五条紀夫のレビュー一覧

  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    言葉のチョイスひとつひとつが面白かったです。セリヌンティウスの弟子とメロスの会話で、弟子がもごもごしてる時に、メロスが「もう、匂わせは、いらぬ!」ってバッサリ言うのが特に面白かったです
    時々、作者の方がひょっこり出てくるのも新鮮でした。
    最後のイマジンティウスのおち、びっくりしました!
    私は叙述トリックに騙されていたのである━━━

    0
    2025年12月21日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    Posted by ブクログ

    メロスの半分は正義、もう半分はフィジカル。

    まさにこの通りで、悪いことが許せない心優しいメロスと、最終的に筋肉で何でも解決しようとしてしまうメロスのギャップが最高でした。

    古代ギリシアならではのエピソードもユニークで、他では味わえない読書体験ができる一冊です。
    名前の 〜ス というのほ、男性を表す言葉と聞いて、名前も覚えやすくなりました。

    みくのしんさんの「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む」のあとに、本作を読むとより楽しめると思いました。

    誰にでもオススメできる一冊、みんなで笑いながら読みましょう。

    0
    2025年12月16日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    殺されたはずなのに、記憶を無くした状態で生き返る。
    誰が?何のために??
    特殊設定ミステリーとして面白かった。

    0
    2025年12月06日
  • 私はチクワに殺されます

    Posted by ブクログ

    安部公房+太宰治のような物語と筆致に引き込まれていると、一転、いや二転。救いのない、ただただ悲しいお話でした。

    0
    2025年11月30日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    Posted by ブクログ

    「走れメロス」のミステリー仕立てオマージュ。

    第一章から引用
    ”メロスにとって力とは、十里の路を走り抜く脚力と、敵対者を屈させる腕力。つまり、フィジカル。フィジカルである。”
    この一文を読んだ時、この本のことを理解した。原作からの引用部分と、そこからのちょっとのズレが絶妙で、読みながら爆笑した。メロスの正義感と、見え隠れする暴力性、行き当たりばったりな部分が存分に誇張されていて、(そんなわけあるか!)とツッコミながらも、(でもメロスだし...)と思ってしまう。

    この作品を読む前に、YouTubeでピース又吉さんが「走れメロス」を語る動画と、原作の「走れメロス」でおさらいした。そのおかげて数

    0
    2025年11月27日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    Posted by ブクログ

    こんなミステリーがあるのか!というのが読み始めた第一声。読み進めるたびに吹き出して笑ってしまう作品。

    0
    2025年11月18日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白い。メロスの二次は数あれど、メロスに推理させる発想はなかったな。そりゃあなかなか辿りつかない訳ですよ。メロスの人間みが増してるのも良い。古代ギリシア舞台のミステリになってるのも味。

    0
    2025年11月15日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    これは面白すぎた!
    殺したはずのジジイが誰かに蘇生された!ってあらすじだけでも面白いし、殺人犯VS蘇生犯ってのがまた面白い。
    1、2を争うくらい好きな小説。

    0
    2025年11月10日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    Posted by ブクログ

    名探偵コナンの世界観で考えてもらうと、毛利小五郎が屈強な肉体を手に入れて殺人事件を解決している。
    上記を前提にするととても読みやすくなると思います。

    文字での表現よりも映像化されるとさらに面白くなりそうな作品。

    ムロツヨシと佐藤二朗さん出演で映像化されてたら観に行きます。

    0
    2025年11月09日
  • 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ笑えるユーモアミステリーでした。紀元前5〜600年前後なのに、見張り番のシフト表とか出てきたり、現代のものがちょいちょい出てきて笑えました。

    0
    2025年11月09日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    設定の勝利。特殊設定でのミステリということで西澤保彦さんとか山口雅也『生ける屍の死』を連想した。通常とは逆の「犯人」を追う点が、本人たちが本気であるがゆえに外で見ている分には滑稽で面白い。ロジック、意外な犯人、それしかないと思われる結末とどれをとっても満足でした。他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年11月07日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    この方の本はいつもテーマが面白くて、予想もつかない突飛な展開があったりするので、いつもワクワクします。笑

    少し切なく感じる場面もありつつも、今回も楽しく読めました〜!

