能條純一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこういう漫画は、数年に一度読み返すだけでいい。あんまり強烈なので、本棚に置くのには向かない。数年ごと古本屋で買い求め、読み返すほうが、常に新鮮な感覚を持って迎えられる。
棋士とはなんなのかと考えると、作中での刈田幸三はエンターテイナーであるし、大原巌は戦士であるし、滝川幸次は神である。主人公の氷室は将棋盤に打ち込まれた彼らの駒の声が聞こえる。捻くれた、頭脳の傑出した、ただびとではない棋士たちの打ち筋を、氷室は駒を通して読む。氷室将介という棋士は、棋士たちのカウンセラーである。
棋士たちは打ち筋、つまり彼らにとっての人生を読まれたくないと思っている。あるいは、読まれたいと思っている。打ち筋を読ま -
Posted by ブクログ
ネタバレ全巻通しての感想をここに書く。
能條純一先生の絵は本当に素晴らしい。線が本当に色っぽくて、美しい。また、台詞回しも独特で、だんだんと中毒のようになる。
キャラクターも個性豊かで、最初嫌でたまらなかったようなキャラクターもふと好きになっている。これが能條先生のすごいところだと思う。
この作品のキャラクターの中で「前はそうでもなかったが、後になって好きになった」代表は佐伯宗光である。はじめどうも気味が悪くて、佐伯戦は読み飛ばしたいような気もしていたが、鈴本が"将棋の神様"に氷室と佐伯の無事(?)を祈りに行ったところくらいから、佐伯のことが無視できなくなり、もう一度佐伯初登場から -
購入済み
将棋マンガ
実在の棋士がモデルになっているキャラが
たくさん出てくるので、将棋ファンとしては
感情移入しやすくておもしろかったです。
あとがきも連載当時の将棋界の話が読めて
その後、そこに書かれている実在の棋士たちが
どうなったか知っているのでニヤリとさせられます。
将棋ファンならこの作品と「ハチワンダイバー」は
楽しめると思います。おススメです。