青井夏海のレビュー一覧

  • 赤ちゃんがいっぱい

    Posted by ブクログ

    助産婦(あえての助産婦だ!)探偵シリーズ第二弾。
    今回は長編。
    なんと二作目にして、勤め先を解雇され、怪しげな研究所に就職した陽奈。
    天才赤ちゃんの存在、ゴージャス産院、そして赤ちゃん置き去り事件。
    元天才赤ちゃんの男性は怪しげな行動が多すぎるし、所長の不自然な言動、産院長は口が達者すぎる......。
    一体これらはどうつながってどこに着地する?
    どいつもこいつも怪しすぎる!

    本文の事件と直接の関係はないとはいえ、陽奈のパートナー、聡子の夫の宝田が頭にくる。
    解説でも、聡子さん、男を見る目なさすぎ!と指摘されている。
    私もなんでこんな人を夫にするんだ、と思うのだが、人の好みや価値観は他人には

    0
    2016年08月14日
  • スタジアム 虹の事件簿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     万年最下位球団のレインボーズの新オーナー多佳子が主人公の野球を観戦しているシーンを舞台とした連作ミステリ。
     野球を知らないが,オーナーになった多佳子が,野球を学んでいくという展開だが,多佳子のセリフなどがいい味を出している。「ひとつだけ,わたくしのような素人にもとてもわかりやすい点の取り方がありました。ホームランです。」や,「わたくしなどルールを覚えるのに手一杯なものですから,そのチームらしい勝ち方だとか,らしくない勝ち方があるとは考えてみたこともなかったのです。」など,とても味がある。
     個々の作品のミステリとしてのデキはそこそこ。ただ,「第五話 ダイヤモンドにかかる虹」の裕香という女性

    0
    2016年01月03日
  • 赤ちゃんがいっぱい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     聡子が育児休業に入り,アルバイト先の助産院を解雇されてしまい、失業した陽奈が,急場をしのぐために,「ハローベイビー研究所」という「体内育児の研究」をしている機関のカウンセリング要員として就職する。
     その研究所で発生する「価値のないものばかり盗まれる連続窃盗事件」,「赤ん坊置き去り事件」。
     そして,陽奈は,スーパーアドバイザーとして研究所に関わる奥薗時夫とうもと天才少年の計画する「ハローベイビー研究所」の乗っ取り計画に巻き込まれていく。
     「価値のないものばかり盗まれる連続窃盗事件」,「赤ん坊置き去り事件」といったメインストーリーの背景として,奥薗家の天才きょうだい(兄・妹)の話が描かれて

    0
    2015年12月20日
  • 赤ちゃんをさがせ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    助産婦が主人公の日常の謎系ミステリ。伝説のカリスマ助産婦の明楽先生が探偵役。自宅出産専門の出張助産婦の聡子と見習い助手の陽奈がさまざまな事件に巻き込まれる。3つの短編からなる作品。
    男の子がほしいので,実子として届出をするために,三人の女性に子どもを産まそうとする男の企みを阻止するために,誰が「サツキさん」という女性なのかを見破る「お母さんをさがせ」,女子高生が,ボーイフレンドである男の子どもを産もうとしているが,「父親は自分かも知れない」,30歳の家庭教師やら,ふとしたことで知り合った中年男性が,自分が父親かもしれないといったことを言い出す「お父さんをさがせ」,聡子のもと旦那があらわれ,もと

    0
    2015年12月19日
  • エール!(1)

    Posted by ブクログ

    ぼちぼちですかね。
    読みやすくてあっさりよめたけど、
    まードラマ仕立ての展開で、あまりひねるところもなく。
    あまり作者ごとの個性が感じられなかったですね。

    0
    2015年02月04日
  • エール!(1)

    Posted by ブクログ

    仕事に悩んだ人達に対するエールですね。

    各物語の主人公が全て女性です。言ってしまうと、なんですが、まぁ、女性っぽい話だなと思わないこともありません。

    0
    2015年01月21日
  • エール!(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    6篇のお仕事小説アンソロジー。2回に分けて読んだ。どれもうまくいきすぎだろ、とも思うけど。どれも読みやすくて普段本を読まない人にはいいだろう。まぁ、働くのは大変だけど、こういういいこともたまにはあるよなとは思う。早く働かなくてもよくなりたいものだ。目指せ億り人。

    0
    2014年11月04日
  • スタジアム 虹の事件簿

    Posted by ブクログ

    野球ミステリー。
    野球がそんなに好きではなくても、一緒にルールを覚えながら楽しめます。

    無理のある設定もあるし、唐突な展開だなと思って面食らう部分もあるのだけど
    それでも読み終えたときには「面白かった」と思える。

    もう少しオーナーとオーナー夫人のやりとりがでてくるとよかったのにな、とは思うけど。

    0
    2014年08月19日
  • 赤ちゃんがいっぱい

    Posted by ブクログ

    助産婦名探偵、再見!
    前作の『赤ちゃんをさがせ』は短編連作集でした。
    そこで出てきた伝説の助産婦・明楽先生、弟子の聡子先輩、見習いの陽奈が主人公の長編です。
    聡子先輩はマイナーな存在ですけど・・・。
    その陽奈が就職したのが<ハローベイビー研究所>という怪しいところ。
    そこで事件は起きるのです。といっても血生臭さはありませんので、あしからず。
    こういう詐欺商法は許せませんね~。
    こと妊婦や母親にとって『子供の未来』ってキーワードですもんね。
    それにつけ込んでいる悪徳商法は現実にも五万とあるでしょう。
    本書はなんか清々しく、それでいてユーモアもあり、楽しく読むことができます。
    母親としてなんだかな

