【感想・ネタバレ】まんがで知る未来への学び2 教師も変革を起こす時代のレビュー

あらすじ

学びの中で未来に向かって動き出していく地域、そして教師たち。

シリーズ第2巻では日本の新学習指導要領にも強い影響を与えている”Education 2030"やSDGsなど世界的な潮流が取り上げられ、これらを知っておくことで今後の学びの方向性が明確になります。
物語ではくすぶっていた地域・学校の問題が動きだします。今回の主役は薬苑中学の先生たち。どの先生にもそれぞれの考えがあり時には対立も生じます。しかし最後には全員が「目の前にいる子どもたちの未来のために」一致団結。各章に要点を突いた解説、教師にお勧めのビジネス書紹介も収録された充実の一冊です。

【目次】
第1章 今までの常識を疑う——経済活動とは何か
第2章 対話によって知識を生み出す——STEAM人材のマインドセット
第3章 自分の箱を飛び出す——持続可能な開発目標と大人の行動
第4章 自分事として考える——社会情動的スキルと特別活動
第5章 対立を克服する——理念の共有
第6章 他者のよさを認める——謙虚さと好奇心
第7章 楽しんで学ぶ——よき学び手となる資質
第8章 仲間への感謝と信頼の気持ちを持つ——温かいコミュニケーション

【著者】
前田康裕
1962年、熊本県生まれ。
熊本大学教育学部美術科卒業。岐阜大学教育学部大学院教育学研究科修了。
公立小中学校教諭、熊本大学教育学部附属小学校教諭、熊本市教育センター指導主事、熊本市立向山小学校教頭を経て、2017年4月より熊本大学教職大学院准教授。
『まんがで知る教師の学び』シリーズ3部作、『まんがで知る未来への学び』他著書多数。(刊行時点)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

前田康裕先生のまんがで知るシリーズ5冊目です。
一つ一つの章がコンパクトで一気に読みました。

探究的な学習がなぜ必要か、その学習をするとどうなるのかが、イメージしやすいです。
そして、学校の学びは、将来のため、地域のためであるということを再確認しました。
授業のための授業ではいけない!と感じました

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2020年01月02日

Posted by ブクログ

現代の教育の様々なトレンドを分かりやすく解説してあり、具体化されていた。
これからどんどん変革する社会に飛び込む子どもたちに今どんな力を付ければ良いのか、総合的な学習の時間を活用することはできないかなど、カリキュラムを組むときに考えなければならないことがたくさんあるのだなと思った。
常に何のためにするのか、どんな力をつけさせたいのかを考えながら授業に取り組むことが大事

0
2019年12月21日

Posted by ブクログ

第1巻では過疎化が進む地域の中学校が舞台となり、学習指導要領がどのように変わったのか、教師の働き方などがトピックとして扱われていました。

今回、解説しているのは「STEAM人材」「SDGs」など。
それらが学校教育とどのように関わり、学校教育がどのような教育を目指していくのかが描かれています。

漫画では教師や地域の方々が動き出します。
過疎化の影響で商店街のお店を閉めることを覚悟していたり、過疎化はしょうがないことだと受け入れたりしている生徒たちの言葉を読むと、胸が痛みます。ですが、現実でもそう感じている子ども、そして大人もいるのではないでしょうか。

印象に残ったのは、中学生だけではできないことを組み合わせることで、子どもたちが地域の方々と協働せざるをえない状況をつくる、というところです。
「学校内でできること」「中学生にできること」という制約だと学校内に閉じたことしか思い浮かびませんが、「中学生にできないこと」「地域と連携しないとできないこと」という制約だと、また別の可能性が広がります。
制約の設け方によって、そこからの可能性の広がりが変わるのだと思いました。

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

前田先生の「まんがで知る〜」シリーズの最新作。
SDGsやSTEAM教育、プロジェクト学習など、昨今の教育界のトレンドを漫画のストーリーに沿って、分かりやすい解説してくれている。まずは最近の教育事情を知りたいという方は本書を手に取って読み、気になった項目を巻末の参考文献をもとに深読みしていくと良いと思う。

今回は新しい実践に取り組む上で、対立をいかに乗り越えるかということが中心のテーマのようにも感じた。
紹介されているような教育界のトレンドは多忙な教師たちにとって、夢物語として自分ごととして捉えられていないときもある。

そんな中でもよりよい教育を求めて、本書を手に取った自分のような人たちは、共感しながらもまた現場で自分にできることはなんだろう?と考え、実践しようとする後押しをしてもらえるような本だった。

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2019年11月26日

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