あらすじ
私たちは、どこで間違ったのだろう。天主堂と聖歌の町で、「正義の味方」を目指す女子高生の美澄(みすみ)真白(ましろ)は、八年ぶりに再会した親友・紫音(しおん)と楽しい日々を過ごしていた。紫音の抱える闇に気づくまでは――。事故死したはずの母親、虐待と思しきいくつもの痣……。聖なる夜、大切なものを守るため、痛々しいほど真っ白な少女が犯す、「完全に正しい」罪の炎。衝撃のラストが心を穿つサスペンス。
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Posted by ブクログ
特殊設定がありつつも、そこではないところに面白さがある
最後のシーンは何となく読めたが、そこまでの考えや緻密な組み立てが面白かった
4.5
Posted by ブクログ
デビュー作から追っかけしており、既存シリーズのファンタジー路線とは異なる現代モノの新作。
舞台が変わっても作者のワールドは全開。読み終わってみればタイトルと内容と表紙が見事に噛み合った作品である事が分かる。表紙やタイトルが内容に深く関わるようにデザインされているのは作者の既刊から一貫して工夫されている点のように思え、電子で本を買うようになって久しい私がこの作者の本は紙で買うようにしている大きな理由だ。
Posted by ブクログ
「ブリュンヒルドシリーズ」などの東崎惟子が2025年に書き下ろした長編小説。父親と同じ刑事を目指す女子高生の美澄真白は八年ぶりに再会した親友・紫音の抱える闇を見てしまい、彼女を救おうとします。最初に結末が掲示され、そこに至るまでの道程が描かれます。真白の努力が、こんな形で活かされてしまうとは皮肉です。最後まで正しいことをしていると信じているのですが、他に良い方法があったのではないかと感じてしまいます。これが若さゆえの過ちなんでしょうか。百合作品としてはあの1点で全て台無しだと個人的には感じました。
Posted by ブクログ
美しい装画に学園百合×猟奇ホラーサスペンス、究極のバッドエンド…なんて煽り文句書いてあったら即買いだよね。大好物の盛り合わせです。
ライトノベルなので読みやすいし、ホラー度も控えめでサスペンス慣れてない人でも読めそう。
バッドエンドと書いてあるけど、私はメリーバッドエンドかトゥルーエンドかなと思った。
正なる殺人、聖なる殺人
雪の寒い時期に読みたかったな。