あらすじ
チクワの穴を通して人の姿を見ると、その人物の死に様が見える――。巷に溢れるチクワの秘めたる怖ろしい力に気付いたトラック運転手の男は、己だけが知る事実の重さに苛まれ、やがて身を滅ぼしていく。荒唐無稽な設定から始まる奇妙な物語は、複数の視点から語られることで全く異なる側面を見せる。予想不可能な結末が待ち受ける、前代未聞・驚天動地のチクワ・サスペンスここに開幕!
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったんだけど!!w
まず発想が素晴らしい
チクワを覗くと人を呪い殺せるなんて、私だったら一生かかっても絶対に思いつけない
そしてチクワに翻弄される人々の滑稽で恐ろしいことよ
めっちゃ惹き込まれたしラストの想像もつかなかった
大真面目にチクワについて語り続ける姿があまりにも悲壮感漂っていて滑稽で面白くて笑ってしまう
精神科の病気を発症したのか本当に呪いが生まれているのか、どっちが真実なのかわからなくなる
物語が途中で二転三転して、飽きることなく失速することもなく最後まで駆け抜けたパワー溢れる作品だった
機会があれば著者の他の作品も読みたいと思った
読んでるとチクワを食べたくなるしチクワの穴を覗きたくなる
なんなら読み終わった日にチクワを買いましたw
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった
ずーっと結末を考えながら読んでたけど、想像を裏切られる終わり方でとてもよかった
なにせチクワなので真面目に読むのがバカらしくなるというか、冗談みたいな話だなーと初めは思った
この話はコメディなのか??ミステリー??それとも精神を病んだ人のドキュメンタリー??はたまたホラー??、てな具合で全く結末が読めなかった
最終的にはめちゃおもろミステリーで、読んでて楽しかったしこの結末は読めなかった
個人的に好きな場面は、チクワに色んな食材を詰めて穴を塞ぐところ
真面目に研究してて笑っちゃった
実写化しても面白そうかも
今後ちょっとチクワを覗くの躊躇しそう
Posted by ブクログ
チークーワー!
前代未聞のチクワサスペンスってなに!?と思い購入。想像以上にチクワだらけでした…
チクワの穴を通して人を見るとその人の死に様が見え、数分後にその通りに死んでしまう、というストーリー。読後、しばらくチクワを視界に入れるのも躊躇いました…
Posted by ブクログ
一章終わった段階では、ふーん猟奇的な描写の激しいホラー系?とか思ってたけど、二章に入ってから雰囲気が変わってきて、あれあれ?って思ってるうちにラストでブチのめされました。
Posted by ブクログ
発想が面白い、、
最初はSFっぽい?と思いつつ、読み進めるうちに謎が明らかになると思いきや最終的に怖い感じで終わった。
後半の伏線回収がよかった。
チクワ見たら穴を除いてしまいそう。
Posted by ブクログ
いやー、気持ち悪い。
気持ち悪いよ、手記(褒め言葉)
ようやくその手記が終わったと思ったら、あれよあれよと話が違う方向へ…
いやー、怖い。
怖いよ、チクワ(褒め言葉)
一番怖いのはこんな物語を考えつく五条紀夫先生かもしれませんが。
チクワ、食べづらくなるなぁ。
チクワ好きな人は、絶対読まない方がいいですよ。(褒め言葉です)
ミステリーというよりは、サスペンスホラーという感じでした。
前2作品とは全く違う五条紀夫ワールドだったので、合うか合わないかは、チクワ次第!
