エドマクベインのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ87分署シリーズ第三作。第一作で新婚旅行に出発したスティーヴ・キャレラがもどり、前作で殺人事件の犯人を逮捕したバート・クリングが刑事に昇進している。
麻薬の密売人と思われる男が死んでいるのが発見される。殺されたあと自殺に偽装されたとして、殺人事件として捜査が始まる。麻薬用の注射器には本人のものではない指紋が発見される。そして、87分署のピーター・バーンズ捜査就任に電話がかかる。ピーター・バーンズの息子のラリイ・バーンズが麻薬中毒者で殺人現場に残された注射器の指紋がラリイのものであるというものだった。
捜査主任としての立場と父親としての立場の間で板ばさみに会うピーターだが、息子の事件への関与を明らかにすることはできなかった。これとは別に犯人を割り出そうと捜査するスティーヴ・キャレラは真犯により銃撃を受ける。ピーター・バーンズは息子の事件への関与を明かせなかったのを悔やみ、キャレラの状態に責任を感じる。病院でキャレラの妻テディに会ったピーター・バーンズはキャレラが無事だと知る。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ87分署シリーズ第二作。クリフォードと自称する通り魔事件が多発する。また、前作、警官嫌いで負傷したパトロール警官のバート・クリングには昔の知人から妻の妹の様子がおかしいので会って欲しいと依頼される。バートはピーターの妻の妹ジェニイと会うが、その後、ジェニイは殺される。クリフォードの犯行はエスカレートし、ジェニイ殺害の容疑もかかった。
ピーターの妻であり、ジェニイの姉であるモリイの頼みから事件の捜査をしていたバートは、刑事の邪魔をしているとして叱責を受ける。
一方、通り魔事件を追うハル・ウィリスは女性刑事アイリーン・バークを囮に犯人を追う。そして、通り魔がアイリーンを襲う。そこに駆けつけるウィリス。犯人には逃げられるが遺留物から逮捕に繋がる。
通り魔クリフォードはジェニイ殺害とは関係がなかった。バートは真相に気付き、ジェニイとピーターが愛人関係であり、子供ができたことをモリイに話すと言われたため殺したのだった。
ウィリスとアイリーンと通り魔の行動が続けて描かれる部分が最も良い部分だった。囮とそれを追う者、そして囮を守る者それぞれが描かれサスペンスが高まる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ87分署シリーズ第一作。三人の警察官が殺され同一犯による連続殺人とされた。同僚を殺された87分署の刑事たちが犯人逮捕のために捜査を続ける。
1人の刑事による推理を元にした捜査ではなく、刑事たちのチームによる捜査を描く。現実の警察の捜査を感じさせるリアルな物語となっている。
刑事たちの会話が多く、そこにユーモアや時代背景なども描かれている。新聞記者の暴走により事件が大きく動く。一つの可能性としての捜査方針が、真犯人とっては真相に導く大きな方向性であった。刑事スティーヴ・キャレラの恋人テディに真犯人が近づく。これに気付いたキャレラがテディのもとに向かう。
本命の被害者をカモフラージュし、警察官の連続殺人と誤解させるために他の刑事をも殺した犯罪だった。テディは助かりキャレラと結婚し新婚旅行に向かう。 -
Posted by ブクログ
言わずと知れた87分署シリーズの、記念すべき第一作。「この小説に現れる都会は架空のものである。ただし警察活動は実際の捜査方法に基づいている」という有名な扉書きも、マクベイン節などと言われる独特の美文調も、いや、そもそも警察小説というジャンル自体が全てはここから始まったのだ。捜査するマシンでしかなかったミステリーの刑事たちは、マクベインの登場で初めて血の通った人間になったのである。とにかく読み始めると、いつの間にか刑事たちのキャラクターに引き込まれ、気が付けばキャレラたちと一緒になって喜んだり、悲しんだりしている自分に気付く事になるのだ。
87分署シリーズには刑事ものの全ての要素が詰まっている。「太陽に吠えろ」も「相棒」も、この作品が無ければ生まれなかったのだ。