五条紀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は幼なじみ達と協力して、地元の町を支配する、寺の住職兼悪辣非道な町内会長を殺害する。
だがしかし、翌日になると確かに殺したはずの町内会長が生きていた。いったいなぜ、誰が、どうやって蘇生させたのかを探りながら、どうにかして町内会長を殺せないかと画策していくという内容の特殊なミステリー。
『殺人事件に巻き込まれて走ってる場合ではないメロス』『イデアの再臨』のような笑える場面はなく、全編大真面目である。
蘇生犯の正体はなんとなく想像がついたが、それでもなぜ町内会長を生き返らせたのか、とか、そもそもの蘇生犯の目的、というのが中々に狂っていて良かった。
中盤以降の、蘇生の仕組みを利用した蘇生の応 -
Posted by ブクログ
なんだろう。この本の不思議さは。チクワで、サスペンスを作り上げるとは。チクワから立ち昇る妄想と狂気が、実に心地よい。とりわけ、ちくわ愛好者にとって、頼もしい物語だ。チクワで人を殺すことができるなら、ミサイルも原子爆弾もいらないのだ。トランプにチクワを贈りたい。
東京都練馬区郊外の借家で、50代の貧しい男の首吊り死体と滅多刺しされたその男の妻の死体があり、その男の娘が発見して、通報された。そこには、おびたたしいチクワがあり、男の手記があった。
その手記は、「私はチクワに殺されます」という書き出しだった。その手記が、実に巧妙だ。奇妙だ。とにかく、トラック運転手だった男が、チクワによって狂