【感想・ネタバレ】鬼怪談 現代実話異録のレビュー

あらすじ

鬼は実在する――。

先祖が鬼だという資産家一族の子孫に掛けられた呪い。
その恐ろしき元凶とは…「受け継ぐ」より

鬼を見た人の証言、29話!


古来より語り継がれし異形のモノ、鬼。
実在か、はたまたお伽噺の産物か、或いは別のものを鬼と言い換えたのかその説は様々だが、いずれにせよ現代には縁遠いものと思われがちである。
だが、鬼に出会った者は今でも実在する。
本書は彼らの証言、体験談を聞き集めた実話の鬼怪談である。
・どこからかついてきてしまった幼い鬼に情をかけた女。やがて鬼は成長し恐ろしいことが…「鬼の子」
・先祖が鬼だという資産家一族に掛けられた呪い。そのおぞましきルーツとは…「受け継ぐ」
・押し入れに鬼が棲む一家。節分の夜に鬼の声を聴いて吉凶が占うというのだが…「鬼が嗤う」
――他、霊よりも怖い鬼の実話怪談29篇!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

採録された話は生々しく、いかに日本という国が人ならざる存在と隣り合わせで生き、時に畏怖してきたのかを残している気がする。元々、鬼というのは現世に住んでいたのだろう。「鬼」には2パターンあるようだ。人ならざる存在と「夜の県道」「色鬼の思い出」「おんなおに」のように人が鬼となった存在。「有能な鬼面」は呪具だろう。提供者が何をしたのかは想像がつく。蠱毒から護り、最後には祟りとなった「受け継ぐ」も呪物となった。これはもう、この話だけで一冊の本になりそうだし「条件の家」も一族の因縁だけではすまない何かを感じる。「百目鬼伝説の残る地で」や「鬼の子」「恩返し」は人間と人ならざる存在との棲み分けを強く意識させられた。人間と人ならざる存在は、一線を引いて、関わりをもつべきではないのかもしれない。

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2022年11月17日

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