前田康裕のレビュー一覧
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ネタバレ職場にあり読破。
10年ほど前に出版された本ではあるが、「教師の学び」について書かれているということもあり、以前から気になっていた。
漫画ということで、すごく読みやすく、分かりやすく、共感した部分が多くあった。
学びの相似形、臨機応変に対応する力、忙しいは言い訳、まずは技術を得る(知る)こと…これまでの自身の経験の中で、大切だと感じていたことも言われており、この本を教師なりたての頃に読んでたら、今よりも教師として裏付けされた自信が持てていたかも…と思った。
特に印象に残った(強く共感した)のは下の3つ。
①習う…身につける内容が先にある、学ぶ…身につける内容は自分次第。
②状況を変えたいな -
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本シリーズでは平成29年度3月に公示された新しい学習指導要領の中核にある「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創る」という理念のもとに、「学習指導要領とその基になった中央教育審議会答申をベースにし、自分なりの解釈でストーリーを作り、学校関係者以外の方にも読んでいいただこうと書いたもの」(p.4)になっています。
学校や教師が今、どのような環境の中で仕事をしているのかという労働問題やどのようなことに留意しながら授業を行っているのかという授業や評価に関することなどを幅広く扱っています。狙っていた通り、学校関係者以外の方が読むと、今の学校がどのような方向に向かっているのかが分かるのではないでしょ -
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本書では、なぜアクティブ・ラーニングを行い、生徒をアクティブ・ラーナーにする必要があるのか、学校現場でのアクティブ・ラーニングに関する疑問点をまんがという手法で分かりやすく描いています。
協同学習をするだけではアクティブ・ラーニングにならない理由など、よくある誤解についても触れ、解説してくれます。
登場人物の吉良先生は、生徒がアクティブ・ラーナーになるためには、まず教師自身がアクティブ・ラーナーにならなければならないと話します。
私は、教師が学校での課題を自分ごとだと捉え、同僚・管理職・保護者・生徒との対話を通じて解決を図っていくという行動をしていかなければならないのだと感じました。
対話は -
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タイトル通り、教師の学びについて描いた漫画です。
漫画ですが、中身は非常に濃い。
教師自身が謙虚に学び続ける存在としてあることの重要性が説かれています。
教師は児童生徒に教える存在であると同時に、教師自身が主体的に学ぶ存在でなければならない。それが生徒にも刺激となり良い影響を与えることになる、と締めくくられています。
立場や考えが異なる教員同士が敵対するのではなく「対話」を通じて、学び合っていこうと進んでいくストーリーも良かったです。
タイムマネジメントの大切さにも触れているのが良かったです。
教員・学校が学ぶ対象は、学校外のビジネスの場からも取り入れるのがいいのでしょう。
コラムに -
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これまで読んだICT教育の本は、「ICT教育先進国に追い付け・追い越せ」「教育の場面に、とにかくICTの導入を」という内容が多かったのですが、この本は、あくまでも「教育の目的の達成」を重視していて、そのための「手段としてのICTの導入」というスタンスが貫かれており、非常に好感の持てる本でした。
また、タイトルに「まんがで知る」とあるように、導入事例の紹介等をまんがで行っており、とても具体的、かつ、わかりやすい内容になっています。
さらには、教育現場へのICT導入のデメリットや危険性についても、丁寧に触れており、「ICT教育万歳!」になりがちな、この類の本とは一線を画していると思います。
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Posted by ブクログ
この漫画に描かれている光景は
おそらく、99%の小学校中学校で繰り広げられた光景です。
急遽渡された端末に対する抵抗・批判・順応しようとする人
また、端末を使ったトラブル・使用をめぐった決まりの制定など…。
しかし、単にICT・GIGAスクールについて述べられている本ではありません。
これからの教師の在り方について
これからを生きる人たちに大切なもの
が描かれています。
しかも、とてもわかりやすく。
これから教師として生きていこうとする方
教師を志す人
全員に、読んで欲しい
そんな本です。
読んでいて、自分が特に心に残った言葉は
31p上の方にあります。
そうだよなあ、と思いながら読み -
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Posted by ブクログ
教師として成長していくための考え方がわかる本。そして、教育の様々な理論の概要が分かるので、どんな本を読めば良いか分からない若手の先生に薦めたい。
感想
①そもそも思考で考える
学びって何?学ぶと習うの違いは?学び合うってどういうこと?教師が何気なく使っている教育用語について、自分で調べ自分なりの定義をもつことが重要。これがなかなかできていない。指導案や教育論文を作成するときにも重要な視点。何より、普段の授業でそもそも思考を意識していないと、ねらいが焦点化しない気がする。そうすると学びが深まらず、知識の伝達のみにとどまる授業になるかも。これがこの本の一番の収穫。当たり前だと思われることこそ大事