田内学のレビュー一覧
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購入済み
お金は手段であって、目的ではないということ。
書かれている内容はなるほどその通りだな
と思わされるもので、
お金に対する見方が広がりました。
なかなか理想は遠いけど、
自分にできることをやるしかないか。 -
Posted by ブクログ
抽象的な話が続き、カフェでも眠くなりながら読んだ。
大人が読んでおもしろいか?と言われると小説としてもそこまでのおもしろさはなく、長い。
中高生向けの内容と思った。
〈印象に残ったところ〉
自分が豊かな生活をするために年収を上げたいと思ってたし、社会の役に立つために働きたいみたいな視点は持ったことがなかった
それだけでいつまでも頑張れるんだっけ?と思うきっかけになった。
⭐️社会をよくするのは愛する人のため
他者を愛することを知ると、その人がどう感じているか考えるようになり、自他の考え方の違いにも気づく。
自分がいつも愛する人のそばにいられるわけではないので(離れて暮らしたり、自分が先に死んだり)愛する人を守るために社会が良くなることを願う。
そうして自分が社会の一員であるという「ぼくたち」の意識が強まる。
お金だけあっても何もできない
お金の先の働く人、物を生み出す人がいないとだめ
お金が水、財布を水たまりに例えると、水のたまりやすいところは湖になって、たまらないところは干上がる。格差が広がる
→自分の行動の影響を理解した上で選択する(本屋に行く余裕あるけどネット通販で買うのか?とか)
※ ネット通販が悪というわけではない
成長してから親の愛に気づくように、愛は時差があって届く
富豪は格差を埋めた人でもある
ネット通販とか(物が平等に手に入る世界) -
Posted by ブクログ
どんなにお金があっても働いてくれる人がいなければ社会は破綻する。
お金の不安とは実は働いてくれる人がいなくなるのでは、という不安。
人手不足の時代になっているので
・個人の労働の価値があがる、
社会的には
・効率化をはからないといけない
ということを書いた本、
という印象。
「株を買って企業を応援する」というのは、取引を増やしたい証券会社の詭弁」(p213)ということだが、株主として応援したいのでその会社の商品を買う、というところまでいって初めてその企業を応援する、ということなのね。ものすごく微力だけど。
p19
「お金の不安は、孤独だ」
p20
「誰もが、お金の不安を抱えている。それも、ひとりきりで」
p21
「資本主義は、「お金の不安」をふくらませるシステムだからだ。言い換えれば、私たちはさまざまな不安を、「お金の不安」に置き変えて生きるようになった」
p22
「私たちが「お金の不安」と感じるものは、実は「変化する社会をどう生き抜くか」という、根源的な問いではないだろうか。
だとすれば、やるべきことは明らかだ。
・情報を整理し、
・旅の支度をして、
・困難を直視し、
・仲間と協力する。
この4つの行動こそが、具体的な生存戦略」
p29
「その不安は誰かのビジネス」
p35
「「自分だけのモノサシ」を持つこと」
p44
「2025年5月時点で、無リスク金利とされる国債金利の30年ものは2.8%」
p45
「自分が感じた満足感を信じる」
p47
「大切なのは、「自分がどう感じたか」を見つめ直すこと。それが、自分だけの「価値のモノサシ」だ。だけど、私たちはつい「価格が高いほど価値がある」と錯覚する。これが、資本主義の功名な罠だ」
p49
「本当の価値は、自分自身の中にしかない。(中略)価格はあくまで市場が決めた他人の評価にすぎない」
p53
「これは、誰が、何のために伝えているのか?」
p65
「失敗には明確な原因がある。そこから学ぶことができる。(中略)成功の原因は見えにくい」
p66
「「真似しやすそうな成功例」ほど、成功に必要な要素が抜け落ちている。だから、再現性が低く、失敗を招きやすい」
p68
「投資で得られる利益の出どころは、基本的に2種類しかない。
・誰かの役に立ったことに対する報酬
・他の投資家をあてにしたお金
この2つの違いを見抜くことが、「投資がギャンブルか」を見極める鍵になる」
p70
「生活者としての自分が「お金を払いたくない」と感じる商品や事業への投資であれば、警戒」
「他人の財布を狙うということは、あなたの財布も誰かに狙われているということ」
p76
「「知らないと損する投資術」は存在しない」
p95
「有利なのは、資産がある人であって、投資という手段そのものではない」
p96
「努力が報われやすいという意味で有利なのは、投資より労働(中略)『働いて稼ぐ力』を育てる方が、長い目で見るとずっと効率的」
