あらすじ
経済とは「誰が、誰を幸せにしているか?」を考えること。お金を取っ払って「人」を見れば、とたんに経済はシンプルになる。元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが「経済の原点」から徹底的に考えた、予備知識のいらない経済新入門。
...続きを読む感情タグBEST3
経済学についても貨幣論についても全く事前知識なしで読み始めましたが、逆に知識がない人の方が内容を受け入れやすく、しっかりと理解できると思います。
大げさではなくこの本を読んで、お金や働くこと、生きることや大切にしたい事など深く考えるきっかけになり、自分の中の価値観が変わりました。
今まで生きてきて『お金ってなんだろう?』 と疑問に感じたことある人には是非とも読む価値アリです!!!
Posted by ブクログ
お金の向こうに人がいる。「そのお金は誰を助けるために使うのか?」働く事でお金が生きる。自分でできない事を誰かにやってもらうから。
一貫してこのメッセージを平易な言葉で説明した著者に感謝。
これを国の財布で考えると、外国に支払うと言う事は、外国の誰かに働いてもらう事。国内の人は働かない。働かない国は、海外への借金にまみれて破綻する。これ、難しいけど、腹落ちした。
対米貿易黒字は、アメリカに日本の労働の貸しを作った事。
日本の債務は大きいと言うが、それが国内に使われているなら問題ない、国内でお金がまわっているだけだから。その債務を是正するため、増税等が行われるかもしれないが、結局は、お金の流れが変わること。海外から借りた金なら、取り立てが来た時返さなきゃならないため、国にお金かなくなる可能性がある。
お金は増えない。自分の水たまりから他の水たまりに移っただけ。
「新札経済効果が1.6兆円」が腑に落ちないのを言語化してくれた。一部業者が儲かっただけの事を経済効果と言うまやかし。それに費やした金額しか具体的な数値を表せないからであって、そのお金の流れで幸せになる人がどれだけいるか?を考えてみる習慣をつけたい。とすると、著者の言う投機目的のマンション投資なんて、本来住みたい人が住めないでいる汚い商売。
お金の事を考えたら道徳の話になった。年金が破綻するから困るのではない、年寄りのために働いてくれる人が減るから困るのだ。自分達の今が過去の世代の働きで作られたように、将来の世代への助け合いを思う懐が今分断が叫ばれる世界には必要だと思った。この著者の他の作も読もうっと。
Posted by ブクログ
お金について漠然としていたことをある程度分かりやすく丁寧に書かれている。
世の中の人がみんないい人ばかりなら社会の仕組みを理解してそういう方向に進むこともできるかもしれないけど、、、。
でも誰かが言い続けないといけないから必要なことなんだと思います。
Posted by ブクログ
◎読む目的
・お金の本質や役割を理解するため
◎感想
結局働く人がいなければ、お金の効力はなくなる。
働く人がいるからこそ、サービスや物が提供されるし、僕たちは安心してインフラの恩恵を受けることができる。
昨今の投資ブームでお金だけ増やせばいいのは、全くもって筋違い。
たとえ100億あったとしても、家を作ってくれる人がいなければ、家にすら住めない。
お金は人を繋ぐツールではあるし便利だけど、それが原因でお金のむこうに人がいるといった当たり前の真実が見えなくなっている。
お金を払うだけで解決する問題など1つもないし、必ず誰かが解決してくれている。
だからこそ、働いてくれる人への感謝とお金についてもっと知っていきたい。
◎メモ
・働く人がいなければ、お金は力を失う
・「経済効果〜兆円」みたいな表面的な知識だけで情報を判断せず、しっかり分解して結局何が起きているのか考えること
・色んな人がお金という将来へのチケットを介在することで、役割分担をしている。だからこそ、働いている人へのリスペクトは欠かせない。
・お金は手段として使わないと、本質を見失う
・お金は便利な反面、人が働いているからサービスやものが受け取れる有り難さが見えなくなる原因にもなってしまう
・お金を払うだけで解決する問題など1つもないし、必ず誰かが解決してくれている。
