無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ジェットコースターのように凄まじい勢いで展開していくサスペンス。グロテスクで陰惨な不幸に向かって進んでいく物語でありながら不思議とスルスル勢いのまま読めてしまう。宗教二世の女の子の物語という点は今村夏子の「星の子」と共通しながらも物語はまったく異なる方向へと進む。
「聖書を勉強してみませんか?」優しそうなお姉さんの訪問が全ての始まりだった。
巧みな手練手管に飲み込まれるように母は宗教にのめり込み、そんな母親に娘はただ従う。お母さんを愛しているから。それに何より、お母さんの信じる神様に祈りを捧げれば家族四人が幸せになれると信じているから。願いとは裏腹に、幸せな家族はみるみるうちに崩壊していく。
転機となるのは、少女の初恋だった。
美しく成長した少女は聡明な文学少年と心を通わせ、次第にその想いはどんどん膨らんでいくーーひどくありふれた少年少女の間で交わされる淡い思いを、敬虔な信徒である母は決して赦さない。教団が彼女に与えた罰は彼女を壊し……。
くるだろうくるだろう、と身構えながら読んでいたら案の定降りかかる最悪の事態と、そこからの彼女の覚醒が凄まじい。
神に取り憑かれたのだという彼女の成そうとしたことは、悪魔の巣食うカルト教団を崩壊させること。数多の被害者と興味本位で顛末を見守る者たちは狂気に取り憑かれた彼女を祭り上げようとするが、ただひとり、彼女を愛した少年だけは違っていた。
信仰とはなにか。神の存在とは。救いとは。
陰惨極まりない悲劇を描きながらも、物語を一貫していたのは少年少女の淡い初恋の行き着く先を描いたジュブナイルストーリーであり、愛の物語だったように思う。
Posted by ブクログ
宗教は音もなく私の家に入り込んできた。すべては訪問勧誘からはじまった。家族の誰も関心を払わない『王国の暁』の冊子に同情心から興味を持ってしまったことがきっかけで、母親が新宗教である『王国の暁』にのめり込むようになってしまう。宗教活動に精を出す母、それを毛嫌いして離れることを選んだ父、一緒に暮らしながらも活動と距離を置こうとする姉、そして母親が遠ざかることを恐れる私……。そんな私はやがて神の声を聞くようになり――。
ということで新年最初に読んだ小説が本書でした。表紙やあらすじだけだとどういう展開になるのかはあまり想像が付かなかったので、こんな展開になるのか……、と後半の展開に結構びっくりしてしまいました。ネタバラシをしてしまうわけにはいかないので曖昧な言い方にはなってしまうのですが、過激で凄絶、そして残るやり場のない虚しさ、それでもひとすじの光を求めて行動する〈ある人物〉の想い。気軽に薦められるタイプの作品ではないかもしれませんが、一生忘れられない読書体験となるひとの存在を強く信じたくなる、そんな小説です。
Posted by ブクログ
ページをめくる手が止まらなかった!!
寝る間も惜しんで読み倒した
前半
よく聞くカルト宗教の話
エホバの知識がある程度ある人なら、あー、このことねと読める
思春期の恋のくだりは、よく描けていて、ドキドキした
映画館のシーンは、個人的に「キュン」だった
手の描写一つ一つが甘酸っぱく描かれていて好き
後半から
ガラリと変わる
ススキノ事件を上回るグロテスク描写で、読むのをやめかけた
カルトにより、人間変わってしまうことを描きたかったのか、でも、違う方向性で描けなかったかなと
そして、なんだか設定がファンタジーっぽくなり、ついていけず興冷め
でも!
なるほど、ラストの描き方がなかなか!
え?!そうくる?と思ったが、良かった
後半の展開になっても、主人公を思い続ける十条はすごいよ、、
理屈じゃなく、99%の人は無理なはず
サイコパスか?!
グロテスクシーンをマイルドにしたら実写化見てみたい
主人公
高石あかり、志田彩良、當真あみ、清原果耶
十条
小林虎之介、宮沢氷魚
でどうだろう
Posted by ブクログ
''狂気''のひとこと。
おかしくなりそうな本だった。
でも続きが気になって仕方なくて最後までほとんど一気に見てしまった。
狂ってる中に、つかぬ間の青春。学生時代の当たり前の生活がこんなに素敵なものだったのかと胸が苦しくて仕方なかった。
救われた、のか...
''神''をたてるのも、なにかに縋って''信仰''するのも、結局は自分たち人間が考え出したものに甘えてるというかなんだろ...うまい言葉が見つからないが、こう不確定の何かに救いを求めるのは人間の本能的な弱さなのかと思う。
居るかも分からないものへの信仰心で何かが変わるのかと言われると、カルトや宗教への信仰がないわたしには分からないしそこに対しての教養もないので、この本は狂っているとしか言いようがない。
ただ本当に可哀想という言葉で終わらせるにはカルトや宗教に関する重大な事件が多すぎて、怖かったなぁという言葉で終わらせてはいけないなと感じた。なぜこういう宗教ができるのか、信仰する人は抜け出せないのか、家族はどうなるのか、二世宗教者はどういう生き方をするのか勉強してみようと思う。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。