君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex)

ラノベ
781円 (税込)

3pt

「聖書を勉強してみませんか?」きっかけは新興宗教の訪問勧誘だった。瞬く間に平凡な四人家族は崩壊した。少女は、神に祈り続けた――「家族が幸せになれますように……」それが母を喜ばす唯一の方法だったから。だが、美しく成長した彼女を待ち受けていたのはさらなる惨劇だった。全てを失った絶望の果てに、彼女は“本当”の神の声を聞く――。カルトと狂気に踏み込む戦慄のサスペンス。

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君を狂気と呼ぶのなら(新潮文庫nex) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジェットコースターのように凄まじい勢いで展開していくサスペンス。グロテスクで陰惨な不幸に向かって進んでいく物語でありながら不思議とスルスル勢いのまま読めてしまう。宗教二世の女の子の物語という点は今村夏子の「星の子」と共通しながらも物語はまったく異なる方向へと進む。

    「聖書を勉強してみませんか?」優しそうなお姉さんの訪問が全ての始まりだった。
    巧みな手練手管に飲み込まれるように母は宗教にのめり込み、そんな母親に娘はただ従う。お母さんを愛しているから。それに何より、お母さんの信じる神様に祈りを捧げれば家族四人が幸せになれると信じているから。願いとは裏腹に、幸せな家族はみるみるうちに崩壊していく。

    転機となるのは、少女の初恋だった。
    美しく成長した少女は聡明な文学少年と心を通わせ、次第にその想いはどんどん膨らんでいくーーひどくありふれた少年少女の間で交わされる淡い思いを、敬虔な信徒である母は決して赦さない。教団が彼女に与えた罰は彼女を壊し……。

    くるだろうくるだろう、と身構えながら読んでいたら案の定降りかかる最悪の事態と、そこからの彼女の覚醒が凄まじい。
    神に取り憑かれたのだという彼女の成そうとしたことは、悪魔の巣食うカルト教団を崩壊させること。数多の被害者と興味本位で顛末を見守る者たちは狂気に取り憑かれた彼女を祭り上げようとするが、ただひとり、彼女を愛した少年だけは違っていた。

    信仰とはなにか。神の存在とは。救いとは。
    陰惨極まりない悲劇を描きながらも、物語を一貫していたのは少年少女の淡い初恋の行き着く先を描いたジュブナイルストーリーであり、愛の物語だったように思う。

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    宗教2世の話。
    最後まで手が止まりませんでした。

    参考文献の多さにびっくりしました。きっと沢山勉強されたのでしょう。

    結構目を覆いたくなる表現もありました。

    0
    2026年03月24日

    Posted by ブクログ

    目を覆いたくなるような内容もあり、読んでいて苦しかった。
    参考文献を見てさらに悲しくなった。
    最後はティッシュを片手に読み切りました

    0
    2026年03月10日

    Posted by ブクログ

     宗教は音もなく私の家に入り込んできた。すべては訪問勧誘からはじまった。家族の誰も関心を払わない『王国の暁』の冊子に同情心から興味を持ってしまったことがきっかけで、母親が新宗教である『王国の暁』にのめり込むようになってしまう。宗教活動に精を出す母、それを毛嫌いして離れることを選んだ父、一緒に暮らしながらも活動と距離を置こうとする姉、そして母親が遠ざかることを恐れる私……。そんな私はやがて神の声を聞くようになり――。

     ということで新年最初に読んだ小説が本書でした。表紙やあらすじだけだとどういう展開になるのかはあまり想像が付かなかったので、こんな展開になるのか……、と後半の展開に結構びっくりしてしまいました。ネタバラシをしてしまうわけにはいかないので曖昧な言い方にはなってしまうのですが、過激で凄絶、そして残るやり場のない虚しさ、それでもひとすじの光を求めて行動する〈ある人物〉の想い。気軽に薦められるタイプの作品ではないかもしれませんが、一生忘れられない読書体験となるひとの存在を強く信じたくなる、そんな小説です。

    0
    2026年01月05日

    Posted by ブクログ

    読む手が止まらず一気読みをしてしまった
    実際のカルトがどういうものかはわからないが
    実際優しく孤独な人がハマっていくのだと
    思えた
    子供の頃は親が絶対だと思うから
    宗教2世の残酷さ お姉ちゃんの勇敢さが
    すごいとおもえた

