真鍋昌平のレビュー一覧
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考えさせられるが読んでて辛い
もう色々な社会の問題がこれでもかとばかり詰め込まれていて、読んでいて気分が暗くなる。とある女性を中心に話が進むのだが、彼女の虐待を受けた過去と、それに起因する自己評価の低さ、その後に見つけた彼女の幸せと転落がただただ辛い。個人の境遇の違いによる生き方や幸せの違い、選択肢が限られた人たちにとっての幸せとは、といった考えさせられる点もあった。スマホのガラスのヒビの描写や、今回のメインキャラクターの悲しい達観などが現実味があってまた悲しい。