渡部典子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.この本をひと言でまとめると
これからのグローバル競争の鍵
2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・10ドル費やせる人が1人いるのと、1ドルを費やせる人が10人いるのとでは、ウォンツやニーズはまったく異なる。だからこそ、富裕国の製品やサービスが貧困国でも大きな効果を出せるなどと期待するのは、非現実的なのだ。(p22)
→逆パターンはこれからもっと成功の可能性が高まると思う。
・途上国の人々はむしろ、超割安なのにそこそこ良い性能を持つ画期的な新技術を待ち望んでいる。つまり、わずか15%の価格で、50%のソリューションを望んでいるのである。(p25)
→根本的な思想の転換が必要。そのためにチームを作るのは合理的な考え。
・リバースイノベーションにとっての最大のハードルは、科学的なものでも、技術面でも、予算でもない。経営者や組織である。(p91)
→日本企業はこの問題が顕著ではないか。
・リバース・イノベーションではビジネスの利益と人々の利益がほぼ一致する。実際に、世界で最も頭の痛い社会問題の一部を解決するツールとして、リバース・イノベーションの力を見逃すことはできない。(p334)
→ビジネスの利益と人々の利益が一致するのは理想的だと思う。
・本書は我々日本人に「変革なくして発展なし」からさらに踏み込んで、「変革なくして生存なし」という考え方に転換すべき時が来たことを訴えている。(p375)
→イノベーションに真剣に取り組むべき時代が来たということ。
3.突っ込みどころ
・経営者視点の話が多く、そうでない下っ端の視点での記述が欲しかった。
・本の内容の2/3が事例、理論は最初の1/3というのは、理論としてはまだ未完ということ?
4.自分語り
・いかに守りを続けるのではなく、新たな挑戦を継続して行っていく必要があるかは明らか
5.類書
・イノベーションのジレンマ -
Posted by ブクログ
プラットフォーム革命」「最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー」に続いてのプラットフォーム本。今年はプラットフォームに関する翻訳がなかなかに豊作のようで。しかし、同じ年に「プラットフォーム革命」と「プラットフォーム・レボリューション」が出るのはさすがに紛らわしい。
「プラットフォーム革命」がプラットフォーム≒マルチサイド・プラートフォームとして範囲を狭めに議論を進めたのに対して、こちらはもう少し定義を広く取った印象。その分広範な議論ができている面もあるが、ちょっと焦点がボケてしまった感じがしないでもない。
この点、プラットフォームの定義という意味では、監訳者が独自に定義した「交流型」「交換型」「交差型」という3類型がわかりやすい。とくに3類型めの交差型は、これまで微妙に位置付けにくかったプロダクトを上手いこと整理しており、この分類はなかなか使えると思う。
また、「プラットフォーム革命」が収益化の議論がほとんどなかったのに対して、マネタイズの方法に1章割いているのもひとつの特徴だと思う。「最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー」でも収益化の議論があったが、それよりもさらに踏み込んでいて3冊の中では一番良かった。
あと、KPIの設定に関する章も、話としては地味だけど、実務家にはすごく役立つんじゃないか。
これだけ読んでおけばプラットフォームにまつわる論点はすべて網羅してます的な包括的なものはまだないので、複数読み比べてみるのが良いかと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間の脳は見たいものしか見ない。
ことを成し遂げるには、抵抗勢力に屈しない熱量が必要である。
本書の要諦は、この二つだと考える。
グローカリゼーションにより成功を収めた大企業、その幹部、技術担当者など、それぞれの立場で過去の成功体験にひきずられて現実を見てしまう。
虚心坦懐に、今起こっていることを直視する。その後のアクションを決定する重要な要素だけに、ここに色眼鏡を持ち込んではいけない。そのためには、数字などできる限り客観的に見ることができる事実を丁寧に集めることが肝要。
私は、今、新製品を開発する部署には属していない。本書で紹介されているような事例に遭遇する可能性は非常に低い。
それでも、日常業務の中で成果物を提出する時に、「前はどうやってた?」とよく上司から聞かれることがある。
先人の知恵に学べという意図であればいいのだが、保険を求めているように思えたり、思考停止に陥っているのではないかと疑問に感じることがある。
この思考様式には注意しておかないと、失敗することもなければ大きな進歩も期待できないと思う。
少なくとも、自分が成果物を仕上げる時には、常にゼロベースで考える癖をつけておかないといけない。 -
Posted by ブクログ
感想:ちきりんブログで紹介されていて読むことに。
先進国から新興国という通常の流れとは逆方向のイノベーションである、通称、「リバース・イノベーション」について書かれた本。
これからの世界の中心は紛れもなく先進国から新興国へと移っていくことから、イノベーションが逆流していくことは極めて筋が通っている。
最も印象的だったのは、「リバース・イノベーションは発明ではなく忘れることから始まる」というパート。
火星に降り立ったと考えるべきと書いてあったが、それくらい全く別物と考えた方がいいということだろう。
多国籍企業は過去の成功体験を忘れられなからなかなか新興国しんしゅつがうまくいかないのも納得。
実例も豊富に紹介されていて新興国を相手に仕事をしたい人には参考になる一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイノベーションは先進国から発生するのではなく、
成長著しい新興国で発生するもの。
リバース = 新興国から発信し、先進国で拡がる。
実際にアメリカの企業が行ったリバースイノベーションの事例を紹介。
新興国では
・先進国が成長する時にはなかった技術を享受できる。
・既得権益を含めインフラが未整備な分、イノベーションを
導入しやすい。
新興国と先進国ではニーズが違う、「機能を落として価格を下げれば良い」という事もあるが、それだけでは無い。
・先進国で売れた物を新興国向けにカスタマイズする(グローカリゼーション)だけではダメで、現地調査をもとに白紙から商品設計を行う。
・現地のチームには、社内リソースを最大限利用でき、また挑戦し、学ぶ機会を与える為、他部署からの邪魔が入らないよう、最高経営者の直下に置く等、最高の権限を与える。
商品だけでなく、サービスにも適用できる。 -
Posted by ブクログ
MBAを取得していない著者が、独学で勉強した経営学を一冊にまとめたもの。「実際のMBAの授業でも使われています」というのが触れ込みです。
経営やコンサルで重要な概念をたくさん取り上げ、それぞれ2ページで解説するような作りになっています。
500ページ近くありボリューミーではありますが、一通り経営周りの勉強をしている人であれば、大体のことは既知なのではないでしょうか。
「自分のモチベーションをいかに上げるか」みたいな単元は面白かったです。
確かに意志の力でどうにかするより環境を変えてしまった方が良い。感覚的に「そうだな」と思うことが分かりやすく文章化されていました。