高岡ミズミのレビュー一覧
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ネタバレ外村慎司は、MRである慎司の取引先である小児科医・喜多野である。
優しい笑顔に惹かれて片想い歴はかれこれ一年。
けれどノンケである喜多野と結ばれる可能性はないと慎司は最初から諦めモード。
せめて、片想いの楽しさだけでも味わおうと些細な喜びを噛みしめる日々。
けれどある日、喜多野から「君の気持ちに気づいているけれど、嫌じゃない」と言われて……
という話でした。
このじ本のポイントは、叶うはずのない恋だと思っていた恋が、いきなり可能性が出てきて、でも仕事関係で悪い噂を流されて、やっぱりもうダメだと思ったら、うまくいっちゃったという慎司のおろおろ感を楽しむところです。
慎司はちょっと喜多野を神聖視しているところがあるんですが、実は喜多野はそんなに綺麗な大人じゃないです。多分、ちょっと黒い。
それなりにもの慣れている慎司だけど、恋愛に対しては照れ屋で奥手で、ちょっとネガティヴで、そんなところを楽しむ話だと思いました。
社会人の初々しい恋の話がお好きな方はぜひどうぞ。 -
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ヒモ(ピアノ奏者)×僧侶
住職である父と共に取り行っていた葬儀に、場違いな格好で入ってきて去って行った美貌の男性。主人公はその姿が目に焼き付いて忘れられなかった。
小さなころから将来は寺を継ぐ身であると言われ育ったせいなのか、世俗に疎いその性格を見かねて友達が合コンに誘うが、その場で主人公は美貌の男性と再会する。
そしてなぜかその男性をヒモとして囲うことになってしまうのだが。
清らか、というと言葉はいいのですが、えてしてこの手の主人公は読んでいてイライラするのが常なんですね。
が、これはあまりに純粋すぎてもう、ハラハラするわ笑えるわで(笑)
そしてヒモ(笑)もヒモで結局悪者になりきれない上に、主人公に振り回されてぐるぐるしてるもんだから、読んでて楽しかったです。
表紙のもふもふ手錠の意味がけっこう重要でした。
最後の最後にこれが何を暗示してたのかもわかって、ストンと納得しましたし。
で、最初に葬儀でお亡くなりになってたおじいさん・・・。
妙に気になります。 -
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ネタバレタイトルから何か淫靡なものを連想していたのけど、全く違った。最近流行の攻×攻です。
草間柊一は、『久世義嗣』という架空の人物になりすまし、代議士秘書見習いとして代議士のパーティに参加して、今をときめく青年実業家の深澤泰久に近づく機会を抜け目なくねらっていた。
なぜなら彼は公安の捜査員で、右翼とのトラブルが原因で謎の死を遂げた深澤の個人秘書の秘密を探るためだ。
予定どおり深澤に近づき、まんまと個人秘書の座の収まった草間。
早いところ任務を終わらせて深澤ともおさらばしたいと願っているが、何を思ってか自分への個人的興味を隠そうとしない深澤。
あからさまにアプローチしてくる深澤に、疑心暗鬼にすらなっていく。
草間は常に『久世』を演じているはずの自分が時折その仮面をはがされて素で反応してしまうことに戸惑いを隠せない。
どちらもトップしか張らないとプライドを持った男同士が、腹を探り合い、ばかし合いながら引き寄せられていくスリル。
有能な深澤が実は生活能力皆無のダメっ子で、ついつい世話を焼いてしまう草間のおかん気質も何気に笑える。
負けん気が強い草間と天性のたらし深澤のガチンコ対決。
焦らされて焦らされて弱音を吐く草間は男前なのに壮絶に色っぽかった。 -
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とても不幸な生い立ちだけど、自分の顔と体を武器に、打たれ強く生きてきた28歳の尋が主人公。そんな彼が、自分を囲ってくれていた優しい「パパ」を突然亡くしてしまい、一文無しに。どこにも行き場がなくなってしまいます。ところがマンションを出て行く日に、唯一自分の所有する財産である車の整備を頼んだら、偶然にも高校の同級生だった知佳が現れて。
知佳は、かつて尋が恋焦がれていて、あえなく失恋した相手。再会した知佳は昔以上にかっこよくて優しくて、尋は性懲りも無くまた恋心を抱いてしまいます。
尋は、減らず口叩いたり可愛げのないこと言ったりするけど、実はとてもデリケート。ゲイとしてかなりの手練れと思われますが、そうは見えない純情でかわいい性格で、どっちかというと自虐的。ちょっとかわいそうなくらいなんです。
知佳は、そんな危なっかしい尋をほっとけず、何とかしてやろうとするのですが、その手を振り切り一人で頑張ろうとして、結局失敗してしまう事を繰り返します。
素直になっとけよ、と思うのですが、尋はまた同じ男相手に片想いして失恋、という苦い思いを二度と味わいたくないからこそ、茶化してしまったり冗談めかしてしまったりするんです。ほんと切ないんですよね。
再会愛、ただし一方的で、というところから両想いになるのは10年経ってもムリなんじゃないの?と少し冷めた思いが胸を過ぎりました…もう少し知佳の気持ちの変化に説得力があったらなぁ~
友情と愛情の境目があいまいで、気になります。この二人だったら、むしろエロなしの方が納得できそうです。
脇キャラは、それぞれ煩かったりお節介だったりで、いい味出していました。すごく話を盛り上げてくれています。特にいちいち突っかかってきてキャンキャン吠える野島www
書き下ろし「本気の恋なら」は、尋のために一生懸命頑張る知佳のお話です。自分の鈍さを反省しつつ、ものすごく性急で唐突な行動に出る知佳が微笑ましかったです。野島が「そいつを社長夫人にするっていうんすかぁぁっ」って、ショック受けまくっていたのに爆笑でした!
