加藤元浩のレビュー一覧
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マウ・スガールって、「マウス・ガール」、つまり、ネズミ少女=鼠小僧のことだったのかと、今巻の本帯で気づいた。
いや、もともと気づいていた気もするけど、忘れてただけかな。
『Q.E.D.』の燈馬くんが、わりと貫禄が出てきている中、ライトな謎に挑戦できるという意味で、このとてもよく似た雰囲気でありながら、全然テイストの違う作品は、いいスパイスになりますね。
一点、残念なのは、今巻の蒐集物である妖精のレースが、印刷ではキレイにでないことか。
もったいない。印刷のクオリティももっと上がればなあ。
4編収録ですが、いずれも良作です。
特に、マウの降霊術の謎を解く番外編は、いろんな意味で納得し -
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久々に購入したQ.E.Dシリーズ。惰性で買っているといっては聞えが悪いけど、安定的に見かけたら必ず買っているシリーズはこれだけなので、自分にとっては「惰性で買ってる」ってスゴイことなんです。
毎度毎度、手に汗握るほど、すっごく面白いかと言われればそうじゃないんですが、私にとってぐっとくるポイントがコンスタントにあるのです。
今回は特に、2話収録中の2話ともに、ぐっとくるポイントがあって、読んで良かった。
最初の話、探偵同好会の江成さんの矜持とか、
2話目の犯人の才能の輝きとか、すごくぐっときました。
Q.E.Dは人情話とミステリの解がスコンと嵌った瞬間が、心のわだかまりが解けてしみこん -
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後発なのに、もう22巻。
・『夏期補講授業』
「真実はいつも一つ」は、某有名ミステリマンガのセリフですが、「真実はいつも一つ、とは限らない」ということに気づくと、大人になった証拠だよね、ということらしい。
「正解は常に一つ」と言うのが数学や物理であれば、文系や道徳家は、「正解は人の数だけある」という話をする。
そしてこのエピソードは、「正解が一つしかない勉強をする理由」を、はっきりと教えてくれる。
大人の補講授業として、是非。
時に、水泳部の女子が、このマンガにあるまじき、カワイイ女子です。けしからん。いいぞ。けしからん。
・『ガラスの楽園』
ガラパゴスと言えば、今や日本では「取 -
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いつの間にやら44巻。
・『チューバと嘘』
探偵同好会の話、好きなんです。
基本的にこのマンガそのものが本格ミステリなので、モルダーの宇宙人話は一笑に付される会話のアクセントにしかならないけど、たまにはモルダーが中心で、燈馬にも解けない、そういう「ミステリアス・ミステリ」も読んでみたかったり。
部長さんの、「あなたとてもいいことをいいました」のセリフは、今までも積み重ねがあり、だからこその今回の、そのセリフに続く言葉のこのキレの良さよ。
今回の話で、一番辛辣なセリフ。
「自分たちの給料は確保したいが何もできない……だから盗る
盗みが平気でできるようになったような連中さ」
このセリ