    0
    2025年09月25日
  • 私はチクワに殺されます

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かったんだけど!!w
    まず発想が素晴らしい
    チクワを覗くと人を呪い殺せるなんて、私だったら一生かかっても絶対に思いつけない
    そしてチクワに翻弄される人々の滑稽で恐ろしいことよ
    めっちゃ惹き込まれたしラストの想像もつかなかった

    大真面目にチクワについて語り続ける姿があまりにも悲壮感漂っていて滑稽で面白くて笑ってしまう
    精神科の病気を発症したのか本当に呪いが生まれているのか、どっちが真実なのかわからなくなる

    物語が途中で二転三転して、飽きることなく失速することもなく最後まで駆け抜けたパワー溢れる作品だった
    機会があれば著者の他の作品も読みたいと思った

    読んでるとチクワを食べたくな

    0
    2025年09月18日
  • 私はチクワに殺されます

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった
    ずーっと結末を考えながら読んでたけど、想像を裏切られる終わり方でとてもよかった

    なにせチクワなので真面目に読むのがバカらしくなるというか、冗談みたいな話だなーと初めは思った

    この話はコメディなのか??ミステリー??それとも精神を病んだ人のドキュメンタリー??はたまたホラー??、てな具合で全く結末が読めなかった

    最終的にはめちゃおもろミステリーで、読んでて楽しかったしこの結末は読めなかった

    個人的に好きな場面は、チクワに色んな食材を詰めて穴を塞ぐところ
    真面目に研究してて笑っちゃった

    実写化しても面白そうかも
    今後ちょっとチクワを覗くの躊躇しそう

    0
    2025年08月24日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     『私はチクワに殺されます』で五条紀夫さんを知り、これまで読んできた作家さんの誰とも違う発想や作風に惹かれ、今回が早3冊目。

     「全員、もう死んでいる」という特殊設定も、「天国かと思いきやどうやら違うようだ」という世界観も、読み進めているうちにすんなり受け入れられる。それはきっと、突飛なようで緻密に練り上げられているからで、矛盾や無理のないストーリーになっていると感じた。

     二転三転してたどり着いた真相も、理想郷という世界観が生かされたもので、とても納得できた。

    0
    2025年08月17日
  • 私はチクワに殺されます

    Posted by ブクログ

    チークーワー!
    前代未聞のチクワサスペンスってなに!?と思い購入。想像以上にチクワだらけでした…
    チクワの穴を通して人を見るとその人の死に様が見え、数分後にその通りに死んでしまう、というストーリー。読後、しばらくチクワを視界に入れるのも躊躇いました…

    0
    2025年07月20日
  • 私はチクワに殺されます

    Posted by ブクログ

    目がまわるようだ。

    R7,7/10TBSラジオ中瀬ゆかりのブックソムリエで作者の新作をおすすめしてたので、過去作を。他も読んでみたい。

    0
    2025年07月10日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    死者蘇生の秘術は、人の命を生贄にしなければならない。主人公が殺人を実行するが、誰かが生き返らせてしまう。
    殺人犯が蘇生犯を探し出す死者蘇生ミステリ。

    なんだ?この設定は?
    死者蘇生なんて遊戯王のカードでしか聞いた事ないよ(笑)

    この物語設定のインパクトに頼って、内容が薄いのかなと懸念していたけど、ストーリーも緻密で
    人が何回も◯ぬので少し混乱しそうになったが、展開も素晴らしく、結末も二転三転あり、こちらの感情がブンブン振り回されて最高の読書体験でした。

    この著者の他の本も読んでみようと思う。


    0
    2025年07月10日
  • クローズドサスペンスヘブン(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    とんでもないミステリーを読んでしまった。

    舞台は館、無人島、周りは海、クローズドサークル、閉じ込められた6人、でもまさかの全員殺された記憶が…、そうここは天国!!

    …ということで、天国に閉じ込められたクローズドサークルミステリー。生きてるうちにこんなとんでもない設定のミステリーが読めるとは思っていませんでした。

    現世の館で殺された6人が、天国の館で共同生活をしながら、犯人を見つけ成仏を目指すストーリー。

    天国なんだから何でもアリじゃん!!…と思うかもしれないけど、そこはきちんと整合性が取れていて。出来ること=謎解きの糸口。突拍子もないようにみせかけて、どれも伏線になっている。しかも全員

    0
    2025年07月05日
  • 町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    もうタイトルが最高!『死者蘇生事件』なんて、聞いただけでドキドキする。帯には『せっかく殺したクソジジイを生き返らせたのは誰だ!? 』なんて書いてあって、どんな話なのかワクワクしながら読んだ。

    五条さんは特殊設定の作り方が上手いけれど、今回も抜群だった!!タイトル負けしない読み応えのあるミステリー。

    あらすじ
    主人公は、健康(たけやす)。幼なじみの昇太、由佳里と、若者3人で町内会長・長谷部権造殺すシーンから始まる。権造は、閉鎖的で、ほぼ村ともいえる信津町で町内会長を務めている。職業は住職だが、欲にまみれ、暴言も吐きまくり、絵に描いたようなクソジジイだ。三人はある日、権造を酔っ払わせた後「さあ

    0
    2025年06月24日