・物事は常にシンプルに考えることが大事
◎アクション
・お金と経済についてこれからも勉強して実践し続ける
・「経済効果〜兆円」のような数字だけに反応せずに、しっかり立ち止まってどういうことか考える癖をつける
◎参考になるページ
23.25.32.(47).59.61.72.77.96.111.115~.124.157.163.164.208.255.256.262.265
Posted by ブクログ
# カネとは何なのか。本質的なカネの正体に迫る一冊
## 面白かったところ
* 独立国家「我が家」を例に上げて、国家の金の流れを説明しており、めちゃくちゃ本質的で勉強になった。
* カネ以外での経済の解説がかなりわかりやすかった。
* この本でもGDPを否定しており、GDPの限界を知ることができた。
## 微妙だったところ
* 特になし
## 感想
お金持ち本とか株の本とか、経済学の本は枚挙に遑がないが、ここまで本質的にカネの正体に迫った本は初めて読んだ。
カネの正体は詰め込まれた労働力であり、時勢で評価されるものであることは理解していた。が、カネを抜きにして経済を語っている本に出会ったのは初めてだ。
カネ抜きにして社会や経済に切り込むと、意外と本質的なことが見えてくる。ワクワク感も最高だった。
間違っていないが正しくない言葉の表現が意外と多くあることも、何となく自分の感覚では理解できていてたが、改めて言語化されてきもちよかった。
これはぜひ他人に勧めたい。
オーディオブック無しでスラスラ読めた。
Posted by ブクログ
経済に興味がなくとも、自分や周囲の人々の生活をより良くしたいと考えている方にはオススメしたい1冊です。
難しいと感じる経済や政治の課題について、この本を読むことで、違った視点から見ることができるようになりましま。
子どもにも分かりやすく伝えることが、できるのではないでしょうか?
Posted by ブクログ
買いたい
買うどころか、人にプレゼントしたい本
定期的に読んで、忘れてはならない本
専門用語を使わずに分かりやすく説明できるひとは賢い人だと思っていたが、このひとは本当に賢い人だなぁと
株を買うことが推し活だと思っていたけど、そうではないことに驚愕した(株を買ったお金が直接会社に活かされるわけではない、株を売買している人を富ますだけの場合も)
君のお金は誰のためも読みたい
Posted by ブクログ
『きみのお金は誰のため』がよかったので。本書もわかりやすく、かつ深い内容で、子供がもう少し大きくなったら薦めたい。お金が価値をつくるのではなく、人が働いてくれることや人々が助け合って生きていくことの大切さとその意味を皆が考え直すきっかけとなる本。
Posted by ブクログ
お金について学び始めて1ヶ月ほど経った頃に読んだ一冊。
「お金の向こうには人がいる」というタイトル通り、今働いている人や、これまで働いてきてくれた人たちがいるからこそ、今の社会や生活があるんだと気づかせてくれました。
少し考えれば当たり前のことなんだけど、日々の生活の中ではつい忘れてしまいがち。
この本は、そういう“見えにくいけど大事なこと”をやさしく教えてくれます。
「そもそも税金を払うって、なんで必要なんだろう?」という素朴な疑問にもきちんと答えてくれて、はっとさせられる内容でした。
経済に苦手意識がある人や、これから学んでいきたい人の入り口にもぴったりだと思います。
Posted by ブクログ
タイトルに非常に忠実かつ万人に分かりやすい解説で非常に好感の持てる良書だった。世の中の事象をお金の視点ではなく、人であり労働の観点から捉えることの健全さ、一方で、現実は自分や家族のことだけを狭い視野で考えることにより、年金2千万円問題に代表される偏った情報等も加わり、お金に振り回される人生の浪費に虚しさも感じた。国政のレベルでこのような考えを発信できるリーダーが現れることを期待する。
Posted by ブクログ
去年読んだ「きみのお金は誰のため」の前に出版されていたこの本。上司に勧められて読んだ。
我々とお金。我々の範囲が変われば行動や指針も変わる。
金は天下の回りものとはよく言ったもんで、需給とともに人、企業、国の間を媒介している。