イラストがイメージと違っていて、子供っぽくて、どうにもダメでした。28の二人の外見が、あまりにも若すぎる…もっと、大人を描いて欲しかったですね。
仕方なく、脳内変換して読みましたが、めるへんちっくなイラストが強烈すぎでした。 -
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BLCD先行で聴いてからの読破。
天涯孤独、母親から虐待、その後入った施設も合わず、町でふらふら女に世話になりながら生きてきた秀和が、親の復讐の手駒として智則に拾われる。
が、この、智則という男もやはり過去に恵まれておらず、父と慕った恩人を殺され、復讐以外を考えられずにきた。常識以上の秀和のプライベートへの立ち入りに、戸惑いながらも、いつの間にかお互い惹かれ合う。
CDをキャスト買いしたので原作読んでみようと買ったのですが、内容がCDの方が色々軽いので、ヤクザとの立ち回りシーンとか、作家さんなりに色々考えて、頑張って書いてあるのにCD結構削られてしまってるなと思った。
あとはわりとさらっと読み終えた。 -
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ネタバレ天使シリーズの第3弾で完結編。
『天使の啼く夜』で田宮のお世話係をしていた志水のお話。
この3部作の中でこれを一番最初に読んでしまったので、
『天使の片羽』だけでも内容は分かるし話もよかったけれど、
伊佐×田宮、桐嶋×瀬ノ尾の関係については、それを知っていた上で読んだ方がよりよかったと思う。
ただし、これを先に読んでしまうと、『天使の爪痕』の結末が分かってしまうし、
話の途中では桐嶋×田宮かと思っていたのに違ったので、ちょっとがっかり感(笑)
そして、陽一の気持ちはよく書かれていると思ったけれど、
志水の葛藤はいまいち伝わってこなかった。
余談になるけれど、
『天使の片羽』を読んだ後に前2作を読んで、
桐嶋×瀬ノ尾は納得&瀬ノ尾の気持ちが通じてよかったって思ったけれど、
田宮にはやっぱり東吾…と思ってしまう(^_^; -
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ネタバレ高校時代の友人との再会モノで、高校卒業から10年後、連絡を経っていたかつての友人(広瀬)から受けた依頼により帰郷。
高校時代は広瀬の告白を拒絶したような形で上京した堂島だったが、深層心理は…といった内容。
事件性もあり、読み応えはなかなかあると思う。
ただ、いくら、広瀬と都築の関係が嘘だったとはいえ、都築死亡が発覚した日や葬式の日にエッチするなんて、都築のことを思えば後味の悪い人もいるかもしれないけれど、私はわりと全体的に楽しく読むことができた。
なので、☆3つでつけているけれど、もし、0.5をつけることができるならば、☆3.5ってところかな? -
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文庫化新装版。
再会愛と思いきや、ドロドロ系。小学校の教師をしている吹雪は、高校生の時に付き合っていた一つ年下の成尭と思わぬ形で再会します。兄の伊月から会社の部下で現在交際中の彼氏と紹介されたのが、成尭。
高校時代、成尭になつかれて付き合い始めた吹雪でしたが、彼はモテまくりの男で、地味な自分はいつか彼に捨てられるのではないかと恐れたあげく、一方的に別れを告げてしまったのです。
好きすぎて、というやつですね。酷い別れかたをした相手が、ずっと自分を恨んでいたのではないかという危惧と、今でも引き摺っている彼への想いのはざまで、懊悩する吹雪。さらには、伊月に対して重大なヒミツを隠しとおさねばならないプレッシャーと、成尭からの脅迫めいた要求に、心は乱れまくるのです。
この手の設定は、他の作品でも多く見られるので、読み手としては評価も厳しくなりますね。しかし、このテーマには興味津々にはなるんですよ。
若気の至りで、浅はかで愚かな自分勝手な保身のみを考え、下した吹雪の決断のツケがどうなるのか、気になって読まずにはいられないんです。