「2022年に20万5000円だった三井住友銀行の初任給は、2026年には30万円に引き上げる予定」
p101
「日本で働く人の9割が雇用者」
p104
「本来、働くこととは、誰かに仕えるのではなく、自分の力で価値を生み出すこと」
p105
「「役に立つこと」をすれば「稼ぐこと」につながる社会に戻りつつある。
そして、「誰かの役に立ちたい」という願いは、単なる稼ぐ手段を超えて人を動かす強力な原動力となる。そのために求められるのが、周囲のニーズを敏感に感じ取る「観察力」」
p108
「手に入りにくいものに期待しない、という現実的な選択」
p114
「「サイコロを2個振ったとき、一番出やすい目はいくつか」という統計の問題だった。正解は7である」
p114
「「目の前の人にどうすれば喜んでもらえるのかを、いつも考えているんです。そうすると、自然に応援してくれる人が増える」
p118
「まずは自分が抱えている不安を話してみるのもいいかもしれない。そこから共感が生まれ、自然に共有できる目標が見つかることもある」
「老後資金問題の本質は、実はお金の不足ではなく、「労働力不足」という社会全体の課題」
p119
「お金が必要なのは当然だが、お金だけを追いかける生き方は孤立を招く。それよりも、不安やゴールを誰かと共有できれば、人生の可能性はずっと広がる」
p123
「人生で備えられる資産は、突き詰めれば次の3つしかない。
人的資本を蓄えて、自分自身に頼る。
社会関係資本を蓄えて、身近な人や仲間に頼る。
金融資本を蓄えて、お金で他人に頼る」
p145
「2040年の日本では約1100万人もの労働者が不足する」
p192
「私たちがお金に縛られてきたのは、心が貧しくなったからではない。長いあいだ、「お金が制約だった時代」を生きてきたから」
p203
「1920年から2020年の100年間で、食費は2280倍に上昇したが、給料(大卒初任給)はなんと5000倍にも増えた。その結果、収入に対する食費の負担は当時の0.45倍にまで減っている」
p207
「1920年のエンゲル係数は、60%」
p209
(2020年には)「エンゲル係数は60%から27%にまで低下した」
p211
「私たちの暮らしが豊かになってきたのは、いつも仕事を減らすことが出発点になっている」
「効率化や新しい価値を生む「挑戦」にお金が流れることが、本当の意味での投資」
p213
「2024年度の株式取引額は約1300兆円だが、そのうち企業が新規に調達した資金はわずか1.4兆円。個人が株式投資を始めても、企業にはほぼ届かない。「株を買って企業を応援する」というのは、取引を増やしたい証券会社の詭弁」
p218
「1人当たりのGDPは、2000年には世界第2位だったが、2023年には34位まで転落している」
p222
「問題を、単なる個々の「お金の不安」と認識するなら、協力は難しい。(中略)でも、問題の本質が「人手不足」という社会全体の課題だとわかれば、状況は変わる可能性がある」
p231
「天智天皇は、たった19歳で大化の改新を成し遂げている」 -
Posted by ブクログ
お金を通して世の中の仕組みを知る一冊。
株や投資、NISAなど、今当たり前のように使われてる言葉。「じゃあ、その仕組みを説明して」と言われるとちゃんと答えられない。
難しい言葉を使ってわかった気になり満足するんじゃなくて、「自分で調べて、自分の言葉で深く考える」事で「知恵を育てていく」ことが大切というフレーズが一番心に刺さりました。
お金を通して、今の世の中、過去、未来をどう見ていくのか。
そもそもお金は何のためにできて、なぜみんながお金に振り回されてしまうのか。
難しい言葉を使わず自分なりの答えを出したいと思いました。
言わんとしてる事、なんとなくわかるけど、私の頭では一回読むだけじゃ半分程度しか内容を理解できてないんじゃないかと思いました。
何度か読む内に少しずつわかる気がします。 -
Posted by ブクログ
「価値」と「価格」は必ずしも一致しないという考え方が特に印象に残った。言われてみれば当たり前のことだが、今まで意識したことのない視点だった。人は価格そのものではなく、その価格に対して納得感や満足感を得られるときに価値を感じるのだと学んだ。
また、日本経済が長く停滞してきた背景として、「出る杭は打たれる」という文化が挑戦やイノベーションを妨げてきたという考え方も興味深かった。
投資については、短期的な値動きを狙う投機ではなく、社会に価値を生み出す企業へ投資することの大切さが印象に残った。企業がどのような価値を提供しているのかという視点を持つことが、長期的な投資につながると感じた。
