東崎惟子のレビュー一覧

  • 竜殺しのブリュンヒルド

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    鮮烈で脳にこびりつくぐらい印象的なストーリーだった。
    主人公の少女の描き方がとにかく上手くて、いくつかのエピソードを通して、人称や視点も使い分けながら少女の多面的な部分を描くと同時に、登場人物の目を通して彼女が持つ心のうちの優しさや魅力にも自然と読み手側が気づけるようになっている。
    復讐と愛という相反するふたつの要素がテーマになっていると思うが、これも物語内で主人公視点の部分が少ないことによって、いわゆる心の中の葛藤のような部分に焦点を当てすぎることなく、程よく感情移入し、また程よく傍観しながら、メインストーリーの流れを追えるようになっている。それでいて、最後にはちゃんと感情の波に浸らせてくれ

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    2023年04月25日
  • 竜殺しのブリュンヒルド

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    ネタバレ

    竜に育てられた少女・ブリュンヒルド。彼女の育て親である竜を殺した、実の父に対する復讐の物語。
    親愛、愛情、友情、嫉妬。様々な思いが複雑に絡み合ったヘヴィな展開。心に色々なものを残してくれる、悲痛な愛の物語。名作でした。
    勝手な想像ですが、「銀賞」だったのは、話が重すぎるのと、本巻だけで非常に綺麗にまとまっている(続きが書きにくい)からではないかと。
    最後、二人は一時でも一緒になれて幸せだったのだと、そう信じたい。

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    2022年09月04日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    序盤からずっと辛い展開が続いて読むのも辛かったけど、不思議とスラスラと読むことが出来た、小説だけど実際に主人公と似た状況にいた人達、いる人達も多いのかなと思った、だから物語っていうよりかはリアルに起きてる事っていう意識で読んでた、東崎惟子さんは「美澄真白の正なる殺人」っていう作品で知って凄く良くて泣きそうになりながら読んだんだけど今作もラストシーンとか何ヶ所かで泣きそうになりながら読んだ、辛いシーンが多い小説だったけど読んで良かったなと思う

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    2026年04月02日
  • 美澄真白の正なる殺人(新潮文庫nex)

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    学園百合×猟奇殺人ホラーサスペンス
    いやー、面白かったけど切ない話しでもあったな、タイトル通り正なる殺人だと思った、美澄真白の真っ直ぐで正義感が強い性格が好きです。
    泣きそうになった

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    2026年04月02日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    ページをめくる手が止まらなかった!!
    寝る間も惜しんで読み倒した

    前半 
    よく聞くカルト宗教の話
    エホバの知識がある程度ある人なら、あー、このことねと読める

    思春期の恋のくだりは、よく描けていて、ドキドキした
    映画館のシーンは、個人的に「キュン」だった
    手の描写一つ一つが甘酸っぱく描かれていて好き

    後半から
    ガラリと変わる
    ススキノ事件を上回るグロテスク描写で、読むのをやめかけた
    カルトにより、人間変わってしまうことを描きたかったのか、でも、違う方向性で描けなかったかなと

    そして、なんだか設定がファンタジーっぽくなり、ついていけず興冷め

    でも!
    なるほど、ラストの描き方がなかなか!

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    2026年03月31日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    ''狂気''のひとこと。
    おかしくなりそうな本だった。
    でも続きが気になって仕方なくて最後までほとんど一気に見てしまった。
    狂ってる中に、つかぬ間の青春。学生時代の当たり前の生活がこんなに素敵なものだったのかと胸が苦しくて仕方なかった。
    救われた、のか...

