高岡ミズミのレビュー一覧
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ネタバレ外村慎司は、MRである慎司の取引先である小児科医・喜多野である。
優しい笑顔に惹かれて片想い歴はかれこれ一年。
けれどノンケである喜多野と結ばれる可能性はないと慎司は最初から諦めモード。
せめて、片想いの楽しさだけでも味わおうと些細な喜びを噛みしめる日々。
けれどある日、喜多野から「君の気持ちに気づいているけれど、嫌じゃない」と言われて……
という話でした。
このじ本のポイントは、叶うはずのない恋だと思っていた恋が、いきなり可能性が出てきて、でも仕事関係で悪い噂を流されて、やっぱりもうダメだと思ったら、うまくいっちゃったという慎司のおろおろ感を楽しむところです。
慎司はちょっと喜多野を神聖視 -
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ヒモ(ピアノ奏者)×僧侶
住職である父と共に取り行っていた葬儀に、場違いな格好で入ってきて去って行った美貌の男性。主人公はその姿が目に焼き付いて忘れられなかった。
小さなころから将来は寺を継ぐ身であると言われ育ったせいなのか、世俗に疎いその性格を見かねて友達が合コンに誘うが、その場で主人公は美貌の男性と再会する。
そしてなぜかその男性をヒモとして囲うことになってしまうのだが。
清らか、というと言葉はいいのですが、えてしてこの手の主人公は読んでいてイライラするのが常なんですね。
が、これはあまりに純粋すぎてもう、ハラハラするわ笑えるわで(笑)
そしてヒモ(笑)もヒモで結局悪者になりきれない上 -
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ネタバレタイトルから何か淫靡なものを連想していたのけど、全く違った。最近流行の攻×攻です。
草間柊一は、『久世義嗣』という架空の人物になりすまし、代議士秘書見習いとして代議士のパーティに参加して、今をときめく青年実業家の深澤泰久に近づく機会を抜け目なくねらっていた。
なぜなら彼は公安の捜査員で、右翼とのトラブルが原因で謎の死を遂げた深澤の個人秘書の秘密を探るためだ。
予定どおり深澤に近づき、まんまと個人秘書の座の収まった草間。
早いところ任務を終わらせて深澤ともおさらばしたいと願っているが、何を思ってか自分への個人的興味を隠そうとしない深澤。
あからさまにアプローチしてくる深澤に、疑心暗鬼にすらなって -
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とても不幸な生い立ちだけど、自分の顔と体を武器に、打たれ強く生きてきた28歳の尋が主人公。そんな彼が、自分を囲ってくれていた優しい「パパ」を突然亡くしてしまい、一文無しに。どこにも行き場がなくなってしまいます。ところがマンションを出て行く日に、唯一自分の所有する財産である車の整備を頼んだら、偶然にも高校の同級生だった知佳が現れて。
知佳は、かつて尋が恋焦がれていて、あえなく失恋した相手。再会した知佳は昔以上にかっこよくて優しくて、尋は性懲りも無くまた恋心を抱いてしまいます。
尋は、減らず口叩いたり可愛げのないこと言ったりするけど、実はとてもデリケート。ゲイとしてかなりの手練れと思われますが、 -
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BLCD先行で聴いてからの読破。
天涯孤独、母親から虐待、その後入った施設も合わず、町でふらふら女に世話になりながら生きてきた秀和が、親の復讐の手駒として智則に拾われる。
が、この、智則という男もやはり過去に恵まれておらず、父と慕った恩人を殺され、復讐以外を考えられずにきた。常識以上の秀和のプライベートへの立ち入りに、戸惑いながらも、いつの間にかお互い惹かれ合う。
CDをキャスト買いしたので原作読んでみようと買ったのですが、内容がCDの方が色々軽いので、ヤクザとの立ち回りシーンとか、作家さんなりに色々考えて、頑張って書いてあるのにCD結構削られてしまってるなと思った。
あとはわりとさら -
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ネタバレ天使シリーズの第3弾で完結編。
『天使の啼く夜』で田宮のお世話係をしていた志水のお話。
この3部作の中でこれを一番最初に読んでしまったので、
『天使の片羽』だけでも内容は分かるし話もよかったけれど、