自分を大切に扱ってくれなくなるのでは、と不安になって関係を切ってしまう吹雪は、思考がとても女性的だと思います。また、ちらちらと様子を伺うかのような恋愛相談を弟に持ちかける伊月も、なんだか男らしくない。この二人、姉妹で一人の男を取り合っているような雰囲気があります。
そして、成尭もまだ吹雪を忘れることができず、伊月を利用して近づこうとしていると誤解されても仕方ないやり方です。もちろん、そこまで悪人じゃないことは後々わかってくるのですが。
もう少し、この3人のうちの誰かに男としての潔さがあったらな…と歯がゆくさせられました。
でも、この「恋愛残酷物語」を徹底的に嫌悪できないんですよね~
人を好きになると理性ではどうにもならないバカをやっちゃう気持ちを、完全否定しきれないからなんですよね。他人事と言い切れません。
感情で行動するのが恋だから、手酷く誰かを傷つけてしまう。その愚かさへの悲哀が、身にしみるストーリーです。 -
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家族を交通事故で失い、引き取られた資産家の家で10年間過ごしてきた幸弘が、兄となった11年上の将臣に禁断の恋心を抱いてしまうという、切ないけど優しく甘いお話です。
なぜ、幸弘が兄を好きになってしまったのかというのは、将臣の行動にあるんですよね。事故の後遺症が残っている幸弘を、それはそれは溺愛しまくりなんです。大学を出て画廊をオープンさせた幸弘に尽力し、惜しみなく世話を焼きます。しかも、過保護。虫が付かないように絶えず目を配り、当て馬が登場した際にはあっさり排除!それじゃ話が広がらないよ、みたいな。
そんなに独占欲丸出しでかわいがられたら、好きになるのももっともです。
ところが、なんか気持ちがずれているんですよね。弟扱いじゃなく、恋人にして欲しいと願うようになる幸弘に対する、将臣の反応が意外でした…
将臣は、とても頼りがいのあるオトナの男だと思い込んでたのですが、ひょっとして、抜けてる?
どんどんかわいがって、溺愛ラブして、それは客観的にはどう見ても幸弘に対して弟以上の気持ちを抱いているとしか思えないんですけど。
結局、思慮深い幸弘はこのまま将臣に甘えていてはいけないと思い、今まで世話になった恩義をアダで返すようなことはできないと、おとなしく身を引こうとするのです。
うん、でもそれじゃ話がまわらない。このまま、兄弟としてつきあっていくのか?と一瞬納得してしまいそうになりました。三浦と長峰もあっさりした絡みでなんだか物足りなくて。派手なぶつかりあいも無く、全体的にぬるま湯のような感じでした。
多分、将臣にも心の中では激しい葛藤があったに違いないと思うし、急に弟として見ていた幸弘を性欲の対象とするには道を踏み外すような罪悪感があったと思うんですよね。
そのあたりの描写がないので勝手に妄想で補うしかないんですが。
できれば、将臣視点で幸弘に対する心情をもっと知りたかったです。
しかし、その分最後の最後で、恋人として付き合い始めたにもかかわらず手も握ることすらない清らかな関係に、幸弘が痺れを切らしたところからはすごく盛り上がりました。将臣に踏ん切りをつかせる場面は、どうなるのか思わず息を殺して見守ってしまった。
なので、濡れ場は満足感もひとしおでした。
焦れ焦れさせられたけど、結果的にはかなり好みの話だったようです。この後の二人もどうなるのか気になります。 -
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初めて読みましたらなんと8巻でした~
なのでお話の内容が理解できないところもあり、それでも極道の久遠と会員制高級クラブの柚木の関係に惹かれて一気に読みました。
久遠が四代目候補にあがるとなれば柚木の立場も騒がしくなるし色々不穏な事態も出てくる。
柚木も複雑な家庭環境から家出をして、その時に拾ってくれたのが久遠らしいのですが(読んでいないから。。。)再会して摑まってしまったのですね、強い愛です。
母親の違う弟が居て、本位ではなく実家まで送るときになった時に確執のあった義母に対して出た言葉に柚木の過ごしてきた7年間は決して無駄ではなかったのだという事が伺えました。
苦労は人を成長させるのですね。
ちょっとこの巻だけで終わらせられないので前回までのお話、早速買います☆~