あらすじ
「私らは憑かれてます。山神様と龍神様に」
人の霊は弔い、成仏させればいい。
ならば神は――?
弔えない恐怖。
神に纏わる実話怪談
「超」怖い話四代目編著者が長年追いかけてきた神に纏わる実話怪談。
幼い頃に山神と出会い憑かれた少女は、長じて京都の龍神の元へ導かれる。
龍神は彼女の前世に繋がるある人物を探しており、そのために彼女を呼び寄せたのだが…「おいちとおえんの物語」
鬼の洗濯板と呼ばれる名勝近くの祠にお詣りした夜、宿の鏡の中で恐ろしい現象が…「修学旅行」
四国八十八箇所巡りの六十五番札所付近の山道で起きる怪異…「札所ドライブ」
新居探しで訪れた二つの物件。片方には腕を引く男の霊が、もう片方には土地神様がいたのだが…「内見の旅」
他、弔うことも祓うこともできない戦慄奇談!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
良かった、面白かった、怖かったはなし。
『雲の随に』
『忠言』
『札所ドライブ』
『青い』
『壁のそれ』
『ケサランパサラン』
『内見の旅』
『霊とあやかしものについての話』
『おいちとおえんの物語ア・ラ・カルト』
『青い』『壁のそれ』『ケサランパサラン』は異形のはなしで不思議な読後感が良かった。
こういうはなしをもっと読みたいなと思う。
神とは
神とは、霊を超えた存在か、霊の上位に位置するものか。
「窃視」
誰かに見られるかも知れない、むしろ見られたいという感情が生んだ幻覚か?
「離島の合宿所」
せっかく解けたはずの金縛りにかかり、部屋中に電気が消える。「むじな」みたいな話である。
「幽霊の視え方」
視界の端に、何やら人の様なものが見えることがあるが、気のせいにしている(笑)