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Posted by ブクログ
採録された話は生々しく、いかに日本という国が人ならざる存在と隣り合わせで生き、時に畏怖してきたのかを残している気がする。元々、鬼というのは現世に住んでいたのだろう。「鬼」には2パターンあるようだ。人ならざる存在と「夜の県道」「色鬼の思い出」「おんなおに」のように人が鬼となった存在。「有能な鬼面」は呪具だろう。提供者が何をしたのかは想像がつく。蠱毒から護り、最後には祟りとなった「受け継ぐ」も呪物となった。これはもう、この話だけで一冊の本になりそうだし「条件の家」も一族の因縁だけではすまない何かを感じる。「百目鬼伝説の残る地で」や「鬼の子」「恩返し」は人間と人ならざる存在との棲み分けを強く意識させられた。人間と人ならざる存在は、一線を引いて、関わりをもつべきではないのかもしれない。