あらすじ
サブローは「いねむり先生」と愛知の一宮に向けて競輪の旅に出ることになった。一泊二日のギャンブルの旅だ。ふたりは新幹線の車内で打ち解け、サブローは安らぎを覚えるのだった。 が、突然先生が脂汗を浮かべて苦しみ出した。これは一体どうしたことなのか…? 伊集院静の自伝的長編小説を、魂の絵師・能條純一が渾身の漫画化。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
何とも豪快でデカダンスないねむり先生。こういう人生の楽しみ方を見ると羨ましく思う。いねむり先生と競輪の旅を続けるサブローの心の傷が少しづつ癒されて行く。
いねむり先生こと色川武大とサブローこと伊集院静の心の交流を描く第二弾。
Posted by ブクログ
いねむり先生こと、色川武大(阿佐田哲也)と、伊集院 静の旅打ちの様子が描かれています。
旅打ちの日の夜に、(最愛の妻の死に、小説が書けなくなった)静に対して、
> こんなふうに言うと…君は気を悪くするかもしれないけど
> 私には君の小説のよさがよぉく…わかります!!
と、武大が言います。
でも、それは、本当だけど、ほんとうではない言葉です。だから、二人は沈黙します。
そして、
> サブロー君…ごめん
> サブロー君…私は ただ
> サブロー君が小説を書いてくれたらいい…くれたらいい……
>
> そう…思ってることを…
> 言いたかっただけなんです
と。そんな、魂と魂が応えあうシーンがたくさんあります。