田内学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私がこの本から特に響いたのは、「お金さえあれば安心」という幻想にメスを入れている点です。
かつて通用した「貯める・増やす=安心」という価値観が、今の時代にはもはや十分ではない。
そういう視点がこの本にはしっかりあります。
また、「孤独が不安を更に増長している」という指摘は、非常に現代的だと思います。
“お金”をテーマに考えるとき、つい数値や投資手段に意識が向きがちですが、この本は“共存”や“人とのつながり”“役割”という価値を前面に押し出しています。
「お金だけに振り回されたくない」「自分らしい生き方をしたい」と感じる人には、腹落ちする内容です。
さらに、「資産投資よりも稼げるための自己 -
Posted by ブクログ
ネタバレ投資することに対するネガティブな記載には同感できなかったが、今後人口減が進む中で、お金を殖やすと同時に行うべき大切なことがあることには納得した。
以下、メモ
・将来のお金の不安は、貯金や投資だけでは解決できない
・なぜなら、人手不足によりモノやサービスの数が減ると、それに伴い価格が高騰するから
・お金があっても、お金がある者同士での椅子取りゲームになってしまう
・それを回避するには、働く力を付けながら働くこと、一人で頑張ろうとしないで、共通の目標を持つ仲間と歩むこと
・円安はに今の日本にとって向かい風
・かつての日本は海外で売れるものがたくさんあったので、円安が経済の追い風だった
・今の日本 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白く、お金に支配されかねない現代人の思考を俯瞰的にしてくれる本だと思った。
以下備忘
・お金自体に意味はない。お金を使って働く誰かの仕事に意味がある。
・お金も介して支え合っている ぼくたち の範囲を広げて考えることで社会とのつながりを感じられる。そのためには、目的を共有することと、誰かを愛すること。
・お金は誰かから誰かに移るだけだが目的は共有できる。
・働くとは本来誰かのために役に立つことである。
・格差をなくす貢献をした人がお金持ちになっている。
・お金の格差と生活の格差は違う。
ボスが最後の手紙で、戦後はみんなで支え合っている手触り感があったと言っていたのが、経済発展により -
購入済み
お金は手段であって、目的ではないということ。
書かれている内容はなるほどその通りだな
と思わされるもので、
お金に対する見方が広がりました。
なかなか理想は遠いけど、
自分にできることをやるしかないか。 -
Posted by ブクログ
・お金は「労働の貸し」。その労働の貸しがあるから、いざというときに借りを作れる。
・お金の総量は変わらない。偏っているだけ。その取り合いをするか、外(外国)から取ってくるか。
・これらは、当たり前のことといえば当たり前。でも、このテキストでは表現できない「目からうろこ」の含蓄がある。
・日本中の人が紙幣を使い始めるようになったのは、どうしてか。→その紙幣で税金を払わないといけないから。
・ジャイアンのリサイタルのチケットが完売するのはなぜか。→リサイタルに行かないと殴られるから。
・社会全体のお金を増やすにはどうすればいいか。→基本的には増やすことはできない。社会内部で労働の貸し借りをやって