作品一覧 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 光の護衛 - 小説 / 海外文学 1巻2,200円 (税込) 疎外された者の絶望と孤独を優しく照らし、現代社会に問いかける小品集 私たちは生きるのに精一杯で、誰かの痛みに関心を持つことは難しい。でもその痛みはいつか自分に降りかかるかも知れない。困難な時代に痛みが弱者に集中せずに、分散して和らぎ健やかな社会へと向かうには、「他者」の痛みに寄り添う営みが必要だ。無関心は残酷さにも気付けないが、誰かに救われた記憶は、また誰かを救う。傷ついた記憶すべき人々を忘却から引き戻し共感へと引き寄せる、優しくも力強いこの短編たちが誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす一筋の光になることだろう。 【目次】 光の護衛 翻訳のはじまり モノとの別れ 東の伯の林 散策者の幸福 じゃあね、お姉ちゃん 時間の拒絶 ムンジュ 小さき者たちの歌 解説 彷徨う存在の記憶と光(文学評論家・韓基煜) 作家のことば 訳者あとがき 試し読み フォロー かけがえのない心 4.5 小説 / 海外文学 1巻1,760円 (税込) お母さん、聞こえますか? 私はこうして生きています。 幼少期、海外養子縁組に出されたナナは、フランスで役者兼劇作家として暮らす。 そんな彼女に突然、人生を変える2つの知らせが届く。 別れた恋人との間に子どもを妊娠したことと、韓国から来た、自分の人生を追ったドキュメンタリー映画への出演依頼と。 生みの親を知らないナナは、生まれてくる子どものためにも自分が“誰なのか”を見つけようとソウルへ向かう。そして、思いもしなかった人たちとの出会いから、35年前、駅に捨てられた暗い記憶の糸が少しずつほぐれていき……。 海外へ養子に出された子どもたち、米軍の基地村で生きた女性たち……。 現代韓国の歴史の中でなきものとされてきた人たちに、ひと筋の光を差し込む秀作長編小説。 第27回大山文学賞受賞作 韓国系国際養子のルーツ探しというこの小説の「特殊な」主題が、日本の読者の方々に「普遍的な」ものとして届くようにと、そして誰かがこの作品を読んでいるとき、生命への尊重や人と人との絆への信頼という明かりが灯ってくれたらと願っています。(「日本の読者のみなさまへ」より) 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> チョ・ヘジンの詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> かけがえのない心 小説 / 海外文学 4.5 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ 他者に寄り添うことや、死や生への向き合い方について深く考えさせられる本。著者のチョ・へジンさんの鋭くも温かな視線が存分に伝わってくる作品だった。ドラマの中でしか触れたことがない海外養子縁組について知るきっかけにもなった。本文に出てきた“生きる幽霊みたいな大人”にはなりたくない。 0 2025年02月21日 かけがえのない心 小説 / 海外文学 4.5 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ 国際養子に出された主人公。 捨てられた生命、救われた生命、生まれくる生命、様々な生命を感じる物語。 翻訳者も書いているが、人の本心なんてものは誰にも分からず、自分の本心でさえも誤解するものなのだと思う。 そんな中で打ち捨てられた事があっても、どうにか生きていく。 読後は深い感慨に耽った。 0 2024年11月10日 かけがえのない心 小説 / 海外文学 4.5 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ この本を読むまで、韓国の国際養子縁組という社会問題のことを全く知らなかった。 国籍、そして生みの親を失うという二重のアイデンティティの喪失と、どこへ行っても避けられない差別と偏見。「私は何者なのか」と問い続ける人生の悲哀。 不可逆性を多分にはらみながらも、少しずつ重なり合う登場人物たちの人生、その構成の緻密さが圧巻。生命に敬意を持ち丁寧に描く著者の眼差しが温かく良い読後感でした。 0 2024年03月03日 かけがえのない心 小説 / 海外文学 4.5 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ 原題『단순한 진심』 “でも、何より恐れていることは別にありました。ウジュが私に似ること、私の一番さびしくてかよわい姿に似ることでした。”(p.233) 0 2021年10月20日 かけがえのない心 小説 / 海外文学 4.5 (8) カート 試し読み Posted by ブクログ 10/31"ごめんね、愛してる"の主人公のように海外養子に出されたムンジュが自分のルーツを探していく。実際にそのような人がたくさんいて、自分のルーツに苦しんだのだと思った。 0 2025年10月31日