中川淳一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
養老先生は「人間同士が理解しあうというのは根本的に不可能である。理解できない相手を人は互いに“バカ”と思う」と著書「バカの壁」で喝破した。
中川淳一郎は、この考えを更に深耕し、この世に蔓延る、ありとあらゆるバカを捕獲しては片っ端から鋭いツッコミで成敗していく。
例えば…
無難なコメントしか言えないバカ・日本サッカー代表勝てると煽るバカ・バーベキューを礼賛したがるバカ・世界遺産に飛びつくバカ・年末年始は太るだよねというバカ・ケースバイケースを言うバカ・何でも野球に喩えるバカ……。
いずれも舌鋒は明快。「もっとも!」「確かにバカとレッテル貼られても仕方ない!」と納得させられてしまう。とはいえ、上げつらい、吐き捨て、放置プレイに興じるサディストでもない。「バカにされないようにするふるまい」を提示し、手を差し伸べる。これ以上バカが増殖し、バカの連鎖が誕生し、地獄絵図と化すことを防ごうとしているのである。
8分野63事例のバカを俎上に載せてはぶった切る爽快感220%の痛快本でありながら、互いの関係性や考え方の相違が根底にある以上、「バカ」は存在し続け衝突は不可避であることも教示してくれる警告書でもあり福音書でもある。 -
Posted by ブクログ
炎上する人、した人、させた人たちを取り上げ、なぜ炎上したのか、させたのか、その結果どうなったのか、また、どんな人たちが炎上したのかが記載されている。(「炎上の主役のスターバカ軍団」と表現されており2014年は「キセキの世代」とのこと)
『本来インターネットは「集合知」や「見知らぬ人との出会い」「イノベーション」等が産み出されるものだが、今は「バカと暇人のもの」になっている』旨を著者は述べている。
炎上の結果、悲劇が起きてしまうこともある。繰り返さないためにも、ITリテラシーの向上や啓発活動、プラットフォーム事業者の自主的取組の支援・アカウンタビリティの向上、発信者情報開示に関する取組、相談体制整備・法整備が重要との意見も述べており理解・共感できる。
ネットの書き込みはごく一部の人たちが極端な意見と表現で特定の人を炎上させると考えている。ほとんどがどうでもよい理由であったり、そもそもがどうでよいことに対してでもあるが、ネットの言葉は良くも悪くも社会を動かしてしまう。憂さ晴らしや妬み嫉み、それぞれの正義感などの理由でネットへ書き込みをしているのだと思うが、配慮や考慮の足りない書き込みは日本人のウラオモテの落差の表れかなと感じる。
内容はシンプルでユーモアもあり読みやすく、「そんなこともあったな~」と楽しめるものだった。