印象に残った文章を以下に残しておく。
> ただし、投資の損は、事業の失敗を意味する。その事業に費やされた労働に対して、お客さんが感じた効用が少な過ぎたということだ。多くの労働がムダになった。その労働が他のことに使われていたら、僕たちの生活はもっと便利になっていたのかもしれない。
> 投資には、労働を使うことに対しての責任が伴っている。
> お金にできることは、労働の分配とモノの分配でしかない。お金を増やしても、労働不足もモノ不足も解決できない。
> 「お金を支払うこと」が社会に対しての負担になるのではなく、「支払うお金を稼ぐために働くこと」が、社会に対しての負担になるのだ。
数々のパンチラインに打ち抜かれた。
複雑化して私欲を満たそうとする人たちに惑わされがちだが、本質はシンプルなのだ。
金の亡者・守銭奴にならず、何をもってどこに使うかを意識してこの資本主義社会を生きていきたいと思う。
「きみのお金は誰のため」と同じく、はっとさせられつつもハートフルで素敵な本だった。
私は今日も近所の八百屋で野菜を買おうと思う。
Posted by ブクログ
老後のためにお金を貯めなきゃと思っていた。それは自分一人の、お金中心の考え方だったと感じた。
「お金を使う」を「誰かの効用のためにお金を渡す」と意識したい。
以下メモ
①お金への過信
・お金は使っているのではなく誰かに渡している。消費しているのは誰かの労働。
・物の価値は価格ではなく効用。
・現代は労働の多くをお金で買う。労働に価格がつくと労働の目的がお金になる。
・経済の目的はみんなが働くことでみんなが幸せになる。
②人を中心に経済を考える
・投資という名の転売では、効用は増えていない。
☆チューリップバブルの話
需要が増えると価格が上がる。実需以上の投機目的の購入者があらわれる。チューリップの美しさから感じる効用に比べて価格が高くなると、実需は減る。投機目的の購入者ばかりになる。暴落、そこに実需はない。
・お金を移動させることではなく、労働をものに変換すること、こちらが経済効果。
・効用を生み出さない生産活動を無理やり作っても、流れるお金の多くは利権を持つ一部の人のところに入るだけ(新紙幣発行を例に)
③社会全体の問題
・お金で解決できるのは分配の問題(労働の分配、物の分配)だけ。
・年金問題、労働不足、物不足はお金では解決できない
・老後について、自分一人の問題と考えるのであれば、対策はお金を貯めること、ただし社会全体の問題と考えるのであれば、対策は社会全体で子どもを育てること。
・年金問題は、老後のための椅子取りゲーム
(一般的には、年金という椅子を将来の高齢者がまわる図式で例えられるけど、なんとなく椅子が「子ども」という例えも面白いかもと思った)
・目的を共有することで、自分から、私たちへと考える輪が広がる。お金から人を中心に考えることができる。
・経済の目的がお金を増やすから幸せ(効用)を増やすになる
Posted by ブクログ
著者の「きみのお金は誰のため」を先に読んでいたこともあり、内容はすんなり入ってきた。
大前提として、お金は働く人がいなければ価値が無いという点はとても大事だと思う。
昨今の年金問題や年収の壁やらという話が論点が小さく滑稽に感じる。
GDPが減少しているのは悪いイメージもあったが、実際はすでに私たちが満たされているということも表しているというところに気付けた。
過去から蓄積してきた技術やインフラの恩恵を受けて生活が出来ていることに感謝したい。
Posted by ブクログ
タイトルの通りの内容で、お金を数字としての価値で見るんじゃなくて、その先には常に「人」が存在するということを教えてくれる著書でした
読み進めていくほど、「確かに!」と思う内容ばっかりで、今までの自分が目先の数字しか見てなかったんやなと思い知らされました
普段テレビやネットで見るような「貿易黒字」とか「〜兆円の経済効果が、、」なんて言葉の本当の意味を知ることができました
専門用語無しで、しかも綺麗事無しで経済のことをしっかり学べる素晴らしい経済の入門書やと思います
Posted by ブクログ
