五条紀夫のレビュー一覧

  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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     笹本健康は激怒した。必ず、邪知暴虐の町内会長を除かなければならぬと決意した。……と数ヶ月前に『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』を刊行したばかりの著者の最新作は、町内会一大伝奇バトルで、大変ひとは死んだり、生き返ったり、とそんな秘術の存在する超閉鎖的で町内会が独裁体制を敷く郊外の町が舞台。殺したはずの暴君が蘇生してしまった事件の顛末は――。

     ということで、ユーモラスでスピーディーに進んでいく物語のラストには、まさかそんなことが行われていた、なんて思わず驚きで声を上げてしまいそうになる展開が待っています。そして明かされる真相は思いのほか、残酷でもあり、前半から中盤にかけて

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    2025年06月16日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    面白かった!今までミステリーやサスペンス物はあまり読んだことなかったけど、
    この作品は笑いとか明るさがけっこうあって読みやすかった。
    ラストもこういう感じでまとまったなら良かった。

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    2025年06月15日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    町の支配者の町内会会長を殺害した幼なじみ3人組。なのにジジィは翌朝、元気な姿で現れた。町で伝承される生き返りの秘術。生き返らせたのは誰?発動条件は?あの人もこの人も死んでは生き返り、どんどん混乱していく。タイムリミットでハラハラの展開も。ガッツリ読ませる特殊設定ミステリ。153ページ、好きだなぁ。様々な感情を揺さぶるこのラストも素晴らしかった!

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    2025年06月06日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    気合いを入れたら生き返る世界だから悲壮感がなくてとても楽しかった
    最後はしんみりしちゃったけど
    なんで殺されちゃったんだろう?と考えながらも望んだら食べ物やらなんやらが出てくる納戸から水着やビール取り出してみんなで海で遊ぶっていう、こういうの読みたかったんだな〜!って満足感すごかった

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    2025年06月04日
  • 私はチクワに殺されます

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    タイトルで興味を惹かれて読み始め、バカミスなのかと思いきや、ホラーとモキュメンタリー、ミステリーが融合した作品でした。
    最初読み始めたときは、終わりが全く見えなかったのですが、、どうなるのか、結末はお楽しみに。

    追伸
    これを読んだあとは、気軽にチクワの穴から、向こう側を覗けなくなっちゃいました。
    これもチクワの呪いなのか。

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    2025年12月22日
  • 流血マルチバース

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    ネタバレ

     突然ですが問題です。この作品はどのジャンルに当てはまるでしょうか?
    A.孤島ミステリー
    B.殺戮サバイバル
    C.並行世界SF
    正解は、全部でした。

    どういうことだ?と思われた方は是非読んでみて欲しい。全くバラバラの話が矛盾なく成立し分岐を経て最後までワクワクする読書体験が得られるから(大筋のトリックは何となく予想がついたけど)。

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    2025年12月20日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    人からおすすめされて読みました。タイトルからミステリーかと思っていたら、ちょっと違った。
    終始バカバカしくて、ずっと楽しかった。原作の文章やセリフも時々挟んであったり、太宰治まわりのネタも盛り込まれていて、全力でパロディするぜ!というサービス精神を感じました。

    ひとつ問題があるとしたら、今後本家「走れメロス」を読んだときには、この脳筋フィジカル強強野郎であるメロスがちらついて、その隣にはイマジンティウスがいるんだろうな、ということくらいでしょうか。

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    2025年12月16日
  • 私はチクワに殺されます

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    一章終わった段階では、ふーん猟奇的な描写の激しいホラー系?とか思ってたけど、二章に入ってから雰囲気が変わってきて、あれあれ?って思ってるうちにラストでブチのめされました。

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    2025年12月15日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    タイトルに惹かれて買ってしまった。
    コメディ本で、登場してくる人物の名前から面白い。
    カタカナの名前は難しいから、覚えやすくて良かった。
    それにしても殺人事件に遭遇し過ぎ。

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    2025年12月14日
  • 私はチクワに殺されます

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    発想が面白い、、
    最初はSFっぽい?と思いつつ、読み進めるうちに謎が明らかになると思いきや最終的に怖い感じで終わった。
    後半の伏線回収がよかった。
    チクワ見たら穴を除いてしまいそう。

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    2025年12月14日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    オーディブルにて

    ちょいちょい本家の文章が入ってくるたびに笑ってしまった。
    登場人物の名前が覚えられない私にはピッタリの名付けで最高。でも叙述トリックではないよね笑

    オサムスがまんま太宰治で笑ったわー。

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    2025年12月09日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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     名作「走れメロス」の行間を埋めるかの如く、シチュエーションにマッチした殺人事件を配置しているのが巧みだ。本格ミステリとコミカルのバランスが絶妙で、楽しい読書時間を過ごした。映像化するなら、福田雄一監督がピッタリじゃないかなと思った。

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    2025年11月26日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    メロスを構成する要素は、正義半分、フィジカル半分!
    所謂、正義感の勢いで行動する筋骨隆々の野生男子が本作の主人公メロス!

