五条紀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これがあの『走れメロス』!?
原型はどこに行った!!??
と驚くくらい違う作品でした。
でも太宰治文章はそのまま使ってるんだから凄い!さすが五条紀夫!!
メロスは推理したー。を読むたび"キュピーン"と頭の中でSEが流れてくる気がした。
これがバカミス!?
いや、これはミステリ小説であり格闘技小説であり、歴史小説だ!
(本当にちょっと勉強になる)
しかもメロスは正義の心とフィジカルがあれば何でも出来る!メンタル強者系。
(本当ちょっと勇気を貰える)
何かにめげそうな時、落ち込んだ時、元気がない時に読むのもオススメ…かもしれない、そんなミステリーです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中華洋食店大熊猫亭でのランチデートに最中特別警報が鳴り響いた。人喰いパンダが大量出現し、自衛隊までもが出動する厳戒態勢を敷く町。店内から出られなくなった客たちは店の2階に避難し難を逃れようとするが、個室から惨殺死体が発見される。
「人喰いパンダ」というパワーワードと主人公の奇天烈なノリに、序盤からクラクラしがちだが、最後まで読むとキレイにやられていたことがわかる。結末がわかってからもう一度読み直すと、随所に仕掛けが施されているのがわかるが、初見では常識が邪魔して読み飛ばしてしまう。だいぶアンフェアなオチだとは思うが、実はそこに至る過程が丁寧に描かれており、「なんだそれ!」と思う反面、「なんか面白かった気がする」とも感じる。但し、人を選ぶ話だとは思う。
ところで、パンダの指が7本もあることを初めて知り、そちらはそちらで驚いている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語のきっかけとなった過去の「町内会死者蘇生事件」。その真相を知った時は主人公の母親の異常な執着心に気持ちが悪くなった。個体は同じでも、歩んできた人生は違う。それを無視した母親の行動はどれだけ主人公の心を傷つけたのだろう。
主人公のラストに下した決断がすごく切ない。
五条さんらしいふざけたネーミングセンスも健在で、随所でふふっと笑ってしまった。一方で、物語は殺人と蘇生を繰り返しながら劇的な展開が次々と起こり、最後まで飽きることなく一気に読み進められた。軽妙な雰囲気で進んでいく物語だからこそ、最後に主人公が下した決断の切なさがより強く残った。