読んでる間、チクワ食べてないのに、ずっとチクワの匂いがするような錯覚に襲われていました。
これはチクワの呪いなのか、五条紀夫の呪いなのか…
これから読む方は覚悟の上、閲読を…。
Posted by ブクログ
ちくわの穴から人を覗くとその人の死に様が見える〜〜という奇想天外な発想。あまりにもバカバカしい深刻さに何度も笑わされる。ちゃんとしたロジックもありながら、最後にはホラーテイストもある。二転三転した先の結末 とても面白かった。
Posted by ブクログ
チクワで人生を狂わされた男の狂気に満ちた手記の一章。その微妙なモヤモヤを気持ち良く解消していく二章。そして三章で…ホラー?ミステリ?サスペンス?この読後感、五条作品はクセになる。残るは『イデア』のみ。読まなけけけけけけけけけけけ
Posted by ブクログ
面白かった。チクワがちょうどよく不気味でコミカルなのがすごい。
探偵役が嫌味なやつで、こいつに事件を解いて欲しくないなーと思っていたらチクワの神様がやってくれたので私はチクワを信じます。
Posted by ブクログ
「チー、クー、ワー」
ちくわを構えて穴をのぞけば、そこには人の死が見える。無残な死は、ちくわという秘拷穴がもたらす力なのです。
(なんのこっちゃ?ですよね)
妻を刺殺し、首をつって無理心中をした男の胸ポケットには、長い手記が入っていた。
手記には、ちくわの穴から見えるおぞましい光景とちくわに翻弄され侵食される男の苦悩と狂気が書かれていた。
ちくわが !? バカバカしい〜とは笑えなくなっていく。
でも、何かおかしい。
そして、娘へのインタビュー。あぁそういうことかなと思う。
でも、何か納得いかない。
そして、ライターと娘の会話。小説の断片。
どこか納得いかないことに説明がついたような 、、、と思っていたら
うわぁ~!!ありゃ〜!!ちくわの神〜!!
ちくわの穴をのぞくことに、ちょっとためらってしまったら、それは最高な読書体験!
Posted by ブクログ
本屋さんて何度も目にして気になってしまって購入。
変わった題名ですが本当にそのままの内容でした。
短い作品ですがどんでん返しが続きなかなか面白かったです。
チクワを覗いたら人が亡くなるってヘンテコな設定の話ですが、だったら子供の頃に周りの人みんないなくなってますよ。
覗いたことありますよね?
え、ありますよね?
えーっと?行儀悪いからないですか??
もし試した事無かったら一度……
Posted by ブクログ
チクワという身近な食品が「死の予見」をもたらす呪いの象徴となるという不気味なホラー作品。
チクワの穴を覗く行為は非日常的ながらも想像しやすい行動であり、そのことが返って変なリアリティがあるような気がした。
多視点の構成は、夫婦心中事件やチクワの謎を追うミステリーとしての緊張感を高めている。
読書前にタイトルからイメージしていた内容が読後にはガラッと変わってしまい、ちゃんと楽しく裏切ってくれた小説だった。
Posted by ブクログ
サスペンスだし、ミステリーだし、人はたくさん死んじゃうし、薄気味悪いし、グロテスクなんだけど
チクワが主題なのがじわじわ来て笑っちゃう笑
なんだろ、ドラマの奪い合い冬を見た時の感覚に似てる。怖いけど、怖いんだけど笑っちゃうみたいな。
次チクワを食べる時は、覗いちゃうだろうな、怖いけど。
Posted by ブクログ
読み終わった、怖かったけど
チクワ食べたくなりました。
そんなことあるわけ…と思わせておいて
ほんとにありそうな感じ。
特殊設定といえば五条紀夫。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手に取り、短いからさっと読めると思っていたら転換が続いて目まぐるしかった。面白かったんだけど、私は2章がピークに面白く読んで3章でまとめてきたなーと思ったので了は蛇足に感じた。見ていたものを次々疑わせていく試みは好きだけど、最後全てを飲み込ませちゃうのはやりすぎかと。チークーワー!がギャグホラーで好き。
Posted by ブクログ
やばいタイトルとは裏腹にちゃんとしたミステリー(?)だった。
おじさんが超能力に目覚めたと思ったら、超能力なんて無くて、と思ったら娘が目覚めてた。
何度も「あっ、そっち系の話!?」と振り回され、楽しく読めた。
最終的には悲しい家族の話でしゅんとした。ちくわ娘を思ってた父も、殺したかった娘さんも可哀想…
Posted by ブクログ
★3.7
「ある老夫婦が無理心中をした。そこには数万本の、チクワ。」
チクワの穴を通して人を見ると、その人を殺せる。そんな話。
知らない?え、チクワを使って人、見たことないの?