伊佐×田宮、桐嶋×瀬ノ尾の関係については、それを知っていた上で読んだ方がよりよかったと思う。
ただし、これを先に読んでしまうと、『天使の爪痕』の結末が分かってしまうし、
話の途中では桐嶋×田宮かと思っていたのに違ったので、ちょっとがっかり感(笑)
そして、陽一の気持ちはよく書かれていると思ったけれど、
志水の葛藤はいまいち伝わってこなかった。
余談になるけれど、
『天使の片羽』を読んだ後 -
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ネタバレ高校時代の友人との再会モノで、高校卒業から10年後、連絡を経っていたかつての友人(広瀬)から受けた依頼により帰郷。
高校時代は広瀬の告白を拒絶したような形で上京した堂島だったが、深層心理は…といった内容。
事件性もあり、読み応えはなかなかあると思う。
ただ、いくら、広瀬と都築の関係が嘘だったとはいえ、都築死亡が発覚した日や葬式の日にエッチするなんて、都築のことを思えば後味の悪い人もいるかもしれないけれど、私はわりと全体的に楽しく読むことができた。
なので、☆3つでつけているけれど、もし、0.5をつけることができるならば、☆3.5ってところかな? -
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文庫化新装版。
再会愛と思いきや、ドロドロ系。小学校の教師をしている吹雪は、高校生の時に付き合っていた一つ年下の成尭と思わぬ形で再会します。兄の伊月から会社の部下で現在交際中の彼氏と紹介されたのが、成尭。
高校時代、成尭になつかれて付き合い始めた吹雪でしたが、彼はモテまくりの男で、地味な自分はいつか彼に捨てられるのではないかと恐れたあげく、一方的に別れを告げてしまったのです。
好きすぎて、というやつですね。酷い別れかたをした相手が、ずっと自分を恨んでいたのではないかという危惧と、今でも引き摺っている彼への想いのはざまで、懊悩する吹雪。さらには、伊月に対して重大なヒミツを隠しとおさねばならないプ -
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家族を交通事故で失い、引き取られた資産家の家で10年間過ごしてきた幸弘が、兄となった11年上の将臣に禁断の恋心を抱いてしまうという、切ないけど優しく甘いお話です。
なぜ、幸弘が兄を好きになってしまったのかというのは、将臣の行動にあるんですよね。事故の後遺症が残っている幸弘を、それはそれは溺愛しまくりなんです。大学を出て画廊をオープンさせた幸弘に尽力し、惜しみなく世話を焼きます。しかも、過保護。虫が付かないように絶えず目を配り、当て馬が登場した際にはあっさり排除!それじゃ話が広がらないよ、みたいな。
そんなに独占欲丸出しでかわいがられたら、好きになるのももっともです。
ところが、なんか気持ちが -
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初めて読みましたらなんと8巻でした~
なのでお話の内容が理解できないところもあり、それでも極道の久遠と会員制高級クラブの柚木の関係に惹かれて一気に読みました。
久遠が四代目候補にあがるとなれば柚木の立場も騒がしくなるし色々不穏な事態も出てくる。
柚木も複雑な家庭環境から家出をして、その時に拾ってくれたのが久遠らしいのですが(読んでいないから。。。)再会して摑まってしまったのですね、強い愛です。
母親の違う弟が居て、本位ではなく実家まで送るときになった時に確執のあった義母に対して出た言葉に柚木の過ごしてきた7年間は決して無駄ではなかったのだという事が伺えました。
苦労は人を成長させるのですね。
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ネタバレ自分がゲイであることを秘密にし、それ故に、他人と深く付き合えずにいた穂坂。
ある日、怪我をして訪れた病院で出会った医師の筒見に、それを見抜かれた挙げ句に、言葉巧みに犯されてしまう。
「物欲しそうな目をしているから、きっかけをつくってやったんだ」
と言い切り、穂坂の他にも何人も関係を持つ人間のいる筒見に、穂坂は翻弄される。
という感じの話。
本の裏に書かれているあらすじを読むと、どっちかっていうと、穂坂は筒見にいいように手ひどく扱われる……って感じの予想をして読み始めたんですが、実際は、逆でした。
筒見としては、穂坂と関わったのなんて、ほんの一時の気まぐれに過ぎないので、いたって -