あらすじ
研究開発指定校を舞台に、今求められる学びを実現するため教師は何を実践するべきかを漫画で語る。
新学習指導要領の目玉・アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)をテーマに、今知っておくべきキーワードや改訂のポイントを驚くほどわかりやすく解説。
各章とも、漫画に出てきた重要ポイントが、解説ページでさらに深く説明されているので、理解が確かなものになります。
教師も必読のビジネス書を紹介する人気コラムも、前作からさらに充実したラインナップで掲載。
【目次】
第1章 持続可能な社会づくり——コラボレーション(協働)
第2章 新しい時代に必要な資質・能力——コンピテンシー(その人全体の能力)
第3章 主体的な学び——コーチング(対話による自発的な行動の促進)
第4章 対話的な学び——ストレッチ、リフレクション、エンジョイメント
第5章 深い学び——EQリーダーシップ(感情を理解する力)
第6章 リーダーシップ——アサーション(自分も相手も大切にする自己表現)
第7章 学習評価——ストーリーテリング(共感・感情移入からの理解)
第8章 カリキュラム・マネジメント——マネジメント(よりよい成果を上げるために)
【著者】
前田康裕
1962 年、熊本県生まれ。熊本大学教育学部美術科卒業。
岐阜大学教育学部大学院教育学研究科修了。
公立小中学校教諭、熊本大学教育学部附属小学校教諭、熊本市教育センター指導主事を経て、現在、熊本市立向山小学校教頭。(刊行時点)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本書では、なぜアクティブ・ラーニングを行い、生徒をアクティブ・ラーナーにする必要があるのか、学校現場でのアクティブ・ラーニングに関する疑問点をまんがという手法で分かりやすく描いています。
協同学習をするだけではアクティブ・ラーニングにならない理由など、よくある誤解についても触れ、解説してくれます。
登場人物の吉良先生は、生徒がアクティブ・ラーナーになるためには、まず教師自身がアクティブ・ラーナーにならなければならないと話します。
私は、教師が学校での課題を自分ごとだと捉え、同僚・管理職・保護者・生徒との対話を通じて解決を図っていくという行動をしていかなければならないのだと感じました。
対話は相手がいて、意見の衝突や折り合いをつけることは避けられません。ですが、それらの障害も乗り越えて、課題に向き合うことが大事であると思います。
実際は消耗するんですがね……
Posted by ブクログ
主体的・対話的で深い学び、資質能力の三つの柱についての理解がしやすい。また、コーチングやアサーションなどより良い人間関係の構築、チームづくりに必要な気づきがたくさんある。
Posted by ブクログ
本著のテーマは「アクティブ・ラーニングとは何か?」である。様々な所で教えて頂くことであるが、アクティブラーニングの目的は「アクティブ・ラーニングの授業をすること」ではなく、「教師と子どもがアクティブラーナーになること」である。漫画では、特に校内研修を通して、教師が個人として、集団として成長していく姿が描かれていた。
私は最近、協同学習やグループ学習といった「授業の方法」に関心があるが、そこだけに固執してはいけない。
「子どもの姿はどうなのか?」「子どもがどう成長したのか?」ここが抜け落ちていたら、元も子もない。「アクティブラーナが育つ学級・授業づくり」を実現するためには、様々な視点で自分を見つめ直し、学んでいく必要がある。
Posted by ブクログ
「まんがでわかる」系のビジネス書は山ほどあるけど、著者自らが作画まで手がけることはそうそうない。この本の著者は現役の教師で、しかも自らまんがを描いているとあってものすごくわかりやすい。わかりやすかった〜! 今までなんとなくわかったつもりで、全部わかってますみたいな顔して「アクティブラーニングって最近流行ってますよね」とか言ってたけどようやくちゃんと理解できた気がする。
【読んだ目的・理由】アクティブラーニングについて知るため
【入手経路】借りた
【詳細評価】☆3.2
【一番好きな表現】コンサルタントのアネット・シモンズは「ストーリーの形でメッセージが伝えられると、人は自分が人間としてみなされていること、生身の人間としての自分に情報が伝えられていること、自分が孤独ではないことを感じるのです」と主張します(本文から引用)