五条紀夫のレビュー一覧

  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    人喰いパンダ襲来で、中華式洋食店に閉じ込められた10人。そんな中で惨殺死体が発見される。これはパンダの仕業なのか?ズレた主人公とそれをあしらう元彼女がとにかく良い。II-4のトリックはインパクトあるし、ロマンスも!アノ犯人にはヤラれた!
    表紙の山本さん、サイコー!!?

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    2026年08月07日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    トンデモ世界観のクローズドサークルミステリ

    人喰いパンダによる人的被害が常態化した日本。警報級の人喰いパンダの大量出現によって主人公たちはレストランから出られなくなってしまい、そこで死体が発見される。
    人喰いパンダってなんだよ、と思わざるを得ないが、幕間で人喰いパンダの物語が昔話のように語られるため、彼らの存在には奥行きが感じられて興味深い。

    探偵役となる主人公はマイペースで理屈屋で空気が読めない。周囲を気にせずに自分の好きなことを語りだしたり、自分の意見に合わない相手を理詰めで論破したり。そんなんだから恋人に振られるんだ。
    そうやって周囲を苛立たせる様子は読んでいて愉快だけど、自分も気をつけよう……と反面教師にも感じられた。
    でも彼のおかげで、トンデモ世界観なのに推理のロジックはしっかりとしている。

    そして、事件はとんでもない事態を迎える。次々と待ち受ける衝撃的な展開に夢中になる一作だった。

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    2026年08月07日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    言わずとしれた、あの名作が元ネタ。
    名作へのオマージュとパロディと、史実とフィクションと、若干のシリアスと多大なるギャグ要素が融合したエンターテイメントミステリー。

    明らかに「狙っている」書き方や、軽やかなリズムの文体、主人公メロスの直情径行的な言動などが相まって、全体的に読みやすい。
    ミステリー初心者に特にオススメかも。

    そういえば「走れメロス」って、大体のあらすじとかは何となく知っているものの、どういうストーリーだっけ?
    原作(と言っていいのか…)の方にも改めて興味が出てきたので、今度読んでみようかな。

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    2026年07月30日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    【あの名作たちの不穏で気になるその後】

    豪華メンバーによるパロディのアンソロジー!
    今回の一番のお目当てはあをにまるさん。
    『今昔奈良物語集』が最高にファンキーで面白かったので、期待値爆上がりで読みました。

    『髭』 あをにまる
    芥川の『鼻』のコンプレックスを現代風にアレンジしたハートフルコメディ。
    やっとの思いで髭のコンプレックスを克服したのに、周りの反応が意外にも……「おい、それかよ!」と唸らされた。
    そこで気づかされる、自分にとって髭が何だったのか。「俺の髭は観葉植物じゃない」と叫びながらも、どこか吹っ切れた感じの主人公にクスッと笑えます。原典をしっかりと踏襲しつつもユーモア溢れる作品。しかし、舞台が奈良でないせいか「あをにまる節」のキレが今ひとつで、ファンとしては少し物足りなさも。

    『偽史・山月記殺人事件』 斜線堂有紀
    『山月記』のifの世界を描いた続編。
    柳広司さんの『虎と月』とは正反対のアプローチ。今作は「おい、いい加減に夢から覚めて現実を見ろ」と、夢追い人のお尻を強めにはたくような冷徹でブラックなミステリ。
    自分の器(才能)を知るというるというのは、人間にとって一番苦しいこと……。
    袁傪も李徴も、なんだかもう、うかばれなくて切ない。

    ほかの3作品も、原典の出汁と著者の特徴をしっかりと活かした味付けになっていて楽しめました!

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    2026年07月27日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    きっと誰もが一度は教科書で読んだことがあったり、名前を聞いたことがあったりするであろう超有名どころの教科書掲載作品たち。
    この作品たちを土台として、それが作家の手にかかればあっという間に上質な別の物語の様相をあらわすようになる。
    換骨奪胎とはまさにこのこと。個人的には『ごんぎつね』と『山月記』が非常に好みに合っていた。
    どの作品も決してパロディなどと呼ばれる枠には収まらない魅力をたたえたものばかりであった。

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    2026年07月25日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    コーヒーブレイクのつもりで読んだのに、こんな気持ちにさせられるなんて。
    誰だ!せっかく殺したクソジジイを生き返らせたのは!?が、ラストに効いてくる。
    タイトルからは想像できない、これはいい本を読んだ。

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    2026年07月19日
  • 5分間ノンストップショートストーリー めでたしめでたしでは終われない

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    3話のピノッキオの冒険をモチーフにした話が好きです!少し休憩したい時に読ませていただきました。どれも面白かったです!

