伏見つかさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん、これはなんとも評価に困る。俺妹の伏見つかさの新シリーズ。引きこもりイラストレーターの義妹と彼女にひとめぼれした高校生ラノベ作家の兄の物語。義理の兄妹で俺妹仕切り直し、オタクを前面に出す、ラノベ作家あるあるネタとかそんな感じ。ほとんど主人公と妹、売れっ子作家の山田エルフだけで話が完結するので、小さな閉じられた世界のつまらない日常を見ているようだ。感心することはあれどラノベ作家にもイラストレーターにも、一読者からすればプロの職業人に共感することはない。伏見つかさでなければ1巻で切っただろう。本作はこのままとして、別シリーズを書いて欲しい。妹に恋する兄、オタク、厨二病と俺妹を彷彿させるものは
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Posted by ブクログ
読書録「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」3
著者 伏見つかさ
出版 電撃文庫
P221より引用
“「こういうものは、おまえたちに悪影響を与えるからだ。ニュ
ースなどでもよくやっているだろう、ゲームとやらをやっている
と頭が悪くなる。犯罪者の家から、いかがわしい漫画やゲームが
見つかったとーーもちろんテレビの話を鵜呑みにしているわけで
はないがな……」”
ごく普通の男子高校生を主人公とした、出来た妹とその趣味に
振り回される日々を描いたライトノベル。
普通で無難をモットーとして毎日を生きる主人公・京介、ある
日靴箱の裏から見つけたDVDをきっかけに…。
上記の引用は、主人公の父親 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ俺妹シリーズ、遂に完結の12巻。
この結末には賛否両論らしいですが、まあそれもさもありなんという内容でしたね。
自分としては、読み進めるうちに自分好みでない展開に向かっているなあと感じたので、なんとなく予想はしていたんですが……まさに、そうあって欲しくない展開だったので、ええーないわー……_| ̄|○と、途中からかなり残念な気分に。
ですが、最後には綺麗に落としどころを見つけてくれたな、という感じ。
まあそれも、桐乃や京介にとっては全然問題の根本的な解決にはなっていないと思うんですけどね。
結局2人の想いがそういう種類のものだということに充分な説明がなく、納得できるほどの過程がこれまで描かれ -
Posted by ブクログ
ネタバレまずは、12巻という長きに渡り続けてきたこのシリーズをしっかり完結させた伏見先生に「お疲れ様」と「ありがとう」を言いたい。
これだけの人気作、書き続けることは大変だったでしょう。実際色々あったようだし。
そんな中、なかなか思うとおり完結できない作品も多い中、見事終わらせたことはほんとすごいと思う。
作者とイラストレーターと編集者に拍手。
さて…賛否両論のこの最終巻。
私はこれまでの京介と桐乃の関係が好きでした。
具体的には、軽口を言い合いながらも信頼していて、素直になれないながらも困ったときにはお互いのことを思って助け合える、そんな関係。
先日アニメで放映された、黒猫に振られて落ち込んでいる -
Posted by ブクログ
情報整理・ネタばらしの巻。
作品全体の核となるクエスチョン「桐乃と京介の不仲の原因とは?」という問に答えを出している。
が、そのクエスチョンはこれまでのシリーズを通してさほど触れられてきたわけではなかったため(つまり、大局的にシリーズを貫く核として積極的には取り上げられて来なかったため)唐突にここでプッシュされてもいまいち腑に落ちてこない。そんなことよりあやせたんはよ!みたいな気持ちになってしまう。
連作ではどうしようもないことだとは思うのだけど、初期から構想はあったように思えるし、もうちょっと伏線として常々から前に出しといても良かったのでは・・・と思った。
ところで、本作はハーレムものじゃ -
Posted by ブクログ
相変わらず妙にテンションが高い。
桐乃のツンデレが筋金入りすぎて辛いし、京介のドM体質もモノローグの暑苦しさと相まって実に気味が悪い。
オタク文化の表現にかなりリアリティがあるので、この点は読者の心を掴む秘訣なのだろうなと感じた。
物語について特筆することはない。
一巻の中にいくつかの章があり、それぞれの章にほぼ独立した話が書かれているという形式。
一冊にまとめるならもうちょっと各章に連続性があっても良いと思うが、小ぶりな話の連続というのも読みやすさには一役買っているかもしれない。
ラノベ特有の長音の連続があるが、これをダッシュで表現するのは良くない。
編集者のセンスが悪いのだろうか。
誤 -
Posted by ブクログ
訳あって読むことになった本。
結構な人気作で、アニメ化もした作品。
2008年の出版からもう5年も経つが、中古で320円もしたことから、今でも人気が衰えていないことが伺える。
中身は典型的なキャラクターラノベ。
語るべきストーリーは無いに等しく、筋書きはひたすら桐乃の可愛さを段階的に引き出すためにのみ存在するという感じ。
実のところ、個人的には桐野はそれほど可愛く思えなかったが、これは読み方・捉え方・感じ方・好みの問題で、作品としてはタイトル通り桐野の可愛さのみをひたすら前面に出そうとしている点で偽りがない。
この作品が異常なほどに人気になったということについては大いに考察の余地があるが、 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作品のそもそもなんで1巻の時点であんなに兄弟仲が険悪だったのかについて回想を交えつつ(というかほぼ回想)見ていこうというお話
ラストに向けての溜め回みたいな感じ。
今までイマイチ本性を現さないというか、割と扱いがぞんざいだった麻奈美ちゃんの本当の思いが垣間見えて、なんだか新鮮な感じだった。(かなり今更感あるけど)
まぁそれでもそんな好きにはなれなかったけどね・・・。
無条件に主人公に優しさを与えてくれるとか、味方してくれるヒロインにはやっぱりどこか一癖あるというか、腹に一物を抱えてるんだなと改めて思った。
次はいよいよ最終回。
秋美ちゃんに告白された時に京介が
「3年前でも、いまでも