さらに、将来的に人口が減少すると株を買う人も減り、株価に影響する可能性があるという視点や、現在のインフレは「お金不足」ではなく「人不足」が大きな要因であるという考え方も、新しい学びだった。
この本を通して、お金だけを目的にするのではなく、自分自身も社会を少しでも良くする方向へ行動していきたいと思った。また、一つの場所や考え方に固執せず、自分には複数の帰属場所や選択肢があることを意識し、その時々で相対的に最善だと思える選択を積み重ねていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお金は「何を持っているか」ではなく「何をつないでいるか」
この本を読み終えてまず強く残ったのは、お金そのものに価値があるというより、お金は人の働きや思いを社会の中でつなぐための仕組みなのだ、という感覚でした。私はこれまで、お金をかなり強く意識しながら生きてきた一方で、その存在をある種の絶対的なものとして見ていたところがあるように思います。しかし本書を読むと、その見方はかなり偏っていたのだと気づかされます。お金は万能ではないし、お金があっても解決できないことは多い。むしろ大事なのは、お金の向こう側にいる他者や社会の構造を見つめることなのだと感じました。
共同体感覚としてのお金
アドラー心理学でいう共同体感覚に引きつけて読むと、この本はとても腑に落ちました。お金は個人の能力や所有を誇示するためのものではなく、共同体の中で助け合いを円滑にするための道具として理解できるからです。私たちはつい、お金を「自分だけの安心」を確保するための手段として考えがちですが、実際には誰かの労働、誰かの信頼、誰かの支えの上に成り立っている。そう考えると、お金をめぐる問題は単なる経済の話ではなく、人間関係や倫理の話でもあるのだとわかってきます。本書は、その点をやわらかく、しかしかなり本質的に突いてくる本でした。
神聖視からほどかれる感覚
本書の読みどころは、お金に対する過剰な神聖視をほどいてくれるところにあると思います。お金があれば安心できる、増やせば勝ち、失えば負け、という発想は、実はかなり窮屈です。その考え方に縛られていると、人や社会とのつながりよりも、数字だけを見てしまうようになる。けれど本書は、お金はあくまで社会を回すための仕組みであって、それ自体が幸福の源泉ではないと静かに教えてくれます。その視点に触れることで、私は少し肩の力が抜けました。お金を正しく恐れ、正しく使い、正しく距離を取ること。その大切さをあらためて感じました。
読後に残るもの
読後に残ったのは、「お金をどう増やすか」よりも、「どう生きるか」を問われた感覚でした。お金の話なのに、最後には生き方の話に戻ってくる。この構造が本書の強さだと思います。自分ひとりの利益だけを追うのではなく、社会の中で何を支え、何を受け取っているのかを考えること。その視点は、仕事や家族、日々の選択にまで静かに影響してくるはずです。私はこの本を、金融リテラシーの本というより、人間と社会のつながりを見直すための本として受け取りました。お金について考えたはずなのに、最後には人間について考えている。そんな読書体験でした。 -
Posted by ブクログ
タイトルから期待した内容は、老後2千万円問題の様に、老後のお金の不安を煽って投資へ投資へと駆り立てる昨今の政策に対して、投資は基本的にギャンブルと同じであり、むしろその危険性を考えれば堅実な労働と生き方の方が安全と言え、お金に対して抱かされている不安は幻想である、的な事で安心させてくれるものかと。つまりお金に対して抱く不安は幻想に過ぎない、安心しなさい、的な内容を期待したのだが、そうではなく、不安を抱くべきは、お金ではなく、人口減少ですよ、というものであった。
11百万人労働者が不足する2040年の社会、確かにお金を持っていてもエッセンシャルワーカーが足りずに必要なモノ、サービスが手に入らなくなる事が目に見えている。それに対して政治も社会も危機感がなく、このまま進めばそんな社会が必至、と説く。さあどうするべきか、に話が展開する事を期待するも、若者は危機感を抱かない大人に危機感を抱いている、に留まり、肩透かし感で終わる。「人新生の資本論」「同黙示録」は、同じ危機感でもテーマは気候崩壊、同じく「このままいくとまずい」との警鐘から、それなりに具体策が提示されるのに対して、こちらはそこがなく、不安のまま残される。
むしろそちらメインにタイトルも「お金よりもっと不安なこと」位にして、それに対する対策、動き始めている具体的な動き、などが紹介されたものが読みたい。
でないと、不安は幻想などではなく、現実化する。