青井夏海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作家6人による 30代女子お仕事アンソロジー。
あー、よかったぁ。
漫画家や通信講座の講師、プラネタリウム解説員
ツアー・コンダクター、ディスプレイデザイナー にスポーツライターと
馴染みがあるかといわれるとそうでもない職業だけど、
結局、根っこは同じようなことで苦しんだり悩んだりするのだなぁと思う。
お気に入りは小路幸也だなぁ~やっぱり。
6つの作品のにちょこちょこっと共通のお店や関わりがあって
そこが、いろんな職業でも
いろんなところでつながると感じられて嬉しい。
そうなのだ、今日電話したコールセンターの女子も
もしかしたら、チョコ好きかもしれない。
風邪気味だけど、頑張ってるの -
Posted by ブクログ
助産婦探偵第三弾は再び短編。
四つの物語が楽しめる。
夫と別れたい、居候が多すぎ、借金取り、上の子に厳しすぎる妊婦。
さて助産師たちは無事に赤ちゃんを産ませることができるのか?
そして「家族」という聖域に踏み込んで無事でいられるのか?
家族にまつわる絡まった糸をほどいてこれらの問題を解決できるのか?!
『帰ってください』
弟の友達が家に居座っている。
姉である妊婦は、家事能力の全くない、人に頼りきっている男たちの世話を甲斐甲斐しくやく。
机を拭いて、はいはい。
おにぎり作って、あ、この間とは違う中身で、はいはい。
洗濯よろしく、はいはい。
こいつらの言うことをなぜ姉は聞いているんだ?
弟は -
Posted by ブクログ
これは面白いぞ!
助産婦(2002年3月の法改正により現在の名称は助産師。著者注有り)の推理劇なんて読んだことがない!
しかも、「お母さんをさがせ」「お父さんをさがせ」「赤ちゃんをさがせ」と、物語それぞれのタイトルは端的。
でも実はその単純
さゆえに思いがけない展開に驚かされる作品だ。
人が死ぬミステリ、日常の謎、人が死なないミステリーは当たり前。
でも、人が産まれるミステリーなんて聞いたことがない。
若手助産師(本編で使用される助産婦はここではあえて使わない)の陽奈、先輩の聡子、この二人のコンビが謎をとくのかと思いきや、この二人は謎にぶつかる方。
特に陽奈は猪武者ならぬ猪助産師で、待ち伏 -
Posted by ブクログ
ネタバレ6人の人気作家が異なる職業を持つ女性をテーマに書いたアンソロジー。漫画家、通信講座の講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツライター、ツアーコンダクター。
この仕事にはこんな裏側があるのか、と素直に新鮮に感じて面白かったし、何より、働く女性として、「あー、わかる!」という部分がいくつもあった。ツアーコンダクターの小梅ちゃんのように、気持ちに蓋をしながら、ときには仕事しなきゃいけないことだってある。嫉妬することも。
最後に、ちょっとした希望があるのがそれぞれ、とても良かったな。
あとがきが素敵だったので、メモしておく。
「好きで選んだ仕事なのに、やっぱり疲れるときもある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ助産婦ミステリ第3弾。第1弾と同様,短篇集になっている。日常の謎系のユーモアミステリーという分類になるが,結構,ブラックな描写があり,その点が心に残る。「帰ってください」で,妊婦が言うセリフ「あたしの気持ちを尊重するふりして大事なことから逃げないでよ!」というセリフとか,「守ってください」の聡子の,自分の母親が嫌いでたまらなかったという告白など,セオリーどおりにいかないというか,一筋縄でいかない話作りのセンスは,とても好み。推理小説としてではなく,一つのエンターテイメントとして楽しみたい。★4で。
○ 別れてください
モテる妻と冴えない夫の夫婦が,妻が妊娠し,妻から夫に対し,子どもはあな