    ''神''をたてるのも、なにかに縋って''信仰''するのも、結局は自分たち人間が考え出したものに甘えてるというかなんだろ...うまい言葉が見つからないが、こう不確定の何かに救いを求めるのは人間の本能的な弱さなのかと思う

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    2026年03月30日
  • クリムヒルトとブリュンヒルド

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    ネタバレ

    クリムヒルトとブリュンヒルド(著:東崎惟子)は、シリーズの中でもひときわ濃密な陰影を湛えた、静かでありながら苛烈な物語である。読み進めるほどに、王という存在の重みと、その座に就く者が背負わざるを得ない「選択の残酷さ」が胸に迫ってくる。

    本作で描かれるのは、単なる善悪では割り切れない人々の決断の連なりだ。それぞれがそれぞれの正義と責務を抱え、最善を尽くそうとするがゆえに、結果として取り返しのつかない断絶が生まれていく。その構図はあまりにも誠実であり、だからこそ痛ましい。しかし、その痛みこそが本作の核であり、読者に深い思索を促す力となっている。

    クリムヒルトの在り方は、とりわけ印象的だ。彼女は

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    2026年03月24日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    面白い!!
    サクサク読めた。
    映像化とかではなく、活字の読みやすさと
    相まっての面白さに感じた。

    もっとカルトに侵食されるところを
    描かれてるほうが好みだったけど、
    切江の変化とかが
    よくある物語に見えて深く残った。

    読み終わりでのタイトルもズシッとくる。

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    2026年03月22日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    あの時聖書を無視していたら。
    些細なきっかけで、少女の母親は新興宗教にのめり込んでしまった。家族がバラバラになる中で、少女は母親が独りになることを恐れ、自らも新興宗教に身を投じていく。少女は伝道活動の際、クラスメイトの少年の家を訪れる。息苦しい日々の中で、少年との語らいの時間はとても幸福なもので…

    面白かった。
    内容はファンタジックに感じられながらも、登場人物たちの苦しみと願いは等身大で、皆の幸せを願わずにはいられなかった。
    個人的には結末も良かった。

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    2026年03月04日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    母が新興宗教にのめり込んでしまい、幼かった主人公も一緒に連れて行かれ宗教2世に。
    家族みんなが仲良くいられるための救いだったはずなのに、家族はバラバラに。
    それどころか酷い目にあい、壊滅させるために残虐的な事件をおこす。

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    2026年02月14日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    一つのきっかけで母がカルト宗教に入信してしまう
    それを支える為に妹も入信
    どんどん泥沼し、離婚、姉と母も疎遠
    異常な位に狂信する母。読んでいて息苦しくなる。
    もう読み進めたくないと
    思った瞬間。恐怖と共にページを進める手が止まらない。
    これだけ惨虐な連続であっても救いの手はあるのか?

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    2026年02月01日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    書店で表紙と帯が目に入り、興味をひかれ読んでみた本。

    主人公の女子高校生は幼い頃、母とともにとある新興宗教の勧誘を受け、それにはまっていく。
    宗教活動に勤しむ母によってだんだんと引き裂かれる家族仲。家族が幸せになれるという教えを信じ、母のため、神のために無垢な心で祈りを捧げ、活動をしてきた彼女だったが、信仰心、家族愛、責任感、教団の闇によって着実に狂わされていく。そして、惨劇が起きてしまう。

    物語前半は、カルト宗教にはまっていく恐ろしさと、人間の愚かさが描かれたヘビーな内容で、思わず目を閉じ、落胆の息を吐いてしまうような箇所もあった。
    後半は衝撃的な展開になるのだが、ネタバレになるので割愛

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    2026年01月11日
  • 君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    1章の終わり、「ハッピーシュガーライフ」でさとうがしょうこを殺した時と同じ感情を持った

    「エディントンへようこそ」で初めて見た刃物の使い方をこの小説でも使っていて偶然に驚いた
    AIアシスタント(Chat〜、Gemi〜)が頭の中にあるのは、あんな感じなのかなと思った

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    2025年12月31日
  • 少女星間漂流記

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    短編集ぽくて隙間時間にちょこちょこ読み進められた。2人の相棒兼恋人のような関係性がすごく素敵で読んでて尊かった。
    お互いがお互いを補い合ってていい関係だし、ストーリーとしてもSFまじりの感じも面白かった。
    すこしグロめの描写もあるけど1話が短いのでサラッとしてて読みやすい。
    イラストも可愛くて素敵でした。

