大都会の愛し方

大都会の愛し方

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

彼を抱きしめると、俺はこの世のすべてを手に入れたような気がした。

光と影が渦巻く大都市ソウル。
最低賃金のバイトをしながら、くずみたいな文章を書きなぐって暮らす〈俺〉は、どれだけ派手に遊んでも、消せない孤独を抱えている。
そんな日々のなか、梨泰院(イテウォン)のクラブでバーテンダーとして働くギュホと出会い、愛を分かちあう。
しかし〈俺〉には、人に言えない〝秘密〟がある……。(「大都会の愛し方」)

喧騒と寂しさにあふれる大都会で繰り広げられる多様な愛の形。
さまざまに交差する出会いと別れを切なく軽快に描く。

韓国で新時代の文学として大きな話題を呼んだベストセラー連作小説。

【もくじ】
・ジェヒ
・メバル一切れ宇宙の味
・大都会の愛し方
・遅い雨季のバカンス
・あとがき
・訳者あとがき

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    亜紀書房
  • タイトル
    :
    大都会の愛し方
  • タイトルID
    :
    914332
  • ページ数
    :
    264ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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大都会の愛し方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    P148“彼を抱きしめている間は、この世のすべてを手に入れたような気がしたのに。”

    幸せな瞬間があったとしても誰かのことを100%手に入れることなんてできないし、
    相手が大事にしている信念や心情を自分が理解できないこともある。無意識に踏みにじってしまうこともある、それは自分がされて辛かったことなのに…
    現代の都市での恋愛ってこんな感じかもしれない。
    幸せな時は「この都会の人混みの中で出会えたんだ」と思うけど、後から「人が多いからただぶつかるように出会っただけか」と感じるんだよな…

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    ギュホへのとても深い愛情と他愛無くも眩しい想い出が語られる4つ目の話は、切なくて胸がギュッと締め付けられる。ギュホが現れないかと期待しながら読んでしまった。大切な人と過ごす瞬間の尊さ、煌めきの描写が本当に素晴らしいし、恋の始まりはロマンチックでときめきまくりでした。その反面、疲労、孤独や寂しさなどもしっかり描かれているのがリアルでとても良かった。オ・ヨンアさんのあとがきにある"明るいさみしさ、前向きになるほかないさみしさを知る作家"という表現がまさしくその通りで素敵です。"パク・サンヨンの大都会の愛し方とは、おそらく空間に伴う感情と出会った人との瞬間を克明に記録することであったのかもしれない"。主人公の軽い語り口調や、人生を受け入れている感じが切なくも救われる面白さがある。クマ吉とうさみちゃんが出てきた時は笑ったし、嬉しかった。1人の人生と感情の変遷を見れたという心地良い満足感があります。良い物語を読みました。

    0
    2026年03月11日

    Posted by ブクログ

    映画が今年ベスト級に良かったので、原作も。若いころに読んでいたら確実に多大な影響を受けていただろうな…という傑作だった。映画は原作をとてもていねいに扱っていてそこも良かったのだけれど、やはり原作は当事者ならではの生感や踏み込みが段違いで、激烈にエモかった。

    これが自伝じゃなかったら天才だよ、と思わせるようなリアルなディテール。けんかのエピソードがどれもとてもいきいきとしてチャーミング。口が悪くて皮肉屋だけど情が深い主人公の、都会人らしい気質。どんな人ともずっとそばにはいられないという予感が通底しているので、すべての言葉がたまらなく切ない。

    バーで読んでいたのだけれど、何度も人目をはばからず号泣しそうになってしまった。わたしは「メバル一切れ宇宙の味」が好き。

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    これは私たちの、私の物語。
    あとがきにあるように、多くの人から寄せられた声、クィアっていったらその通りなんだけど、無視されて、逆に吊し上げられて、罵られて、うるせー!でもそんなの関係ないって、生きてる、恋して、出会って別れる孤独な私たち。
    連作でありながら、一人称の「俺」(ヨン)はすべておなじ存在であると同時に異なる存在でもあるという。自嘲ぎみだけどいちばんくつろげる場所を見つけてのびのびして、絶対にその子を、その場所を守ろうとする俺。いたいけな風で、ちょっとかっこ悪いけどそこがグッとくる年上にいかれる俺。イケイケゴーゴーで、ナンパなんかしちゃって?運命?と出会う俺。ひとりになって、おなじように寂しいおじさまをひっかけて、でもやっぱり運命を失った穴から、沈み込んでしまう俺。
    痛くて、悲しくて、でもなんだか笑っちゃう。

    とにかく訳がいい。軽やかで読みやすくって。大好きな、イ・ランさんの『悲しくてかっこいい人』のオ・ヨンアさん。他の翻訳本も読みたいな。

    ジェヒ がとにかく痛かった。なんだか思い出の、いちばん柔らかいとこにぐっときた。
    大学時代その頃のわたしが、わたしたちがここに描かれていた。これが青春。これを青春と呼んだ…。なんでこんなに、リアルで、宝物みたいな小説が書けるんだろう。その痛みをほんとうに知っているからなんだろう。なんて安心できるんだろう。

