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「お金さえあれば不安は消える」─そんな幻想に、私たちはいつからとらわれてしまったのか。 人口減少、物価高、老後資金……先の見えない時代で必要なのは、不安の正体を見きわめ、社会と向き合う視点だ。 ともに生き延びるための生存戦略を描こう。
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Posted by ブクログ
社会課題が、個人的なお金の不安に矮小化されているという構造がわかりやすく書かれていた。 すでに遅いかもしれないけど、何もせず指を咥えて、さらに危機的な状況になるのだけは、子どもを持つ親として社会に支えられてきた身として、避けたい。 今からできることを、今からでも未来を変えられるのだという希望を灯す側...続きを読むにまわりたい。
よい本でした。読みやすく、田内学さんの思いが伝わってきました。 「お金の不安という幻想」という題名だけを見ると、「私の不安は幻想なの?」とも感じましたが、読み進めると、大切なことは「お金」でなく、「他への愛」だと感じました。 いつの間にか、お金さえあれば、不安は解消されるとの認識が社会を覆うよう...続きを読むになりましたが、原始から人は他への愛ゆえに物事やサービスを作っているのであり、他への愛の効率的な交換手段がお金なのですね。 互いに助け合うことが、物やサービスを作る動機になっていたのでしょう。 交換手段としてのお金が発明され、てから、利己を満たすため、大量の物やサービスが作られるようになり、利己のバランスが「神の見えざる手」となり、物やサービスが多くの人にゆき渡るようになりました。 そのことはとてもすばらしいことなのですが、お金万能との考え方が広がる要因にもなったと思います。 これからの人口減少社会を迎え、人手不足で供給不足になると、大切な物やサービスが人々にゆき渡らなくなる。 この危機を乗り越えるため、利己のためでなく、他への愛ゆえ物やサービスを作ることを思い出す必要があると思いました。 よい本でした。
え、なんかすごい腑に落ちるお金の本だった。 投資とか今後のお金のことを考えなくては、となるより、お金があっても社会にヒトがいないとだめだよねっていう話がすごくなるほど感あった。 ヒトダイジニ。
お金の不安は人と共有しにくい分野。 例えば老後2000万円問題など お金の不安はメディアによる煽りの影響が大きいから そこの問題も大いにあると思う。 2000万円あったとしても社会を支える人がいなければ その費用は2倍にも3倍にも膨れる可能性があるから。 稼がなきゃ!貯めなきゃ! 投資しないと置いて...続きを読むいかれる! と、不安になる前に少し落ち着きなさい。と 考える事はそこじゃなくてええんやで。と 自分は何に安心したいのか。 誰と支え合って生きるのか。 どんな仕事なら長く続けられるのか。 お金以外に育てるべき資産は何か。 社会が変わる中で、自分はどう役に立てるのか。 そんなヒントを貰える本でした
経済に関する本は多く読んできたが、日本経済の停滞理由について、ここまで分かりやすく書かれた本は初めてである。例えば、日本人の生産性の低さについて論じる際、多くの本は時代にそぐわない終身雇用制度や年功序列、無駄な会議といったミクロな要因に原因を求めている。しかし、日本人は世界的に見ても知的水準が高く...続きを読む勤勉な民族であり、そうしたミクロな各論だけでは、30年にわたる長期停滞の理由として納得できるものは少なかった。その点、本書は日本経済停滞の根本原因を人手不足に求めている。ヒト・モノ・カネの相関関係を歴史的な視点から紐解きながら、人口減少社会がもたらす構造変化を論理的に説明しており強い説得力があった。また、これからの時代は限られた労働力というパイを奪い合う社会になること、そしてそのような時代を生き抜くために、個人や企業がどのようなマインドを持つべきかについても、理路整然と分かりやすく書かれている。日本経済の現状と将来像を明快に説明しており、本当に良書を読んだと感じさせられた一冊であった。今年上半期に読んだ知識本の中ではベストワンである。