なんて、
突飛な、不条理な世界観を引っ提げて、物語は狂気へと進んでいく。
だが、これ、逆タイトル詐欺のようなもので、意外なほど構成は緻密なのだ。
最初は強迫観念の暴走かと思いきや、物語は「思い込みの連鎖」「他者との認識のズレ」「情報と不安の接点」といった、現代的なテーマを巻き込みながらあれよあれよと展開していく。
あのチクワが“呪力”のように現実にも媒介してくる。認識すら歪めてくる感覚は、シュールでありながら、なぜかリアルだ。
いやそもそも、“ちくわ然”としてないちくわって、なんだ。
ちくわ然って、なんだよ。
読後、本当にこれはフィクションなのか。一瞬、思考が空白になる。
そんなわけないと思いつつ――チクワの穴を覗いてみたくなっているのは、なぜだろう。
でも、ダメですよ。
チクワで、人、見ちゃ。
Posted by ブクログ
チクワの穴を覗くとその先にいる人の死に際が見える
それに気づいてしまった配送業の男と家族のお話
サイコチクワ野郎からのイカレチクワ女から全てはチクワの輪に収まるのが怒涛のチクワ祭開催!って感じでマジでチクワだった(狂)
Posted by ブクログ
Audible。一気に聴けた。
予想外の展開。
グロいし怖いから他人にはお勧め出来ないけど、世界観に引き込まれる読書をしたいなら絶好の本だと思う。
これからスーパーの買い物に行く度に「ちーくーわー」の声を思い出してしまいそう…。
Posted by ブクログ
チクワの穴を通して人を見るとその人を殺せる──そんな荒唐無稽なSFっぽい話…かと思うと、2章で本格ミステリになり…更に3章でまたひっくり返されるというお話でした。
まさに五条さんにしか描けない特殊設定ミステリ(帯によるとチクワサスペンス!)だなぁと思います。
チクワの穴を覗くと人が殺せるという設定がもう、どうしたらそんなこと思いつくんだよ…というバカバカしさに満ちていて面白すぎるんですが。語り手の狂気じみた行動はホラーでもあり、コメディでもあり、続きが気になってグイグイ読めました。
Posted by ブクログ
タイトルのインパクト、チクワチクワチクワのオンパレード。冗談なのかと思うけど、殺人は起こるし至極真面目に供述してるし、ふざけた話ではなかった。チクワを覗くと人を殺せるとか何故チクワ?とも思うけど、穴があれば覗きたくなるのは人間の性なのか。
Posted by ブクログ
ぶっ飛んだ題材を超真面目に描いてて、感心する。結構悲惨なことになってて、笑った。
王道の面白さではないけど、悲劇物語として見れば、とても構成が良くできてると感じた。
どんでん返しもあって、見応えがありました。短くて読みやすいのでおすすめ。
Posted by ブクログ
この本は読み終わって終わりではない。きっと、チクワを手にし、穴を覗き込もうとするまでがセットなのかもしれない。
チーチクは世界を救っていたのか。
Posted by ブクログ
チクワは不思議な食べ物だ。そのままの姿では惹かれないのに、磯辺揚げにした途端、目の色変えるご馳走に変身するのだから(個人の感想)。そんなチクワのミステリアスさを存分に活かしたチクワサスペンスという新境地の本作。よくわからなかった。始めの『手記』がどうも滑っている感じがして面白くないかも..と不安になったが『インタビュー』から尻上がりに興味深くなってきた。と思ったら最後の『小説の断片』で意味不明に。崩壊。もう少し要所要所でしっかり決めてくれたら纏まった作品となっただろうに、ともったいない気持ちに(何様)。
Posted by ブクログ
2025.07.01
摩訶不思議な一冊。
わたしの器では評価できない。
ひとつだけ指摘するなら、最初の「手記」があまりに長すぎてくたびれる読者が多いのではということ。
Posted by ブクログ
最初の印象は、世にも奇妙な物語のようなストーリー。
サスペンスホラー?と思ったら、見る視点や思い込みを利用したミステリ。
前提となるストーリーは手記の形になっていて、チクワの呪いに振り回される男の一生が綴られている。
チクワがこれでもかというほど出てくるので、内容は少々グロテスクなんだけどもチクワが食べたくなって買っていてしまいました。
人によっては逆かも。
多分調理する前に覗くかな。覗く時は…気をつけなきゃ。
Posted by ブクログ
タイトルが意味不明だったので、読んでみることに。序盤のお父さんの狂いっぷりに、いいぞ!ってワクワクしていましたが、話の終盤で真相がわかってくると少し切ない…チクワの穴を安易に除いてはいけませんよ笑