    0
    2014年08月11日
  • エール!(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集。
    正直実を言うと特に好きな作家さんがいるというわけでもなくて
    なんとなくで読んだのだけれどとても面白かった。

    どれも仕事やプライベートであるいろんな日常に、
    共感しつつ励まされるような話運びでほっとできる。

    独立した短編でありながら、お話の間に小さな相互関係もあり
    そうしたところもちょっとした仕掛け。

    すんなり読める、非常に読みやすい本。

    0
    2014年06月06日
  • 赤ちゃんがいっぱい

    Posted by ブクログ

    続編だそうですが、最初のは読んでません。
    面白いといえばおもしろいけれど、
    ハローベビーのおっちゃん達はもちろん、
    先輩夫婦の子どもに対する態度とか、
    赤ちゃんや子どもをを可愛い可愛いと言いながら
    大切に扱ってない気がして、ちょっと考え込んでしまう。

    そして、最後に、女王様出産を希望していた妊婦達が
    速効、寝返って「わたし、自宅出産する」という。

    おいおい、娯楽だし、小説だし、いいけど、
    そんな安易に決めんなよ。

    どんだけリスクあると思ってんだ。
    私なら経験あさい助産師なんて、ごめんだな。

    と、緊急帝王切開の私は思う。
    ほんと、病院で産んで良かった。
    自然分娩にこだわるドクターでなくて

    0
    2014年04月10日
  • 赤ちゃんをさがせ

    Posted by ブクログ

    ジャンル分けするのなら・・・・「ほのぼのミステリ」。創元さんってこのジャンル、好きですよね。北村薫を筆頭に、加納朋子、大倉崇裕などなど。巷では<日常の謎>派と呼ばれているようですが。青井氏作品初挑戦なのでありますが、こういうほのぼのミステリも全然悪くありません。

    女三人よるとカシマシい、とは言いますが、本書のヒロインたちは助産婦さん。それも自宅出産を専門としている助産婦さんたちで、と~っても真面目な聡子先生とボケ役の見習い助産婦・陽奈。この二人が仕事絡みで謎に接近。

    聡子がつっこみ役で謎を解いていくわけなのですが、最後に登場するカリスマ助産婦で今は引退し自由を謳歌している明楽先生が、アーム

    0
    2013年10月07日
  • スタジアム 虹の事件簿

    Posted by 読むコレ

    野球もミステリも好きなんだなーという想いは
    ちゃんと伝わってきます。野球部分の描写が凄くて丁寧で
    野球の面白さを伝えようとしていて、凄く好感が持てます。
    ミステリ部分はその野球と直接結びつけずに、間接的に
    探偵役を設定する事で、全体的にはよい雰囲気のライトミステリに
    なってますねー。

    一個一個の推理や設定には多少の強引さも感じますが...
    元々自費出版作品なんですね。そういう細かい部分を
    感じたうえでも、個人的には楽しめる作品でした。

    0
    2013年02月09日
  • スタジアム 虹の事件簿

    Posted by ブクログ

    3+
    解説にいくつか作品が挙げられているが、探偵役のキャラクター的には「空飛ぶ馬」というよりは「覆面作家シリーズ」に近い雰囲気を感じる。プロ野球に興味がなくなって久しいが、野球そのものに興味がないわけじゃないことを再確認させられた。

    0
    2012年05月24日
  • 赤ちゃんをさがせ

    Posted by ブクログ

    “日常の謎”的なミステリーに一時期はまっていた頃に読んだものの一冊。安楽椅子探偵がカリスマ助産婦(しかもおばあちゃん)ってのがよかった。

    0
    2011年06月05日
  • 星降る楽園でおやすみ

    Posted by ブクログ

    思ったより暗かった…

    みんながみんな疑心暗鬼に駆られる心情は理解出来たし
    人のことは見た目ではわからないと言うことも理解出来るけど、今の世の中こんなに他人は他人なのかな?

    僕も他人は他人だと思う現代っ子だから、いざ誘拐事件なんかが起こったときにはこういう風に思うのだろうか?

    責任を誰に追求するか
    やはり大きな責任な抱えたくない。

    信頼関係とはどうやって成立するのかを考えてしまう作品だった。

    0
    2011年03月17日
  • 赤ちゃんをさがせ

    Posted by ブクログ

     これもライトな連作ミステリー。探偵役は助産婦。
     これもほのぼの文体でコメディ風なので、ぼーっと時間つぶしに読むにはいいでしょう。

    0
    2010年08月23日
  • スタジアム 虹の事件簿

    Posted by ブクログ

    いつも優雅なドレスに身を包み、綺麗な靴を履いて観客席に現れるおっとりした女性・虹森多佳子。超弩級の野球音痴でありながら、なぜかプロ野球球団・東海レインボーズのオーナーを務める彼女は、奇妙な謎を次々と解決に導く才能も持ち合わせていた!安楽椅子探偵の冴え渡る推理と、優勝の夢に向かって疾走する万年最下位球団の奮闘を描いた、値千金の愛すべき本格ミステリ。

    0
    2010年06月17日
  • 赤ちゃんをさがせ

    Posted by ブクログ

    箸休め的に読み始めましたが、面白かったですね。特に会話が非常に自然でまだ2冊目とは思えないほど、文章は巧いと思います。助産婦さんという変わった職業の特徴や内容も楽しく分かります。さすがに厳しいだろうというのは明楽先生の推理。あれだけの情報で真相に辿り着くというのは、ちょっと無理がありすぎる。この作家さんならミステリーじゃなくても充分面白い作品が描けると思います。

    0
    2010年04月27日
  • 赤ちゃんがいっぱい

    Posted by ブクログ

    シリーズなのかな?初の長編って書いてあったけど。でも、これだけ読んでも普通に読めますね。事件としては可もなく不可もなくって感じかな。

    0
    2010年01月20日