オ・ヨンアのレビュー一覧

  • 続けてみます

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    韓国文学好きだなって自分でも思ってるんだけど、この本の最高なところは、主人公が妊娠への嫌悪感を露わにしているところ。
    私が知らないだけかも知れないけれど、妊娠出産を嫌がる女の話を私は初めて読んで感動した。自分も妊娠出産をしたくない人間だけど、世の中にはそれを美化してさも「良いこと」であるかのように(リスクを無視して)見せてる表現が沢山あるから、この作中でそんな女に出会えて安心した。
    ナギもいい奴で、ここにセクマイぶち込んでくるあたりが結構好きなんだけど、とりあえず妊娠を嫌悪する女が主人公として登場した時点でこの作品は最高です。

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    2021年08月15日
  • 大都会の愛し方

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    すごい面白かった!
    そもそもクィア文学を初めて読んだけれど、すごく共感できるし、よかった。
    文章でなかなか男を愛する人の心情が語られるのを見たことがないから珍しかったし、読んでいて楽しかった。

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    2021年06月05日
  • 大都会の愛し方

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    久しぶりに会ったらきっとお互い「お前超老けたね」って言い合ったりしちゃうんだろうな。大学の近くのモールの喫煙室で、講義終わりにチューハイ片手に馬鹿話に興じていたのが、もう随分昔に感じちゃう。
    そんな感じで、本作第一編目を飾る「ジェヒ」は私に大学の友人を思い起こさせた。今となっては彼はもう結婚してしまって、すっかり疎遠になってしまったけれど。特に共通の趣味があるわけじゃないのに仲良く毎日つるんでたなんて、今考えると若かったからできたのかもしれない。だってそうでしょう?今も関係が続いている友人なんて、大体が映画や音楽、ファッションの趣味でつながっている人ばかりだ。
    ジェヒと主人公の男の共通点といえ

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    2021年01月22日
  • 大都会の愛し方

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    悲しみややるせなさを抱えながらも、自分の心情を他人に対して自嘲的に話してしまったり、自分を過度に客観視して分析してしまう主人公に共感できる。一度でいいから、ギュホのような相手に、悲しいのになんで笑っているんだ、と泣かれてみたい。
    また、人目を気にするタトゥーだらけの先輩に、振り払われる主人公の姿も切ない。

    とにかく切ない小説なので、読み進めるのには難儀したが、チャーミングで心優しいギュホのことがとても好きになれた。ギュホのおかげで心が洗われる。

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    2026年01月27日
  • 大都会の愛し方

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    ネタバレ

    現代的でもあり、少し前の時代の欧米クイア映画にも通じる往年のテーマ的でもある そこに韓国ならではの事情で彩られ、ぐんぐんと読ませる 決して写実的な文章という訳ではないが、映像がありありと想像ができる 例えばギュホが雨の中地面に横たわりずぶ濡れになりながら「俺、今めちゃ幸せ」というシーン これが過去の記憶であることがまた切なさを呼ぶ

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    2025年12月10日
  • かけがえのない心

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    10/31"ごめんね、愛してる"の主人公のように海外養子に出されたムンジュが自分のルーツを探していく。実際にそのような人がたくさんいて、自分のルーツに苦しんだのだと思った。

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    2025年10月31日
  • 大都会の愛し方

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    「大都会の愛し方」が読み進めるにつれ、最高に胸が痛くて涙が突き上げて来そうだった。求めてはすれ違っていく"俺"とギュホとの時間が愛おしい。不器用な2人の愛情の塊に涙が出そうだった。
    本当に好き本当に大事だった、といつまでも過去を覚えてるリアリティーが切ない。ソウルを生きる爆風の中にいながら"俺"の片割れへの思いがスンッと静寂に感じられる丁寧さが沁みた。
    映画にもなった「ジェヒ」は、テンポよく"俺"の入り口というか、"俺"の大きなシルエットを伝えてくれている。
    4つのエピソードに分かれているが、ジェヒが自分の片割れだ

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    2025年08月27日
  • 大都会の愛し方

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    当事者からすると、かなり華々しい主人公だなと感じる。これを読んでこれがゲイの当たり前とは思ってほしくないなあ…というところで-1してしまった。
    出会いと別れと。華々しく、荒々しく生きてきた分、主人公の後半の思いを馳せるシーンに引き込まれてしまった。

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    2025年07月27日
  • 大都会の愛し方

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    ネタバレ

    訳者後書きの「あかるい寂しさ」という言葉がぴったりだと思いました。
    ジェヒとの友情、形は変わっても一生続いてほしいな。
    いつも皮肉屋なのに恋をするとあからさまに浮かれるヨンがかわいい。
    メバルの彼とは縁を切ったけどギュホと再会したらどうなるのか…

