五条紀夫のレビュー一覧

  • 流血マルチバース

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    面白かった。好きな順番で読んで良いと冒頭に書かれていたがそのままの順番で読んだ。「あれ?Aの世界はどうだったっけ?」「Bのあれは他の世界でどうなったんだ?」と整理しながら読むのが楽しい。ノベルゲームに馴染みがある人は特に楽しめると思う。

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    2026年02月07日
  • 私はチクワに殺されます

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     なんだろう。この本の不思議さは。チクワで、サスペンスを作り上げるとは。チクワから立ち昇る妄想と狂気が、実に心地よい。とりわけ、ちくわ愛好者にとって、頼もしい物語だ。チクワで人を殺すことができるなら、ミサイルも原子爆弾もいらないのだ。トランプにチクワを贈りたい。

     東京都練馬区郊外の借家で、50代の貧しい男の首吊り死体と滅多刺しされたその男の妻の死体があり、その男の娘が発見して、通報された。そこには、おびたたしいチクワがあり、男の手記があった。

     その手記は、「私はチクワに殺されます」という書き出しだった。その手記が、実に巧妙だ。奇妙だ。とにかく、トラック運転手だった男が、チクワによって狂

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    2026年01月21日
  • 私はチクワに殺されます

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    【三行感想】
    ・読み進めるほどに、ちくわの怖さが増していく。
    ・読んでいる最中にちくわを覗きたくなる衝動に駆られる。
    ・ち!く!わ!

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    2026年01月20日
  • 流血マルチバース

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。ルート別でAルートから順番に読み進めたが、それでも少し難関。

    あの状況で瞬時に色々把握し行動出来る紗枝、凄すぎないか。好きだわ、紗枝。

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    2026年01月14日
  • 流血マルチバース

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    多元宇宙や並行世界を扱った小説は数多くあるけれど、それらとは一味どころか全然違う。
    期待は大きい作家さんだけれど、余裕でその期待を裏切ってくれるのはさすが。やっぱり面白い。
    まえがきだけで完全に心を奪われてラストまでイッキ読みでした。

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    2025年12月25日
  • 流血マルチバース

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    旧日本軍の財宝を探すべく孤島を訪れた一行。到着直後、次々と殺人事件が…ここからはゲームブックの要素で3つのお楽しみが。ヒントを素に話の筋はボンヤリと思い浮かぶけど、脳ミソへの刺激はハンパなかった。今回も著者に盛大に弄ばれてしまった。

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    2025年12月23日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    殺されたはずなのに、記憶を無くした状態で生き返る。
    誰が?何のために??
    特殊設定ミステリーとして面白かった。

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    2025年12月06日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    これは面白すぎた!
    殺したはずのジジイが誰かに蘇生された!ってあらすじだけでも面白いし、殺人犯VS蘇生犯ってのがまた面白い。
    1、2を争うくらい好きな小説。

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    2025年11月10日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    設定の勝利。特殊設定でのミステリということで西澤保彦さんとか山口雅也『生ける屍の死』を連想した。通常とは逆の「犯人」を追う点が、本人たちが本気であるがゆえに外で見ている分には滑稽で面白い。ロジック、意外な犯人、それしかないと思われる結末とどれをとっても満足でした。他の作品も読んでみたい。

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    2025年11月07日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    この方の本はいつもテーマが面白くて、予想もつかない突飛な展開があったりするので、いつもワクワクします。笑

    少し切なく感じる場面もありつつも、今回も楽しく読めました〜!

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    2025年09月25日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    大熊猫亭で美味しい料理を食べていたヒロくんとミイちゃん。別れ話がおわり友達と下彼女になったところ外では人喰いパンダ出現のアラートが鳴る。
    しばらくして籠城した店内の2階で大きな音がして、中から腹を抉られ絶命した死体が。その後別の男が外で死体となり、店員がシャンデリアの下敷きになり死んだ。
    人喰いパンダと人を襲いたくないパンダの歴史、パンダ愛の話が途中で入れ込まれており、もしやこのパンダが…
    と思ってたら店員と人と共存を目指したパンダがこう繋がってくるのかとふむふむ。
    フェイさんの愛の形と裏切られた強い憎しみにの話に感動です。

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    2026年08月09日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    物語のきっかけとなった過去の「町内会死者蘇生事件」。その真相を知った時は主人公の母親の異常な執着心に気持ちが悪くなった。個体は同じでも、歩んできた人生は違う。それを無視した母親の行動はどれだけ主人公の心を傷つけたのだろう。
    主人公のラストに下した決断がすごく切ない。

