あらすじ
いまこの国で行われつつある「教育改革」が目指すものとは何か?人気シリーズ続編。
話題の「まんがで知る教師の学び」に続く新シリーズ! 教職大学院の院生、森炎くんがやってきた中学校は、このままでは20年後に人口がピーク時と比べ2割まで減少する町にあり、先生方は連日夜遅くまで働いています。旧態依然の学校、時代に取り残される地域社会。何かを変えなくてはいけない。でも何を目指して、どんな事をすればよいのか?
人気の水先案内的コラム「未来の社会を考えるビジネス書」では課題解決のための参考図書を紹介。
【目次】
第1章 部活動と教育課程——教育課程とは何か
第2章 学習指導要領——社会に開かれた教育課程
第3章 新しい時代に求められる資質・能力——学習の基盤となる資質・能力
第4章 社会の変化——学び続ける力
第5章 学ぶ意義の明確化——なぜ学び、どういった力が身に付くのか
第6章 学習者の視点——教える側から学習する側へ
第7章 学習評価の充実——相互評価と自己評価
第8章 問題発見・解決能力——持続可能な社会づくりの担い手を育む
【著者】
前田康裕
1962年、熊本県生まれ。
熊本大学教育学部美術科卒業。岐阜大学教育学部大学院教育学研究科修了。
公立小中学校教諭、熊本大学教育学部附属小学校教諭、熊本市教育センター指導主事、熊本市立向山小学校教頭を経て、2017年4月より熊本大学教職大学院准教授。
『まんがで知る教師の学び』シリーズ3部作他著書多数。
経済産業省「未来の教室」実証事業教育コーチ(刊行時点)
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Posted by ブクログ
難しいことを分かりやすく書ける人、または説明できる人ってすごいと尊敬しているのですが、この著者はまさにその人でした。漫画でこれからの学びについて必要なことを述べています。
Posted by ブクログ
本シリーズでは平成29年度3月に公示された新しい学習指導要領の中核にある「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創る」という理念のもとに、「学習指導要領とその基になった中央教育審議会答申をベースにし、自分なりの解釈でストーリーを作り、学校関係者以外の方にも読んでいいただこうと書いたもの」(p.4)になっています。
学校や教師が今、どのような環境の中で仕事をしているのかという労働問題やどのようなことに留意しながら授業を行っているのかという授業や評価に関することなどを幅広く扱っています。狙っていた通り、学校関係者以外の方が読むと、今の学校がどのような方向に向かっているのかが分かるのではないでしょうか。もちろん、学校関係者が読んでも、自分を取り巻く環境がどのように変化しているのかを理解を深めることができます。
今までは一巻ごとに舞台となる学校での物語は完結していましたが、今回は次の巻にも引き継がれるようです。
今回の舞台は過疎化が進む地方の中学校。
自分自身が過疎化が進む地域に住んでいるため、シャッター街になっていく商店街や行政主導で手詰まり感のある地域復興など共感できるところが多く、と同時に心が痛くなりました。
これからの社会をつくるのは、未来の生徒たち。ならば、今の生徒たちにはどのような教育が必要になっていくのか。
自分が行う教科教育なども、学校や教科に閉じずに、地域との連携や社会問題に触れていきたいと感じました。
Posted by ブクログ
一章ごとに
ストーリー(漫画)→まとめ(文章)→本の紹介
という構成で、読みやすいです。
また、内容やテーマも身近で分かりやすく、教職員でなくても楽しめます。
子供たちの教育は日本の未来に繋がると思います。日本の未来は私たちの未来でもあります。そういう意味では、みんなが興味を持って読むべき本だと思いました。