    最後
    一般的には救いではないかもしれないが
    救いのように感じた

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    序盤からずっと辛い展開が続いて読むのも辛かったけど、不思議とスラスラと読むことが出来た、小説だけど実際に主人公と似た状況にいた人達、いる人達も多いのかなと思った、だから物語っていうよりかはリアルに起きてる事っていう意識で読んでた、東崎惟子さんは「美澄真白の正なる殺人」っていう作品で知って凄く良くて泣きそうになりながら読んだんだけど今作もラストシーンとか何ヶ所かで泣きそうになりながら読んだ、辛いシーンが多い小説だったけど読んで良かったなと思う

    0
    2026年04月02日

    Posted by ブクログ

    ページをめくる手が止まらなかった!!
    寝る間も惜しんで読み倒した

    前半 
    よく聞くカルト宗教の話
    エホバの知識がある程度ある人なら、あー、このことねと読める

    思春期の恋のくだりは、よく描けていて、ドキドキした
    映画館のシーンは、個人的に「キュン」だった
    手の描写一つ一つが甘酸っぱく描かれていて好き

    後半から
    ガラリと変わる
    ススキノ事件を上回るグロテスク描写で、読むのをやめかけた
    カルトにより、人間変わってしまうことを描きたかったのか、でも、違う方向性で描けなかったかなと

    そして、なんだか設定がファンタジーっぽくなり、ついていけず興冷め

    でも!
    なるほど、ラストの描き方がなかなか!
    え?!そうくる?と思ったが、良かった

    後半の展開になっても、主人公を思い続ける十条はすごいよ、、
    理屈じゃなく、99%の人は無理なはず
    サイコパスか?!

    グロテスクシーンをマイルドにしたら実写化見てみたい

    主人公
    高石あかり、志田彩良、當真あみ、清原果耶

    十条
    小林虎之介、宮沢氷魚

    でどうだろう
     

    0
    2026年03月31日

    Posted by ブクログ

    ''狂気''のひとこと。
    おかしくなりそうな本だった。
    でも続きが気になって仕方なくて最後までほとんど一気に見てしまった。
    狂ってる中に、つかぬ間の青春。学生時代の当たり前の生活がこんなに素敵なものだったのかと胸が苦しくて仕方なかった。
    救われた、のか...

    ''神''をたてるのも、なにかに縋って''信仰''するのも、結局は自分たち人間が考え出したものに甘えてるというかなんだろ...うまい言葉が見つからないが、こう不確定の何かに救いを求めるのは人間の本能的な弱さなのかと思う。
    居るかも分からないものへの信仰心で何かが変わるのかと言われると、カルトや宗教への信仰がないわたしには分からないしそこに対しての教養もないので、この本は狂っているとしか言いようがない。
    ただ本当に可哀想という言葉で終わらせるにはカルトや宗教に関する重大な事件が多すぎて、怖かったなぁという言葉で終わらせてはいけないなと感じた。なぜこういう宗教ができるのか、信仰する人は抜け出せないのか、家族はどうなるのか、二世宗教者はどういう生き方をするのか勉強してみようと思う。

    0
    2026年03月30日

    Posted by ブクログ

    面白い!!
    サクサク読めた。
    映像化とかではなく、活字の読みやすさと
    相まっての面白さに感じた。

    もっとカルトに侵食されるところを
    描かれてるほうが好みだったけど、
    切江の変化とかが
    よくある物語に見えて深く残った。

    読み終わりでのタイトルもズシッとくる。

    0
    2026年03月22日

    Posted by ブクログ

    あの時聖書を無視していたら。
    些細なきっかけで、少女の母親は新興宗教にのめり込んでしまった。家族がバラバラになる中で、少女は母親が独りになることを恐れ、自らも新興宗教に身を投じていく。少女は伝道活動の際、クラスメイトの少年の家を訪れる。息苦しい日々の中で、少年との語らいの時間はとても幸福なもので…

    面白かった。
    内容はファンタジックに感じられながらも、登場人物たちの苦しみと願いは等身大で、皆の幸せを願わずにはいられなかった。
    個人的には結末も良かった。

    0
    2026年03月04日

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