前田康裕のレビュー一覧
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本著のテーマは「学校と社会の幸福論」で、「多忙化する学校の様子」や「カリキュラムマネジメント」や「地域と連携した学校づくり・町づくり」について学べました。作者の前田康裕さん自身が体験された、熊本地震に関するエピソードも漫画で描かれていました。
自分自身、自由に勉強できる時間と環境を頂いており、「学校の多忙化」という課題とは直面していない。しかし、これから環境が変わったり、自分自身が力をつけて、今以上に責任を持つ仕事を担った時に、その課題とは必ず直面するであろう。
「学校の多忙化」には様々な要因がある。自分自身がいま、これからできることは、「仕事術」と「カリキュラムマネジメント力」をつけて -
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本著のテーマは「アクティブ・ラーニングとは何か?」である。様々な所で教えて頂くことであるが、アクティブラーニングの目的は「アクティブ・ラーニングの授業をすること」ではなく、「教師と子どもがアクティブラーナーになること」である。漫画では、特に校内研修を通して、教師が個人として、集団として成長していく姿が描かれていた。
私は最近、協同学習やグループ学習といった「授業の方法」に関心があるが、そこだけに固執してはいけない。
「子どもの姿はどうなのか?」「子どもがどう成長したのか?」ここが抜け落ちていたら、元も子もない。「アクティブラーナが育つ学級・授業づくり」を実現するためには、様々な視点で自分を -
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この本は、漫画によってリアルな教師の成長する姿が描かれており、とても分かりやくて面白かった。内容に深みがあるため、新任の教師だけでなく、全ての教師が読める作品になっていると思う。
特に印象に残ったキーワードは「教師のレジリエンス」だ。レジリエンスについて、作者の前田康裕さんは「困難を跳ね返すだけの力を身につけながら成長していく力」と訳されていた。
ノッチンガム大学教授のクリストファー・デーは「よき教師は、単に問題なく機能している機械ではない。教師は生徒とつながる感情的で情熱的な存在であり、喜びや創造性、挑戦心や楽しみをもってその仕事や授業を行う存在である」と述べられています。この本を読ん -
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第1巻では過疎化が進む地域の中学校が舞台となり、学習指導要領がどのように変わったのか、教師の働き方などがトピックとして扱われていました。
今回、解説しているのは「STEAM人材」「SDGs」など。
それらが学校教育とどのように関わり、学校教育がどのような教育を目指していくのかが描かれています。
漫画では教師や地域の方々が動き出します。
過疎化の影響で商店街のお店を閉めることを覚悟していたり、過疎化はしょうがないことだと受け入れたりしている生徒たちの言葉を読むと、胸が痛みます。ですが、現実でもそう感じている子ども、そして大人もいるのではないでしょうか。
印象に残ったのは、中学生だけではでき -
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今作も良かったです。働き方改革、新学習指導要領、カリキュラム・マネジメント、学校と社会の連携など話題のキーワードが分かりやすく描かれています。
また、執筆途中に筆者の前田先生が熊本地震を経験されたということでその体験が反映されています。フィクションではありますが、地震による避難所運営での地域住民との協力や連携は事実に基づいたものでしょう。
本書の中で「自己マスタリー」という言葉が出てきます。「人生において自分が本当に求めている結果を生み出す能力を絶えず伸ばしていくこと」をいうそうです
自分の人生をどのように生きたいのか、正直、ビジョンは見えていません。
だからこそ、自分は何を追究したいの -
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2022年2冊目。
教員を目指していた学生時代、採用試験に向けて、一緒に「勉強会」で学び合っていた同期が、Facebookで絶賛していた本。
気になっていて、ようやく読みました。漫画なのでスイスイ読めて、しかも、「学びたい!」という意欲が高まりました。年初めに読んで良かったです。
おすすめしていた友達に感謝。
ICTの活用や、GIGAスクール構想に関してなど、特に目新しい内容が取り上げられていたわけではないけれど、納得できたり、なるほどと思えたり、結構新しい発見がありました。
が、単純に読み物としてだけでもちょっとウルッとしてしまいました。涙腺がゆるすぎです。
完璧を求めると疲れ切ってしま -
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前田先生の「まんがで知る〜」シリーズの最新作。
SDGsやSTEAM教育、プロジェクト学習など、昨今の教育界のトレンドを漫画のストーリーに沿って、分かりやすい解説してくれている。まずは最近の教育事情を知りたいという方は本書を手に取って読み、気になった項目を巻末の参考文献をもとに深読みしていくと良いと思う。
今回は新しい実践に取り組む上で、対立をいかに乗り越えるかということが中心のテーマのようにも感じた。
紹介されているような教育界のトレンドは多忙な教師たちにとって、夢物語として自分ごととして捉えられていないときもある。
そんな中でもよりよい教育を求めて、本書を手に取った自分のような人たちは