難しいことが分かりやすく書いてあり、経済のいろんな疑問が解消される。一部論理に違和感を覚えることはあったが、総じて良い内容。読んだ直後はお金の見方が変わるがすぐに読む前の思考に戻ってしまうため、再読が必要。
Posted by ブクログ
小説「君たちはどう生きるか」のような、人として正しく生きていくための知識を身に付けられる本。
簡単な例え話を多用して経済の仕組みを教えてくれるので、子ども向けの教本としても使えると思った。
Posted by ブクログ
経済の本、というとどうしても数式や理論がする複雑な印象がありますが、この本はとても読みやすかったです。
式も煩雑な学説も出てこず、「お金の流れではなく、その裏で働く人々の営みに目を向ける」という視点から一貫して語られていて、説得力がありました。
国債(国の借金)が1000兆円もあるのに、なぜ日本は財政破綻しないのか。株式投資はギャンブルなのか。GDP上昇率(経済成長)が伸び悩んでいる日本はどん詰まりなのか、生活が苦しくなるのか。
生活の負担はお金を増やせば解決するのか。
ぜひ、若い世代にこそ読んで欲しい本です。
これからの生き方を考えるきっかけになります。
今の生活にもやもやした気持ちをもっている大人にも、新たな視点を与えてくれる本です。
Posted by ブクログ
なぜ株価が上がるのか、お金のやりとりとは労働をやりとりすること。将来の労働力不足はお金では解消できない、などなど。
分かってはいるけどお金は欲しい(笑
読みやすかったです。お金の流れって中学は無理でも高校ぐらいで勉強したかった。
Posted by ブクログ
「お金」の向こう側にいる「働く人」について真剣に考えたことがなかった。
高齢化社会、年金問題、少子化、確かに「お金」ではなく「人」の問題として捉えた方がしっくりくる。
Posted by ブクログ
2025/09/17
労働をお金で買っている認識を持つこと
→自宅で食べる。おにぎりは0円だが、コンビニで買うおにぎりは100円。そこには労働力を金で買っているか無償の労働をしてもらっているかの違いがある。
価値と価格は違うこと
この活動は「効用のよくわからない生産活動なのではないか?」を疑うべき。
→価値を買うべきで、価格で買うべきではないし、活動を行うべきではない
お金は誰かに移動しているだけ
→自分が使ったお金も、得たお金も移動しているだけ。
黒字貿易のくだりはあまり理解できず。違う文献読んで再チャレンジ。
Posted by ブクログ
ドイツのハイパーインフレの話は、他人事じゃないかもね。
渋沢栄一をいっぱいワゴンに乗せて、米を買いに行く未来が日本にもやって来る?
米が無くなったら、お金の価値も下がるってね。
食べ物がない島に、食べ物を持ってきてくれるのと、お札を持ってきてくれるのと、どちらが嬉しいか明らかじゃないかな。
働いてくれる人のおかげで、私たちの生活が成り立っている。
職場も働いている人を大事にしないと。
低賃金で何とかやりくりしようとすると、衰退が加速するよね。
Posted by ブクログ
分かりやすい本。
易しい単語で、誰にでも分かりやすい例をあげて読者に興味を持たせる上手い作者さん。ついつい理解したつもりでどんどん読み進めてしまう。
子どものころから学校教育などで組み込まれていれば、今の自分も、世の中も、多少違っているんじゃないかなーと思った。
Posted by ブクログ
・お金は「労働の貸し」。その労働の貸しがあるから、いざというときに借りを作れる。
・お金の総量は変わらない。偏っているだけ。その取り合いをするか、外(外国)から取ってくるか。
・これらは、当たり前のことといえば当たり前。でも、このテキストでは表現できない「目からうろこ」の含蓄がある。
・日本中の人が紙幣を使い始めるようになったのは、どうしてか。→その紙幣で税金を払わないといけないから。
・ジャイアンのリサイタルのチケットが完売するのはなぜか。→リサイタルに行かないと殴られるから。
・社会全体のお金を増やすにはどうすればいいか。→基本的には増やすことはできない。社会内部で労働の貸し借りをやっててもお金は増えない。「内需拡大」ってなんだったのか。現時点の人で価値を享受して、将来に対して、社会外側への借りを残すことか?