いろんな新しい視点を得た お金のことしか考えてなかったけど、人がいて、モノがあって初めて金は意味を持つ だから、少子化の今、まずは働き手の確保だったり、無駄の排除だったりを進めないとと思った 投資をしても会社にお金が直接入るわけではない。それならその会社の製品を買った方がいい NISAを始めたと...続きを読むころで、30年後、その株を買ってくれる人がいるのか? 広告には必ず裏で儲ける人がいる。誰がどんな意図でそのことを謳っているのかを必ず考えようと思った
ヒト•モノ•カネのうち、今の日本経済運営の制約になっているのは、カネでなくヒト。そこを間違えずに、個人も社会も今後の生存戦略を考えるべき。このことを順を追ってとてもわかりやすく説いている。随所に示されるシンプルな対置表も秀逸。議論を単純化しすぎている嫌いはあるが、大筋は納得できるし、より多くの人にメ...続きを読むッセージを届けるという意味ではこれが最適解であるように思う。
将来が不安、お金をためておこうと考えてしまうが、将来は人、モノが足りなくなる。そうなるとお金があってもモノがない、人がいないという状況が起こる。 最近はいろんな場面で人出不足を感じていただけに、近い将来どうなってしまうのだろうという不安。 少ない人数で働く方法を模索しつつ、未来を見据えて少子化問題に...続きを読む取り組んでいく必要があると感じました。
本書は、「老後2,000万円問題」や終身雇用の崩壊といった不安が広がる時代に、“お金そのもの”よりも“お金との向き合い方”を問い直す一冊です。 不安の正体を分解し、思い込みや思考のクセに気づかせてくれる構成が印象的です。 特に良かったのは、「一生働く=不幸」ではなく、 「長く社会と関わること=希望...続きを読む」にもなり得る、という視点。 自分の価値やスキルをどう育てるかに焦点を当てている点がとても自身の考えを改めたくなる感覚になりました。 一方で、すでに家計管理や投資に取り組んでいる人にとっては、やや概念的に感じる部分もあるかもしれません。個人的には投資している人も、初心に戻って読むことをおすすめします。
社会的金融教育家を名乗る著者による、お金の不安に対する考え方を説いた一冊。 著者は、この本の目的を冒頭でこのように述べています。 『この本で考えたいのは、息苦しい「お金の不安」から、どうすれば抜け出せるかということだ。それは、「お金をどう増やすか」という投資の話でもなければ、「気の持ちようで不安は消...続きを読むえる」という精神論でもない。新しい時代を生きるための具体的な生存戦略の話だ。』 また、この本の全体像を、8つの問い、4つの行動で構成しています。 ・整理する ①焦りを生む空気からどう抜け出すのか? ②成功者を真似てもなぜうまくいかないのか? ・支度する ①労働と投資、報われるのはどちらか? ②お金以外の何に頼ればいいのか? ・直視する ①なぜ「稼ぐ人が偉い」と思われるのか? ②いつまでお金に支配されるのか? ・協力する ①どうすれば仕事を減らせるのか? ②”大人”の常識はこれからも通用するのか? これらの質問に対し、漠然とした不安を感じるかたには具体的な解決策ではありませんが、考え方のヒントが述べられていますので、参考になると思います。 老後2000万円問題をきっかけに、特に老後にお金の不安を抱える人が多いと思いますが、今後の心構えとして知っておくべき内容だと思いました。周りの情報に振り回されず価値を考えること、ピケティの法則の本当の意味、制約条件がカネからヒトへ移行していることなど、言われてみれば、という話が多く、理解が深まります。著者が遭遇した阪神淡路大震災の経験から得られたことなど、著者の背景を踏まえるとより納得が深まります。投資やリスキリングといったことも重要だとは思いますが、その前にこういう考え方を身に付けることも重要だと思います。 ▼長らく日本をおおってきた「がんばっても報われない」という閉塞感は崩れ始めている。ギャンブル的な投資で一攫千金を狙うより、「働いて稼ぐ力」を着実に育てるほうが、人生を現実的に好転させられる時代が来ている。 ▼AIは、与えられた問題を解くことには極めて優れているが、解くべき問題を見つけ出すのは、人間の方が得意だ。そのためにも、日常を深く見つめる「観察力」が重要になる。 ▼会社は、社員を養うための装置ではない。会社とは、価値を生み出し、社会に役立つための場にすぎない。