    五条さんらしいふざけたネーミングセンスも健在で、随所でふふっと笑ってしまった。一方で、物語は殺人と蘇生を繰り返しながら劇的な展開が次々と起こり、最後まで飽きることなく一気に読み進められた。軽妙な雰囲気で進んでいく物語だからこそ、最後に主人公が下した決断の切なさがより強く残った。

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    2026年08月08日
  • 私はチクワに殺されます

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    これはホラーですね。そうくるか、ちくわ。聴きながら、思わずたべてしまったちくわ。でも怖くて覗けなかったその穴。面白かったです。さすがメロスのひとだ。

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    2026年08月08日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    人喰いパンダ襲来で、中華式洋食店に閉じ込められた10人。そんな中で惨殺死体が発見される。これはパンダの仕業なのか?ズレた主人公とそれをあしらう元彼女がとにかく良い。II-4のトリックはインパクトあるし、ロマンスも!アノ犯人にはヤラれた!
    表紙の山本さん、サイコー!!?

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    2026年08月07日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    トンデモ世界観のクローズドサークルミステリ

    人喰いパンダによる人的被害が常態化した日本。警報級の人喰いパンダの大量出現によって主人公たちはレストランから出られなくなってしまい、そこで死体が発見される。
    人喰いパンダってなんだよ、と思わざるを得ないが、幕間で人喰いパンダの物語が昔話のように語られるため、彼らの存在には奥行きが感じられて興味深い。

    探偵役となる主人公はマイペースで理屈屋で空気が読めない。周囲を気にせずに自分の好きなことを語りだしたり、自分の意見に合わない相手を理詰めで論破したり。そんなんだから恋人に振られるんだ。
    そうやって周囲を苛立たせる様子は読んでいて愉快だけど、自分も気

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    2026年08月07日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    言わずとしれた、あの名作が元ネタ。
    名作へのオマージュとパロディと、史実とフィクションと、若干のシリアスと多大なるギャグ要素が融合したエンターテイメントミステリー。

    明らかに「狙っている」書き方や、軽やかなリズムの文体、主人公メロスの直情径行的な言動などが相まって、全体的に読みやすい。
    ミステリー初心者に特にオススメかも。

    そういえば「走れメロス」って、大体のあらすじとかは何となく知っているものの、どういうストーリーだっけ?
    原作(と言っていいのか…)の方にも改めて興味が出てきたので、今度読んでみようかな。

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    2026年07月30日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    いちいち登場人物の名前が笑えたし、メロスの脳筋さが好きだった。
    めんどくさくなった時に拳で解決しようとするところとか、句読点で区切りながら叫ぶところは思わずくすくす笑ってしまった。

    事件は結構本格的で、最初とんでもない内容で推理してからじわじわと真相を解明したり、いきなり答えが降ってきたりするが、学生の時この本を読んでいたら「走れメロス」自体もしっかり読み込むことができたのになぁと思った。

    個人的にはイマジンティウスという表現が気に入っていた。

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    2026年07月29日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    【あの名作たちの不穏で気になるその後】

    豪華メンバーによるパロディのアンソロジー!
    今回の一番のお目当てはあをにまるさん。
    『今昔奈良物語集』が最高にファンキーで面白かったので、期待値爆上がりで読みました。

    『髭』 あをにまる
    芥川の『鼻』のコンプレックスを現代風にアレンジしたハートフルコメディ。
    やっとの思いで髭のコンプレックスを克服したのに、周りの反応が意外にも……「おい、それかよ!」と唸らされた。
    そこで気づかされる、自分にとって髭が何だったのか。「俺の髭は観葉植物じゃない」と叫びながらも、どこか吹っ切れた感じの主人公にクスッと笑えます。原典をしっかりと踏襲しつつもユーモア溢れる作品

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    2026年07月27日
  • 教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ

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    きっと誰もが一度は教科書で読んだことがあったり、名前を聞いたことがあったりするであろう超有名どころの教科書掲載作品たち。
    この作品たちを土台として、それが作家の手にかかればあっという間に上質な別の物語の様相をあらわすようになる。
    換骨奪胎とはまさにこのこと。個人的には『ごんぎつね』と『山月記』が非常に好みに合っていた。
    どの作品も決してパロディなどと呼ばれる枠には収まらない魅力をたたえたものばかりであった。

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    2026年07月25日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    コーヒーブレイクのつもりで読んだのに、こんな気持ちにさせられるなんて。
    誰だ!せっかく殺したクソジジイを生き返らせたのは!?が、ラストに効いてくる。
    タイトルからは想像できない、これはいい本を読んだ。

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    2026年07月19日