あらすじ
忙殺される教頭、クレームに怯える若手教員、硬直化した校内研究…そこへ突然の大地震が!
働き方改革、カリキュラム・マネジメント、学校と社会の連携など、いま知っておくべきキーワードや知識が、まんがで分かりやすく学べます。ICTを活用した先進的な実践で知られる著者は小学校教頭時代に熊本地震で被災し、本書では勤務校が避難所になった体験も描かれています。地域と学校が力を合わせる姿は、新学習指導要領の理念である「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創る」の好例。人気コラム「これからの人生と社会を考えるビジネス書」も充実のラインナップです。
【目次】
第1章 学校の多忙化——学校における働き方改革
第2章 教育課程と学習指導要領——社会に開かれた教育課程
第3章 熊本地震——教職員のメンタルヘルス
第4章 避難所としての学校——自助・共助・公助
第5章 学習する組織とシステム思考——人生100年時代
第6章 カリキュラム・マネジメント——ゆとり世代
第7章 学校と社会との連携——業務改善と5S
第8章 まちづくりと共同体の再構築——他責社会から感謝社会へ
【著者】
前田康裕
1962年、熊本県生まれ。
熊本大学教育学部美術科卒業。岐阜大学教育学部大学院教育学研究科修了。
公立小中学校教諭、熊本大学教育学部附属小学校教諭、熊本市教育センター指導主事、熊本市立向山小学校教頭を経て、2017年4月より熊本大学教職大学院准教授。
『まんがで知る教師の学び——これからの学校教育を担うために』『まんがで知る教師の学び2——アクティブ・ラーニングとは何か』他著書多数。(刊行時点)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
カリキュラム・マネジメントや社会に開かれた教育課程が叫ばれている理由や、その良さを実感できる。教科間連携、オーセンティックな学びにも触れられている。自分一人でやれることは限られていること、学校・家庭・地域と良い関係を気づき子供たちを育てていくことの必要性を改めて感じる一冊。
Posted by ブクログ
本著のテーマは「学校と社会の幸福論」で、「多忙化する学校の様子」や「カリキュラムマネジメント」や「地域と連携した学校づくり・町づくり」について学べました。作者の前田康裕さん自身が体験された、熊本地震に関するエピソードも漫画で描かれていました。
自分自身、自由に勉強できる時間と環境を頂いており、「学校の多忙化」という課題とは直面していない。しかし、これから環境が変わったり、自分自身が力をつけて、今以上に責任を持つ仕事を担った時に、その課題とは必ず直面するであろう。
「学校の多忙化」には様々な要因がある。自分自身がいま、これからできることは、「仕事術」と「カリキュラムマネジメント力」をつけて、「チーム学校」として教職員の先生方と協働する力と経験を蓄えていくことだ。それだけでなく、地域や保護者と関わり、協働していかなければならないが、その実践知が現状の自分にはない。
これから教師として体験したいこと、実現したいことのビジョンを、この本を読むことで広げることができた。
Posted by ブクログ
今作も良かったです。働き方改革、新学習指導要領、カリキュラム・マネジメント、学校と社会の連携など話題のキーワードが分かりやすく描かれています。
また、執筆途中に筆者の前田先生が熊本地震を経験されたということでその体験が反映されています。フィクションではありますが、地震による避難所運営での地域住民との協力や連携は事実に基づいたものでしょう。
本書の中で「自己マスタリー」という言葉が出てきます。「人生において自分が本当に求めている結果を生み出す能力を絶えず伸ばしていくこと」をいうそうです
自分の人生をどのように生きたいのか、正直、ビジョンは見えていません。
だからこそ、自分は何を追究したいのか探すことは続けたいと思います。