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夏の夜の大都会――まばゆい灯のかげに街があり、夜空の下でうごめく暗い生活があった……。闇を引き裂く何者かの兇弾が、87分署の刑事たちを次々と倒していった。果して警官嫌いの狂人のなせる業か? 同僚刑事たちの胸は憤激で燃え上った。探偵小説に新生面を開いたシリーズ第一作!
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名作
洋物ミステリの入り口。決して精密ではないが、キャラが立っている人物が現れ、今後が気になって仕方がない
#アツい #ドキドキハラハラ
熱波が始まる!
まだ、黒電話、公衆電話が活躍する、熱波に覆われ大都会。警察小説のおもしろさが詰め込まれている。登場人物が交錯する中、いくつかの柱があり、今後の伏線回収に繋がっていく。エピローグ的な作品。「熱波去る」の新聞記事で終結した作品であるが、いやいや、熱波は始まったばかりです。
#アツい #感動する #ドキドキハラハラ
Posted by ブクログ
マクベイン『87分署シリーズ』の第一作目を飾る『警官嫌い』。本書が、警察小説のはしりとも言える作品のようです。 巻頭の注釈…『この小説に現れる都会は架空のものである。登場人物も場所もすべて虚構である。』といったものは、よく目にするものですが。 ---ただし警察活動は実際の捜査方法に基づいている。...続きを読む この一文には、なかなかお目にかかれないでしょう。 舞台となる87分署管轄の街や行き交う人々は勿論のこと、登場する警官たちの『バッジを外した』後の生活ぶりまで。読み始めて間もなく、精巧な描写と美しい筆致に、魅了されました。 必要以上の情景描写を取り入れる小説には飽き飽きすることが多々あるのですが、マクベインの腕にかかれば、それら全てが美しい調和を保っているのです。 警官三人を射殺した犯人はだれか…? 物語の焦点が定まるにつれて高まる緊張感は、まるでスリリングな映画のワンシーンを観ているようです。 疑いようもない名作と言えるのではないでしょうか。
警察物好きが必ず通る道。大御所による一大シリーズ。翻訳者が複数に渡るのが難ですが、回を追うごとに面白くなっていくのはシリーズ物の醍醐味。たくさんあるので楽しみも続きます。
87分署シリーズは聞いた事はあったが、昔の人気シリーズという認識だった。 ちょっとしたキッカケでシリーズ第一作を手にして、夜寝る前に少しづつ読み進めた。 まずニューヨークの夜景の描写から始まるので、最初に夜のイメージが定着した。 1950年代の賑やかな巨大都市ニューヨーク。エアコンの設備が行き渡らな...続きを読むい時代の茹だる様な暑い夏が舞台。もちろん夜となれば連日の熱帯夜。その熱にうかされように話は展開する。 これを夏に読んでよかったと思う。 海外ミステリーの醍醐味は、ストーリーや謎解きは当然だが、その時代・その場所の細かな描写が全体の雰囲気を大きく左右する。60年前に書かれた警察ミステリーの黎明期の作品だけに、ストーリー自体は特筆すべき点はないのだが、古き良きアメリカを堪能できた。良作。
87分署シリーズ始まりの一冊★ 事件自体はシンプルなものだったけど捜査内容が時代を感じて面白かった(^O^) 登場人物も改めて把握できた(^○^)
言わずと知れた87分署シリーズの、記念すべき第一作。「この小説に現れる都会は架空のものである。ただし警察活動は実際の捜査方法に基づいている」という有名な扉書きも、マクベイン節などと言われる独特の美文調も、いや、そもそも警察小説というジャンル自体が全てはここから始まったのだ。捜査するマシンでしかなかっ...続きを読むたミステリーの刑事たちは、マクベインの登場で初めて血の通った人間になったのである。とにかく読み始めると、いつの間にか刑事たちのキャラクターに引き込まれ、気が付けばキャレラたちと一緒になって喜んだり、悲しんだりしている自分に気付く事になるのだ。 87分署シリーズには刑事ものの全ての要素が詰まっている。「太陽に吠えろ」も「相棒」も、この作品が無ければ生まれなかったのだ。
人気シリーズ87分署もの第1作。今まで何故か手つかずだったけれど、評判違わず、やっぱり面白い。さすが黒澤がシリーズ中の『キングの身代金』を原作に『天国と地獄』を撮っただけある。日本だけでもドラマ化・映画化が多いが、その大半は筋立てを活かして設定は日本に変えたもの。先の黒澤作品も然り。要はそれだけ、物...続きを読む語と人物造形の骨組みが磐石で普遍的ということだろう。全56作品。月に2~3冊クリアしても2年がかりだけれど、この第一級のページターナーにかかってはそれも待ち切れなく感じるかもしれない。次の古書探しリストに第2作『通り魔』追加~♪
87分署シリーズについに手を出してしまいました。 決して後味は良くはないんだけど、犯人も嫌な気分になる人なんだけど、それでもこの犯人は嫌いじゃない。動機も身勝手だし、庇う余地なんてないけど、それでも。 シリーズ一作目なんで、警察ものとしての魅力はまだこれからなのかな、と。
年代が古いだけに言葉が古い。 今時、そんな言い方しないよ!なんて突っ込み入れながら 読んだが、それもまた楽しい。
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