誰かの役に立つ価値を提供できなければ、企業は容赦なく淘汰される。「会社が社員を支える」のではなく、「社員が会社を支える」、あるいは、「社員が会社を通して社会を支える」。そんな単純な真実を、リーマンショックの嵐の中で骨身にしみえ理解した。 ▼貯蓄自体を否定するつもりはないが、それだけでは根本的な解決にならない。イスそのものを増やす取り組み、つまり人材不足や少子化への対処が必要だ。お金だけでは解決できない現実が、すでに日本のあちこちで表面化している。 ▼「老後の不安」は、個人の資産形成で解決する問題ではなく、人口構造という国全体で取り組むべき問題だった。それがいつしか、「個人のお金の不安」にすり替えられてしまった。 ▼私たちの生活を縛る制約は、カネからヒトへと移っていく。経済の重心が、お金から働く人へと大きくシフトする局面を迎えているのだ。 ▼重要なのは「大人になってから身につけた常識」と「子どもの頃に感じた素直な直感」との間にある葛藤に気づくことだ。その葛藤を無視し続ければ、私たちは新しい時代へと踏み出せない。 <目次> はじめに── どうして、お金の不安が増えるのか? 誰もが抱えるお金の不安 作り出される孤独 不安のカタチは変わってきた 社会を物語のように俯瞰してみる 子どもたちの問いが教えてくれたこと 8つの問い、4つの行動 第一部 整理する――「外」に侵されない「内」の軸 第1話 その不安は誰かのビジネス ――焦りを生む空気からどう抜け出すのか? 増幅される「時間の焦り」 価値観を試す「メロンジュース」の問い 「欲しい」から「買わされる」へ カネも不安も売る時代 「価格」より「価値」を優先する生き方 「焼きうどん」が教えてくれたこと その不安は、あなたのものか コラム1 不安連鎖社会を断ち切るために 第2話 投資とギャンブルの境界線 ――成功者を真似てもなぜうまくいかないのか? 「みんな儲かっている」の正体 誰も教えない「儲けのレシピ」 「100億男」の末路と教訓 儲けたお金は誰の財布から? 健全な投資とギャンブルの見分け方 なぜ努力は報われなくなったのか コラム2 「知らないと損する投資術」は存在しない 第二部 支度する――「内」に蓄える資産 第3話 「会社に守られる」という幻想 ――労働と投資、報われるのはどちらか? 「投資をがんばった方がいい」という誤解 あなたをめぐる人材争奪戦 AIに負けないための「観察力」 「会社に守られる」という幻想 支えるのは会社か社員か 「稼ぐ力」の磨き方──仕事から「為事」へ 第4話 愛と仲間とお金の勢力図 ――お金以外の何に頼ればいいのか? カレーに宿る愛と利己心 「選べない村社会」から「選べる仲間」へ 「必ず6を出せる男」の愛され力 共感を生む「自分の不安」 「不安」と「ゴール」の共有戦略 第三部 直視する―― 変えられない「外」の現実 第5話 「あなたのせい」にされた人口問題 ――なぜ「稼ぐ人が偉い」と思われるのか? 現代版アリとキリギリス 「老後の安心」を奪い合う日 バスが来ない、先生もいない 暮らしが壊れる「1100万人の働き手不足」 「1円も稼がないこと」の価値 値上げされた100円は、どこへ消えた? 円安と日本が失った「力」 お金の不安という幻想 コラム3 「ドルを稼ぎ、土地を失う」外貨投資の副作用 第6話 「お金さえあれば」の終焉 ――いつまでお金に支配されるのか? 命を奪う「モノ不足」の恐怖 700年ぶりの人口危機――ヒトが制約になる時代へ 「ヒトの制約」を管理する人 ヒトよりカネを優先する構造 経済を回せない巨大ピラミッドの罠 もったいないのは何か? 第四部 協力する――「内」から「外」を動かす可能性 第7話 「仕事を奪う」が投資の出発点 ――どうすれば仕事を減らせるのか? 「シイタケ」で読み解く給料アップの秘密 仕事が減るほど豊かになる理由 銀行が隠す「お金が眠る」カラクリ 「投資される側」になる勇気 「守る」ことで失った30年 「奪い合い」と「分かち合い」の選択 第8話 「子どもの絶望」に見えた希望 ――〝大人〞の常識はこれからも通用するのか? 「最近の若者」の正体 歴史を変える非常識な挑戦 「出る杭」が打たれない条件 あなたが社会を変える可能性 危機感という希望
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