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    2026年07月09日
  • 私はチクワに殺されます

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    チクワが怖いと思ったのは初めて……。ミステリなんだけれどホラー風味の気味が悪いオチ。しかし嫌いではない。

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    2026年06月21日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    惨殺され記憶が喪失した6人が、天国でなぜ殺されたのか推理する話

    ザ・カオス笑。噂に違わぬ奇抜さ。みんな死んでるんで、時効警察みたいにゆるーく読むのがおすすめ。ラストも好きだが、もはや犯人は誰でもいい混沌が一番の面白さ。よく売れてます

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    2026年06月20日
  • 流血マルチバース

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    マルチバースとあるように、一冊の中で物語が三つに分岐、それぞれで話が進んでいくという、中々に挑戦的、かつ複雑にして奇妙な一作。
    いや、なんというか、これは何を書いてもネタバレになりそうだから、何も書けない作品ではある。

    面白いのは間違いない。

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    2026年05月31日
  • 流血マルチバース

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    どう読んでもいいとは言え、順当にページ順に読まないと話分からないかも。(それでも私は頭こんがらがった、作者すごいよ)
    最後の最後、そう来たか~
    あとがき欲しいよ~となりました

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    2026年05月25日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    読みやすかった。死者蘇生の仕組みをしっかり理解しなきゃいけないのでそれで読むのが少し遅くなるタイミングがあるがあとはスラスラ読めます。後半にかけて緊張感が増していくのとラストの切なさがとても良かったです。幸せになれ。

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    2026年05月07日
  • 私はチクワに殺されます

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    不気味なのに笑える
    オカルトなのか謎解きなのか、やっぱりオカルトなのか、という二転三転する展開は読み始めた段階で期待していたものとは違っていたけれど、実は一番楽しめたのは謎解き以外の部分だった。
    チー
    クー
    ワー
    が頭から離れなくなること請け合い

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    2026年05月07日
  • 私はチクワに殺されます

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    カロリーの高い大長編を読んだ後なので短めの本を読もうと思い、タイトル買いして積んでいた本書を読破。
    同作家さんのメロスの本を先に読んでいたのもあり、タイトルからギャグ系かと思っていたら最初から最後まで重苦しくてびっくり。
    主人公(?)が煽り体質なのかセリフがいちいち人の神経を逆撫でしてくるので因果応報かも…となるけど黒幕のやってることがかなり悪質でゾッとした。自供を聞いても(読んでも)そこまで歪むの?という疑問はありつつデスノートならぬデスチクワという発想が面白かった。
    いやしかし、何故ちくわなのかは理由付けされているけども、作家さんはちくわに対して何か恨みがあるのだろうか?

    ところで、今日のお酒のアテにしようと思って買ってきたちくわが手元にあるのだけれども……どれどれ、ちょっと覗いてみようかな……。

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    2026年04月16日
  • 流血マルチバース

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    「さぁ、選べ、諸君なりの・・・」って、選べるかぁー!!w

    五条紀夫さんの作品は、本当に面白い!
    まさに名が体を表している小説!!

    始まりから、あれ?これノンフィクション?
    いや、フィクションだよね?とストーリーに引き込まれ

    ちょいちょい登場する五条さんご本人ww
    また来た!と突っ込まずには、いられませんでしたw

    「死にそうですか?」
    「え?死にそうじゃないよ。げ、元気だよ」
    このやり取り、緊迫した内容のはずなのに凄く軽く感じる、むしろクスっとしちゃうのは、ご本人登場により重くなりすぎないストーリー展開だからこそ??

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    2026年04月14日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    こんなのはじめてなクローズドサークル。
    舞台は天国、全員記憶喪失。皆、だれかに殺されて海辺の無人島のすてきな邸宅に現れた。自分たちは誰に殺されたのか。
    ポップな文体だけど、ストーリーが骨太で読み応えあります。ちゃんと面白い。

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    2026年04月04日
  • 流血マルチバース

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    なんだこの本(良い意味で)
    なにがどうなっているのかわからないうちに進行し一つに収束していきます‼︎そしてまた繰り返す⁉︎

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    2026年03月28日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    自分は誰に殺されたのかを解き明かす「全員もう死んでる」特殊設定ミステリ。

    館モノって暗くてジメジメしててってイメージだけど、本作は表紙見て分かる通り大晴天。
    皆、惨殺されてるのになんだこの朗らかな雰囲気は…!

    みんなで協力して館のルールを検証したり、束の間のバカンスを楽しんだり、推理披露パートでグダったり笑
    天国での思い出が多すぎる…:(´⊃ω⊂`):
    登場人物みんな愛嬌があって、個性が強くて、ここにずっと居たくなってしまうぐらい。
    ラストシーンの景色が胸に焼き付いてます…!

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    2026年03月24日
  • 私はチクワに殺されます

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    どんでん返しもさらにどんでんwww
    チクワが殺人に使われる日が来るとはw
    衝撃の手記からの、正統派ミステリーかと思いきや最後の展開は意味不明w
    でもすごく面白かった!

    チクワこわい…w

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    2026年03月23日
  • 5分間ノンストップショートストーリー めでたしめでたしでは終われない

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    一応、児童書枠らしい。けど、中には『果たして子供向けに書かれたのか?』と思われるものもあったので、本作を読んだ子供たちの感想を見てみたい!舌切り雀と赤ずきんの話が特にお気に入り。これは子供だけに読ませるには勿体ない!

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    2026年03月15日