オ・ヨンアのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読んで、人を愛することは怖くても、それでも前に進むことなんだと感じた。傷ついた経験があるからこそ、人は臆病になることがあるし、もう同じ思いをしたくないと感じて心に壁を作ってしまう。でもこの作品は、「傷ついた過去があっても、それで愛することをやめなくていい」と、静かに背中を押してくれる。
特に印象に残ったのは、完璧じゃない感情や弱さも含めて愛なんだと書かれているところだ。強くなってから愛するのではなく、弱いままでも人を愛していいんだと思えた。読みながら、自分自身の過去や、これまで避けてきた自分の気持ちとも自然に向き合わされる感覚があった。
この本は、前向きな言葉だけで人を励ますのではなく、痛みを知っているからこその目線で語られているからこそ心に残った。「また誰かを大切にしたいけど怖い」そんな気持ちを持ったことがある人に、寄り添ってくれる一冊だと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキムゴウンちゃんの映画を見て、割とありきたりなストーリーだなぁと思ったから原作を読んでみた。
映画のストーリーは小説の短編のごく1部で、本体は男側のクィア作品だった。韓国ではこのメインの方をドラマにするらしく、この作品はそっちがメインだよなぁと思った。
物語全体の主張はあまりつかめなかったけど、刹那的で荒廃的な切なさの心情は伝わった。主人公は、思いが強いのに行動できない部分と、思いがないのに行動してる部分が読み取れるから、何がしたいのかわからなくてあまりのめり込む事はなかった。
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・──そんなのどっちだってかまわない、お前だったから。
だからとか、でも、それでも、じゃなくて、どっちだってかまわない、お前だったから。
・机にあったものを一日一つずつ家に持って帰った。あらゆるものが整理されるころ、辞表を出した。気持ちが高揚したり、ドキドキしたり、すっきりしたりはしなかった。
ただ、なにもかもみなうんざりだった。
【あとがき】────────────────
・他人の視線を通じて自分が何を考えているのかに気づけるという点では、小説を書く過程はカウンセリング治療を受ける過程に似ていた。
・ほかの文学作品には求めない当事者性をクイア文学にだけ適用して決めつけようとするのはなぜなのか。
・大都会は匿名のまま隠れられる空間であり、限りなく自分らしく生きていける場所でもある。また裏を返せば、簡単に一人になれるぶん、孤独に陥りやすい面もある。(略)大都会だからこそ、匿名という名のもとで自由な自分を手に入れられる。そこでだけは本当は不自由な自由を満喫できているように見える「俺」たち。 -
Posted by ブクログ
最近豪華キャストの映画が公開された原作はどんなお話なのかが知りたくて。
映画自体はゲイの男の子ジウンと自由奔放な女の子のジェヒが窮屈な社会の中でそれぞれ悩みながらもがきながら仲良くなっていき、同棲して…みたいなストーリーだったが、原作は前半にしか女の子は登場せず、結婚してあっさりと登場シーンは終わる。小説の後半にかけて彼自身がお母さんの病気やHIVなどと付き合いながら様々な男性に出会っていく話。
主人公の彼は独特な人と付き合い方で孤独ながらも人ととの関わりに飢えている印象。長く付き合っていた彼が上海へ転勤になった時も急にさらっと別れていて別れ際潔い人なのか長い付き合いを避けているのか考えのプロセスがあまりなかったので急な決断に付いていけない部分はあった。
映画とのギャップが大きすぎて作者はあれで満足だったのか?と疑問に思ってしまったが、後編の映画として彼中心のお話で作っても良いのにと思った。 -
Posted by ブクログ
朝井リョウがおすすめ本から
なんとも言えない、今までに読んだことないジャンルを読んだ
正直途中飽きてぷつぷつ読み流したせいで話を完全に理解しきれてないところはある
あと韓国特有の制度とか、固有名詞がわからないから肝心なところでどういうこと??ってなったりした、でもそれも含めて新鮮な体験だった
思い通りにならない人生や自分自身のアンコントローラブルな部分への諦念がヒリヒリする、読みやすいのに読んでて辛くなる感じ
何よりも恋愛感情の描写、自分の性欲・恋した相手に対する描写が今までにないタイプのリアルさ、なんかうまいこと感想にまとめるのがむずい、でも表現のバリエーションがとにかく豊富で印象的だった