加藤一のレビュー一覧
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西浦和也さんが初耳怪談ではなしてはった『今怪談聞いてますよね?』のはなしがやっぱりめちゃくちゃ怖面白い!
この本のせいと思うけどほんまに夢見が悪くなってて、しかもはなしとはあまり関係ないような皮膚病みたいなのを夢に見てた。
あれはなんやったのかな。
とある怪談師のかたを待受画面にしてから朝までぐっすり寝れるようになったのでパワーあるなーと思ったりしてる。
『聞いてたよね?』『誤配の部屋』『名古屋のビル』『犬と女』は西浦和也さんのはなしで元になった天野さんが聞いてた京都の幽霊マンションのはなしはなんにも知らないけどこれはヤバいですよ、ホンモノ。絶対夢見はこのシリーズのせいだと思う。
あと、『一年 -
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妖怪ってやはり存在するんやと確信した読書体験。
偉ぶって考察なんて出来ないとさとったのでワタシはあくまでも感想を書く。
『肉丸』案件を探し続けているので今回松本エムザ『我が子は神』がそれに近いと思われた。日本に帰りたくないと泣くのがあちらの世界からの干渉に思えた。
以下気になったはなし。
正木信太郎『高度一万メートルの邂逅』やっぱり天狗っているんや~って会社で熱く語ってしまった。日本人で波長が会う人にしか見えないのかも。
神沼三平太『都心妖怪』河童はいると信じてるので半魚人も河童なのかもとは思う。河童は川にいて半魚人は海とか汽水域とかもしくは地下の水路に潜んだりしてるのではないか。村上春樹のヤ -
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実話怪談ばかり読む日々。
ワタシの部屋で声が聞こえると家族が言う。
なんなんでしょ、これは。
まさか、まさかとは思うけれど竹書房怪談文庫は山積みになっています。
面白かったり心ひかれたり怖かったりしたはなし。
『ただいま』
『パイセン』
『こつん、こつん』
『カリカリ』
『イミフ』
『屋台』
『配送のおしごと』
『迷路』
『鬼』
『鍵』
『ギプス』
『ふしの』
読み終わってなんだったんだろうと思うはなしが好きだ。
実話怪談だけじゃなく、普通? 普通の小説でもワケわからない落ちがなかったりするものが好ましい。
回答が全部あるはずじゃないのが世界だし、そういうものだと思っている。
今回は『迷路 -
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逃げられない
せっかく買った・借りた住まいが曰く因縁のあるものだったとしたら!そんな心霊物件に関わる怪談集である。
「イチオシです」
普通なら事故物件だと言うことは隠すだろうが、妙に愛想良く勧めて来る。この不動産業者の方が怖い。 -
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住む家がヤバくなるとどうしたらいいんやろう。
後から出るようになった場合どうやって回避するかとか、障りを避ける方法なんてあるのだろうか。
住んではいけない家はどこにでもありそうやなぁと思う。
おもしろかったり興味深かったはなし。
夕暮怪雨『ただいまー』さむいぼ出るくらい怖かったですヤバい。
高田公太『家が』異界に足を踏み入れて焦ったらあかんってことやんなと思いました。
しのはら史絵『鼻』ヤバいことに巻き込まれたらあかん。
内藤駆『屋根の上』メス猿は何かの象徴?
服部義史『人事異動』アパートの呪い。彼女も自殺したのにそこに平気で住むって…
久田樹生『坩堝──奇譚ルポルタージュ』オオクボは異界に連 -
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う〜ん
「お不動様」
火事の現場に不動明王が構えていて入れなくなる。明王は、自分がいれば大丈夫だとばかり頷いていたらしいが、火事は消えたの?
「ナンパ」
本人には何も視えず、部屋に連れ込んだ女性が感じる霊。本人が感じないんだから、いいんじゃない(笑) -
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自然を敬え
毎年、山菜取りで山に入った人(多くは高齢者)が遭難するニュースが流れる。自分だけは大丈夫だと過信するのだろうが、どっこいそんなに甘くはない。人間が安易に自然に立ち入るのは危険だと、この本は教えている。
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神とは
神とは、霊を超えた存在か、霊の上位に位置するものか。
「窃視」
誰かに見られるかも知れない、むしろ見られたいという感情が生んだ幻覚か?
「離島の合宿所」
せっかく解けたはずの金縛りにかかり、部屋中に電気が消える。「むじな」みたいな話である。
「幽霊の視え方」
視界の端に、何やら人の様なものが見えることがあるが、気のせいにしている(笑)
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因習
村。横溝正史の小説でお馴染みの、古い慣習や排他主義が跋扈する忌まわしい場所。などと言ったら差別だろうか?しかし、本書を読むと、今なおこうした地方が残っていることに驚かされる。村の霊現象は村人の心が起こしている。
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神仏まつわるものや信仰の話が怪談もののなかでも特に好きなので最初から最後まで楽しめました。
特に好きなのが「クダギツネ」「おいなりさん」「往々にして〜奇譚ルポタージュ〜」「あるビル」「歩道橋」「心願」「タブー」「裏神社」「鉄拳制裁」「寝菩薩」
それに柿沼住職のお話はどれもおもしろかった。
ルポタージュは一体なにを伏せられていたんだろう。そうしなければ書けなかった、伏せなければ書くことを何かに阻まれるっていう話が怖くもあり興味深い。
恐ろしい話もあればくすりとくるものもあり、ラストの「アパートの二階から」は締めにふさわしく、すごく満足な読後感です