    海外の方の動画で知って、映画からドラマを調べて辿りついた原作の、『大都会の愛し方』。本当に読めて良かった。

    とつぜんのギャクマンガ日和に吹き出したが。

    0
    2024年10月22日

    Posted by ブクログ

    すごい面白かった!
    そもそもクィア文学を初めて読んだけれど、すごく共感できるし、よかった。
    文章でなかなか男を愛する人の心情が語られるのを見たことがないから珍しかったし、読んでいて楽しかった。

    0
    2021年06月05日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに会ったらきっとお互い「お前超老けたね」って言い合ったりしちゃうんだろうな。大学の近くのモールの喫煙室で、講義終わりにチューハイ片手に馬鹿話に興じていたのが、もう随分昔に感じちゃう。
    そんな感じで、本作第一編目を飾る「ジェヒ」は私に大学の友人を思い起こさせた。今となっては彼はもう結婚してしまって、すっかり疎遠になってしまったけれど。特に共通の趣味があるわけじゃないのに仲良く毎日つるんでたなんて、今考えると若かったからできたのかもしれない。だってそうでしょう?今も関係が続いている友人なんて、大体が映画や音楽、ファッションの趣味でつながっている人ばかりだ。
    ジェヒと主人公の男の共通点といえば、どちらもぺらっぺらの貞操観念の持ち主だということくらいかもしれない。お互いいつも男の話をして、ゲラゲラと笑って過ごす。まるで学生時代の私達のように。そして二人とも、とんでもなく口が悪いのだ。語り口もいい意味で軽薄で、飾らない言葉が並んでいく。なんとなく日本よりも「オカタイ」印象がある韓国の作家の、こんな文章を読むのも斬新で、大嫌いな紙の本だったけれどすいすいと読めてしまった。
    幸いなことに私の学生時代は男に関して言うなれば、ジェヒのようなドラマは起きなかったけれど(他の意味でのドラマ―それもとびっきりヘビーなやつはあった)、読み終えた時に訪れた寂寥感は、学生時代の親友の喪失に気付かされたからかな?あの頃の私も彼の好きだった女の子たちを、HDDのように記録していた。すぐに好きになって舞い上がっては振られて落ち込んで、超恋愛脳だった彼が今となっては一児の父だなんて信じられないくらい。そうやってジェヒも違う人生を歩んでいくんだろう。私も、主人公もすっかり取り残された側なんだ。

    0
    2021年01月22日

    Posted by ブクログ

    悲しみややるせなさを抱えながらも、自分の心情を他人に対して自嘲的に話してしまったり、自分を過度に客観視して分析してしまう主人公に共感できる。一度でいいから、ギュホのような相手に、悲しいのになんで笑っているんだ、と泣かれてみたい。
    また、人目を気にするタトゥーだらけの先輩に、振り払われる主人公の姿も切ない。

    とにかく切ない小説なので、読み進めるのには難儀したが、チャーミングで心優しいギュホのことがとても好きになれた。ギュホのおかげで心が洗われる。

    0
    2026年01月27日

    Posted by ブクログ

    「大都会の愛し方」が読み進めるにつれ、最高に胸が痛くて涙が突き上げて来そうだった。求めてはすれ違っていく"俺"とギュホとの時間が愛おしい。不器用な2人の愛情の塊に涙が出そうだった。
    本当に好き本当に大事だった、といつまでも過去を覚えてるリアリティーが切ない。ソウルを生きる爆風の中にいながら"俺"の片割れへの思いがスンッと静寂に感じられる丁寧さが沁みた。
    映画にもなった「ジェヒ」は、テンポよく"俺"の入り口というか、"俺"の大きなシルエットを伝えてくれている。
    4つのエピソードに分かれているが、ジェヒが自分の片割れだったと言う告白の書のようで、切ない。軽快なのに、切ない。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    当事者からすると、かなり華々しい主人公だなと感じる。これを読んでこれがゲイの当たり前とは思ってほしくないなあ…というところで-1してしまった。
    出会いと別れと。華々しく、荒々しく生きてきた分、主人公の後半の思いを馳せるシーンに引き込まれてしまった。

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    心臓がぎゅっと掴まれるのような切ないラブストーリーだった。余韻のある終わり方も好き。
    主人公の口の悪さもだんだん愛おしくなってくる不思議なおはなし。
    翻訳の仕方がものすごくナチュラルで読みやすかった。

    0
    2025年06月20日

大都会の愛し方 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    亜紀書房
  • タイトル
    :
    大都会の愛し方
  • タイトルID
    :
    914332
  • ページ数
    :
    264ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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