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    2025年12月01日
  • 王妹のブリュンヒルド

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    ネタバレ

    あいかわらずえげつないストーリーを書くなあ。途中からなんとなく終わりが見えてきて読むのが辛くなってきちゃった。文章も物語もきれいだと思うけど少しハッピーエンドが恋しくなる。

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    2025年10月10日
  • 美澄真白の正なる殺人(新潮文庫nex)

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    「ブリュンヒルドシリーズ」などの東崎惟子が2025年に書き下ろした長編小説。父親と同じ刑事を目指す女子高生の美澄真白は八年ぶりに再会した親友・紫音の抱える闇を見てしまい、彼女を救おうとします。最初に結末が掲示され、そこに至るまでの道程が描かれます。真白の努力が、こんな形で活かされてしまうとは皮肉です。最後まで正しいことをしていると信じているのですが、他に良い方法があったのではないかと感じてしまいます。これが若さゆえの過ちなんでしょうか。百合作品としてはあの1点で全て台無しだと個人的には感じました。

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    2025年10月02日
  • 竜殺しのブリュンヒルド

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    竜に育てられた少女の復讐譚。話の方向が一貫しており、まとまりの良い話であると感じた。育ての親を殺した竜殺しの実父への復讐という、ストーリーの核自体はありがちであるが、ザックスやジクルスといったサブキャラクターを生き生きと描けているからこそ退屈せずに読み通すことが出来た。安易な結末でなかったことも高評価である。

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    2025年09月07日
  • 少女星間漂流記【分冊版】 1

    購入済み

    淡い独特の絵柄

    淡い独特の絵柄が宇宙SFの雰囲気をとても盛り上げている。「漂流記」という題名が淡い絵柄やややとりとめがないようなストーリー展開を象徴的に表していてとても良い。銀河鉄道に対抗して馬車の宇宙船というものもノスタルジックさを狙ったのだろうな。

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    2025年08月28日
  • クリムヒルトとブリュンヒルド

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    ネタバレ

    東崎惟子さんの『クリムヒルトとブリュンヒルド』
    東崎惟子さんによる「ブリュンヒルド」シリーズの第3部です。

    王国はかつて神竜によって脅かされましたが、「竜殺しの女王」によってそれが葬られてから百年が経過していました。五代目女王の娘であるブリュンヒルドとクリムヒルト。
    姉として、6代目の女王を目指していたブリュンヒルドですが王室の病に蝕まれ、それを果たせません。戴冠の日を迎え、クリムヒルトは女王となりますが、その日王国の闇を知ります。
    やがて王国史から名を消された「暗愚の女王」とされるクリムヒルトでありますが、その後なにがあったのしょうか。真実を辿るストーリーです。
    忠臣ウォレン、琥珀の竜ベル

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    2025年08月13日
  • 竜の姫ブリュンヒルド

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    ネタバレ

    『竜殺しのブリュンヒルド』の続編的作品。
    邪竜の脅威にさらされる小国ノーヴェルラント王国は、神聖な竜(神竜)と契約して守護を受けていた。その神竜と心を通わせる者こそ「竜の巫女」であり、その家系に生まれた少女・ブリュンヒルドは幼い頃から神殿で竜と会話し、月に七人の生贄を捧げる儀式を務めていた 。しかし、ブリュンヒルドは竜が生贄を食べる残忍な姿を目撃することで王国を襲う邪龍は本当に存在するのか疑い始める。
    やがて、ブリュンヒルドは、従者ファーヴニル、王国の王子シグルス、王子に使える王国一の騎士スヴェンと共に神龍を倒すことを画策する。


    読んでいて話の着地地点がどこになるのかわからなくなる作品。

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    2025年07月13日