    そんなに殺人事件に巻き込まれるか?ってぐらい巻き込まれますw

    バトル系のアニメを見てる感覚で読み進められるし、セリヌンティウスが人質になってる事を忘れてないか?と読者がメロスに問いたくなるほど正義の勢いで事件を解決していく。

    ちょっと抜けたところが何とも可愛いらしく感じてしまうほど、魅力的なメロスを堪能できます!

    「誇らしい生涯を送って来ました」から始まる
    『人間合格』是非とも読んでみたいなぁ。

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    2025年11月22日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

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    ネタバレ

    近代文学が好きなので、走れメロスが題材であることに惹かれて読みました。
    原作のメロスの愚かさを異なる形で表現されていて、これはこれで作者のリスペクトを感じました。
    ただミステリを期待して読むと少し物足りないかもしれません。
    私個人としては全てを筋肉で解決するメロスは割と楽しく読めました。

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    2025年11月22日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    面白かった。そして切なかった。。。
    読み終えた後 表紙の2人を見た。
    ポーチさんの最後だけが
    美しく見えた
    ヒゲオの最期は 崩壊してゆく世界とともに…
    それは それで最も悲しい終わりではないかと
    思った
    1人残され 壊れていく様を見て消えるのは
    映像がプツリと切れるように
    本のラストも消えていった…

    ユーモアと平和な風景と
    恐怖と猜疑と怒りと…
    さまざまな様子が描かれていた。
    オジョウのどことなく古く感じる描写も
    なるほどなぁと
    何となく 立場と人物に違和感を感じて
    当たった部分もあったけど
    なかなか 上手くかわされた 笑
    少しくどく感じる事もあったけど
    読みやすくて 面白くて
    先を読む

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    2025年11月17日
  • 私はチクワに殺されます

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    いやー、気持ち悪い。
    気持ち悪いよ、手記(褒め言葉)

    ようやくその手記が終わったと思ったら、あれよあれよと話が違う方向へ…

    いやー、怖い。
    怖いよ、チクワ(褒め言葉)

    一番怖いのはこんな物語を考えつく五条紀夫先生かもしれませんが。

    チクワ、食べづらくなるなぁ。

    チクワ好きな人は、絶対読まない方がいいですよ。(褒め言葉です)

    ミステリーというよりは、サスペンスホラーという感じでした。

    前2作品とは全く違う五条紀夫ワールドだったので、合うか合わないかは、チクワ次第!

    読んでる間、チクワ食べてないのに、ずっとチクワの匂いがするような錯覚に襲われていました。

    これはチクワの呪いなのか

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    2025年11月14日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    殺人犯は誰だ、じゃなくて蘇生犯は誰だっていう読んだことない設定で更に文章も会話が多くサクサク読めてよかった。
    蘇生すると丸1日の記憶を失くすっていうシステムがなければここまで面白くならないよね。流石です

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    2025年11月10日
  • 私はチクワに殺されます

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    ちくわの穴から人を覗くとその人の死に様が見える〜〜という奇想天外な発想。あまりにもバカバカしい深刻さに何度も笑わされる。ちゃんとしたロジックもありながら、最後にはホラーテイストもある。二転三転した先の結末 とても面白かった。

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    2025年11月07日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    キャッチコピー?の「誰だよ! せっかく殺したクソジジイを勝手に生き返らせたのは!?」に完全に惹かれて買いました。殺人犯ならぬ蘇生犯!?逆転の設定は最高!

    エンタメ系の話かと思いきや、所々の伏線や健康の設定など含めてちゃんとミステリしてましたね。
    記憶がなくなったり、蘇生の有効期限など特殊設定が単純なようでミステリを読み解く側からすれば以外と複雑だったな。
    初めての作者でしたけど、他にも読んでみたくなりました。

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    2025年11月03日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

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    帯に「誰だせっかく殺したクソジジイを生き返らせたのは」って書いてあるの見ただけでぜったい面白いじゃんと思わせてくれる、作者らしさ全開のシチュエーション。だけどしっかりミステリ。
    もちろん楽しめました。

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    2025年10月31日