青井夏海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ職業物のアンソロジー、全6編。収録作品は全て書き下ろし
独身女性が、仕事に悩みながらも前進していく話。
読むまで、順風満帆のまま暮らしているの話を連想していたが、ゆずこしょうの効いた物語で一喜一憂しながら読めた。
(窮状認識+報告連絡相談)×努力×忍耐=成長or成果
・大崎梢「ウェイク・アップ」→元売れっ子漫画家
・平山瑞穂「六畳ひと間のLA」→通信講座の英語講師
・青井夏海「金環日食を見よう」市営プラネタリウム解説員
・小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」→ディスプレイデザイナー
・碧野圭「わずか四分間の輝き」→スケート専門のスポーツ記者
・近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」→団 -
Posted by ブクログ
加納朋子作品や北村薫作品を彷彿とさせる彼女の作品の原点。ほのぼの風の日常ミステリーだが、そこにプラスアルファとしてプロ野球への愛をこめて書かれている。そのうえ、一見ただの品の良い奥様然としたプロ野球球団オーナー・虹森多佳子の切れ味鋭い推理が魅力。 「虹」という名のつくタイトルの読み切り5作品が収録されているが、ちょうど1年間にわたる東海レインボーズが参戦するパラダイス・リーグのペナントレースとリンクしている。万年最下位ながら、型破りの魅力あふれる野球をする東海レインボーズのゲームぶりが作品のそこここに表れていて、主題のミステリをしのぐ面白さ。 野球とミステリという二つの要素を、ここまでうまく絡
-
Posted by ブクログ
とある書評を読んで気になったので購入しました。
パラダイスリーグ(パシフィックリーグではない)の万年最下位球団
東海レインボーズオーナーの多佳子はとてつもない野球音痴。(オーナーなのは亡くなった前オーナーが彼女の夫で、それを彼女が引き継いだのだ。)
いつも場違いなドレスを着ておっとりと野球観戦している彼女はその印象によらず優れた洞察力の持ち主でもあった。
彼女が小さな事件を小気味良く解決していきます。
最初はちょっと微妙と感じましたが最後の二章が中々面白かったです(レインボーズが優勝したかどうかが激しく気になる!!)
ちなみにこの本に出てくる野球選手の名前には法則があります。
レインボーズは選