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    2025年07月05日
  • 大都会の愛し方

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    心臓がぎゅっと掴まれるのような切ないラブストーリーだった。余韻のある終わり方も好き。
    主人公の口の悪さもだんだん愛おしくなってくる不思議なおはなし。
    翻訳の仕方がものすごくナチュラルで読みやすかった。

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    2025年06月20日
  • 脱コルセット:到来した想像

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    難しかったけど終盤にかけてわかってきた気がする。「みんな誰でも美しい」ではなくて、美しさの基準や枠組みを一旦下ろして、着飾らない人間として生きること。規範的女性性について自分で自分をジャッジしないこと。数年後に再読したい本。

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    2024年11月10日
  • ママにはならないことにしました

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    なんかもう、全部わかる…という感じで、そう思っている自分は一人ではないこと、皆それぞれ悩んでいることに少しだけ勇気をもらえるような本

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    2024年10月10日
  • 大都会の愛し方

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    「ジェヒ」「メバル一切れ宇宙の味」が良かった。映画も楽しみ。*執着が愛じゃないって言うなら、俺は誰かを愛したことなんて一度だってない。

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    2024年08月15日
  • 百の影

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    韓国文学…初読み。静謐で穏やかで すーっと読みすすみ、それでいて じっとりした湿度、キツイ日々がズシンと残る。オムサの章が好き。「これまであったときは気づかなかったのに、なくなったとたんにその不在ばかりが目につくものだ〜」ちょっと うるっときた。影が気になってしかたなく。ウンギョとムジェが歩いていく先には 新しい光がありますように…。

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    2024年05月26日
  • 百の影

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    2人の会話や影法師の存在などどこか村上春樹の『世界の終わりと〜』を彷彿とさせるような、静かで独特な空気感がとても良い。
    辛い現実に居ながらも、2人の会話や時間はあえてそうしているのかどこか飄々としていて穏やかでとても素敵だった

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    2024年04月10日
  • 百の影

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    ムジェさんとウンギョさんの会話がすき。
    あたたかくて、優しい。

    読んでるうちに自分の影が気になってしまった(笑)

    ふたりの幸せを祈りたい。

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    2024年03月27日
  • 百の影

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    静謐で、ちょっと重かったり軽やかだったりして、透明な水晶の中に登場人物…主にウンギョとムジェの2人の世界を覗き込んで見ているかのようだった。
    それは現実であるというのに、沈むように静かなこの世界は完全なフィクションにも思えるのがすごい。
    2人のささやかなやり取りが愛おしい。
    どうか早く私たちやウンギョとムジェたちに柔らかな幸せが訪れ、いつまでも続きますように。

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    2024年03月15日
  • ママにはならないことにしました

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    勝手な思い込みだけど、
    受験・結婚・出産などなど、日本におけるストレスは韓国で更に苛烈だと思ってる。
    そんな中で子供を産まない、という生き方は、
    相当にストレスフルなんじゃないかと思う。

    何故産まないの?とは聞かれるけれど、
    何故産むの?はあまり聞かれない。
    何故?と聞かれると、聞いた方に悪意はなくても、
    批判された様に感じてしまう。
    こうあるべきなのに何故?と。

    登場する女性たちが自分の生き方を真剣に、
    とても誠実に考えていて少し後ろめたく感じた。
    私、なんとなく生きてしまっているな。

    私自身は子供が欲しいと願って授かって、
    大変だったけどよかったと思っているけれど、
    子供が欲しいとい

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    2024年02月17日
  • 百の影

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    影は手を伸ばし、光を掴もうとする。
    それはさながら人生のように。

    手を握り歩く2人に幸在らんことを。

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    2023年11月04日
  • かけがえのない心

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    ネタバレ

    正しい答えを示すのではなく、
    迷いながら主人公たちが自分なりの答えを選んでいくところがいい。
    だから読んでいる私自身も、私だったらーと考えられる。
    テーマは重いのに、決して派手な展開にせず、どこかドキュメンタリーのように物事が淡々と進んでいくのも、読み手に考えさせる余白が生まれてよい。

    自分の過去を探すため、というところから始まっていながら、いつしかそこから話が転がりだし、展開していくのもいい。

    養子とか、韓国が舞台とかそういうのとは関係なく、
    「わたしがいることの意味」を考えさせてくれる良作だと私は思う。


    ※蛇足だが、唯一苦しかったのが登場人物の名前。
     似た名前が多くて、頭の悪い私

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    2023年10月02日