・政府が集めた税金で解決できる問題はなにか。→貧困問題。社会全体の問題はお金では解決できない(お金は効力を発揮できない不完全な概念)。年金問題や政府の借金の問題は解決できない。
・日本は対米貿易で数兆円/年稼いでいる。これで生活をより豊かにしているのはどっち。→アメリカ。ただし、アメリカは将来に向けての借りを日本に対してつくっている。その借りは米国債として日本が将来に渡って保持しているが、それを売れるわけでもなく、実質チャラ状態。
・日本政府が借金を増やすことは、将来世代を苦しめるのか。→そのお金で誰に働いてもらったかによる。その借金で、外国の労働を買っていたのであれば、将来その労働の借りを返すときがくるかもしれないが、そのお金を国内で働いていたのであれば、実は借りにはならない。外国人出稼ぎ労働者はどっち側?
Posted by ブクログ
お金とは何、といつもモヤモヤしていたが、税の支払い、脅しで普及とか、人を動かす力、とか、あまりこれまで意識したことのない切り口でわかりやすく説明されている。
着地点にやはりモヤモヤが残るが、よい本。
Posted by ブクログ
お金が動く時はどんなときか、どんなときであるべきか、を教えてくれた。
自分たちが幸せと感じるのはどんなときか。美味しい朝ごはんを食べたときや応援しているチームが勝ったとき、感動する映画に出会ったときなど、人様々。高いモノを買うだけでは別に幸せにはならない。
じゃあその幸せは誰が生み出してくれているか、というと働く人。その働く人たちにお金が渡ってほしいし、そうあるべきだと思う。
効用、すなわち自分たちがどうしたら幸せになれるか、を考えて労働を見つめ直す必要がありそう。自分が行なっている労働は、誰かの効用を高める行為か。効用を高めると、お金がもらえ、将来誰かに働いてもらう約束が得られる。
経済と聞くとお金の話なんだろうなー、と思ってたら人中心で考える視点を与えてくれると共に、自身の労働を見直すための一冊。
そう考えると誰かを幸せにしたかわかりづらい事業にお金が流れてしまうのはなんだかもったいない気がした。
Posted by ブクログ
経済について易しい例えで感覚的に説明してありました。
価値は価格ではなく効用で決まる(高いものが必ずしも価値が高いとは限らない)とか、お金はだいたい誰かの財布から誰かの財布へ移動してるだけ、とか。
わかったようでわからん。
Posted by ブクログ
本書の冒頭に「お金を取っ払って『人』を見れば、途端に経済はシンプルになる」と書かれていますが、この本を読むことで、お金に対する考え方を変えてくれて、どうやったら日本の経済がもっと豊かになるのかを教えてくれます。
まぁ、そこまで壮大ではなくとも、日々の人との接し方が変わり、より豊かになりそうな気がします。
内容が、私には少し難しかったので、もう少し経済に明るくなったら再読しようと思いました。
① 働く人がいなかったら、お金は力を失う。蛇口をひねれば水が出るのは、水道代を払ったからではなく、多くの人が働いてくれているから。
② あなたが消費しているのは、お金ではなく「誰かの労働」である。お金の向こうには必ず「人」がいる。
③ 経済の本質は「助け合い」。しかし現代の経済の目的がをお金を増やすこと(GDP)」になってしまい、助け合いは「道徳」に位置付けられてしまった。
④ だから、経済を「人」を中心に考える。「誰が働いて、誰が幸せになるのか」
⑤ お金を受け取るとき、誰かが幸せになっている。お金を払うとき、誰かが働いてくれている。そう思えれば、お金を払って感謝することができる。
⑥ 一人一人の力は微力だが、無力ではない。
社会が良くなるためには、一人ひとりの微力を積み重ねるしかない。
Posted by ブクログ
「現代を生きている僕たちは、高齢者の割合だけを見て、負担が大きいと文句を言っていて、子育ての負担が減っていることを忘れている。」
「子供を育てるという負担があったから、数十年後に子どもたちが働くようになったときに、人口バランスの恩恵を受けることができたのだ。」
という文が印象的だった。
確かに年金問題の話になると、今の年金受給世代の人たちは多くの年金を受け取れていいなと思うが、その分昔の人たちは働く世代だった時に子育ての負担が大きかった。
これは年金に関することではなく、貯蓄や運動、食生活なども同様だと思う。
働く世代の時にどれだけ気を配れるか、で将来は大きく変わることを念頭におきたい。