!」と唸らされた。
    そこで気づかされる、自分にとって髭が何だったのか。「俺の髭は観葉植物じゃない」と叫びながらも、どこか吹っ切れた感じの主人公にクスッと笑えます。原典をしっかりと踏襲しつつもユーモア溢れる作品

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    2026年07月27日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    きっと誰もが一度は教科書で読んだことがあったり、名前を聞いたことがあったりするであろう超有名どころの教科書掲載作品たち。
    この作品たちを土台として、それが作家の手にかかればあっという間に上質な別の物語の様相をあらわすようになる。
    換骨奪胎とはまさにこのこと。個人的には『ごんぎつね』と『山月記』が非常に好みに合っていた。
    どの作品も決してパロディなどと呼ばれる枠には収まらない魅力をたたえたものばかりであった。

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    2026年07月25日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    コーヒーブレイクのつもりで読んだのに、こんな気持ちにさせられるなんて。
    誰だ!せっかく殺したクソジジイを生き返らせたのは!?が、ラストに効いてくる。
    タイトルからは想像できない、これはいい本を読んだ。

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    2026年07月19日