キムチョヨプのレビュー一覧

  • 地球の果ての温室で

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    面白かった!続きが気になって一気に読んでしまった。
    「この世界からは出ていくけれど」ではSF短編集といっても強いメッセージングの方がメインなのかな?と思っていたが、SFとしての設定やストーリーも好きだったので、今回の長編もSFとしてすごく面白く読めた。

    他の国の訳書と違って、韓国語は日本語と文法が似ているからかすごく読みやすい。

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    2024年10月27日
  • サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて

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    衝撃を受けました。
    どれだけ自分視点で物事を見ているのか気付かされました。
    そして、出逢えて本当に良かったと思わせてくれる一冊でした。

    障害は欠如なのか?はたまたアイデンティティなのか?

    「欠如」という言葉に抵抗をおぼえる人は多いと思うが、障がいを矯正や治療で治すという考え方自体、「欠如」だと捉えている事に他ならないのではないか。

    非障がい者は障害を根絶する事又は目立たなくする事に重きを置くが、当事者は本当にそれを必要としているのか。

    現在の技術で障害者の不自由を一切取り除く事は不可能である。それを理解した上で、多方向からのアプローチが必要なのだと思う。

    本書で取り上げられた事例の多

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    2024年10月24日
  • 地球の果ての温室で

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白い小説だった……!!!
    翻訳小説は独特の文体があると思うのだけど、韓国語は文法が似ているからかこの作品ではその感じもおぼえず、本当に読みやすい文体でするする読めた。

    するする読み進めたのはもちろん内容がめちゃくちゃよかったのもあって、SFって謎が解けたり時空を超えて何かが繋がったときに自分の脳内で小爆発が起きて面白さが加速する瞬間が好きなんだけど、そういう瞬間を1回だけでなく味わえた作品だった。

    植物がキーとなるディストピアの舞台も魅力的だったけど、個人的に魅力的だったのはキャラクターの描き方で、アヨンの周りの人間関係もよかったし、後半核心に迫って描かれたジスとレイチェルが

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    2024年06月10日
  • 地球の果ての温室で

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    SF特有のマッチョな感じがなく、その時代、その環境にサラリと飛び込めるような文章や登場人物の設定が好き。SFらしくなく、しかしSFじゃないと書き得ない物語。描かれているものは普遍の苦さや焦がれる想い。

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    2024年05月27日
  • サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて

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    障害当事者の2人が語る話はとても読み応えのあるもので、今まで気付いていなかった様々なことに気付かせてくれた。「完全」って何だろう、「欠如」って何だろう、どの目線で考えればいいんだろう。まあ、深いとても深い作品だった。

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    2023年08月14日
  • 地球の果ての温室で

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    ダストフォールという地球規模での災害が発生した後の世界。ドームに逃げ込むことができた人と、耐性を持っていた人が生き残って、世界を再建した。ダストの時期に、地球を覆っていた植物、モスバナが、今頃になって再発生したことから始まった調査だが、主人公アヨンの思い出につながる点があり詳しく調べていく中で、ダスト時代の人々の行動が明らかになっていく。
    序文で作者本人が書いているのだが、この本の執筆時期がCOVID-19が最も深刻だった時期に重なっていたとのこと。小説の中のダストフォールが、現実のパンデミックと重なる部分もある。
    とても面白かった。おすすめです。

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    2023年06月14日
  • サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて

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    障害に対する社会的スティグマのせいで、わたしたちは「充分に障害者になる」ことをためらった。

    健常者が、作り出した「こうだろう」という枠にハマりたくないという抗い。ありのままの自分として「障害者になる」ことをしたいのに、できない。

    わたしたち健常者は、知らずに障害者の「ありのままで、在りたい」という真っ当な望みを阻害しているのか。

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    2023年02月18日
  • サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて

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    伊藤亜紗さんが絶賛するTweetから検索してみると「世界が注目するSF作家キム・チョヨプと作家・弁護士・パフォーマーでもあるキム・ウォニョン」の共著とあり、おふたりそれぞれ「障害当事者」であるとの紹介文にも興味をそそられ読み始めた本書。
    2019年韓国の週刊誌連載(加筆修正したもの)と対談、日本語版の序文や参考文献もふんだんにあって読み応えのある一冊。

    「わたしたちは他人の生はそれぞれ極めて固有なものであるという事実を、知っているのにすぐ忘れてしまう。」

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    2023年01月20日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    少し切ないのに綺麗で静かな物語
    現代的な問題を宇宙も含めて考えると確かにそうなるのかもしれない…と思った 忘れ去られた土地、忘れ去られた惑星 そこに確かに人はいるんだもんな
    男性の書くSFって無機質で機械的な印象があるんだけど、このSFは人間らしさや暖かさを感じで不思議だった。
    著者の他の本も読みます

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    2026年08月23日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    ネタバレ

    7作品のSF短編集。
    どの話も美しく繊細な響きがあって、どこか懐かしく切ない。未来で色んな技術が進歩していても、そこで生きているのは同じような感情を持った人間であるというのが想像できてよかった。完璧にはなれないが故の過ちやエゴだってたくさんある。
    『スペクトラム』が特に好みだった。宇宙において、異なる文化を持つ知的生命体同士が出会ったらどんなことが起きるかという物語のパターンとしては、最も優しくあたたかいものに分類されると思う。みんなが同じ考えを持っているとは限らない。分からないなりにお互いを思い合う個体がそれぞれにいてもいい。似通った星ではあっても、地球人の能力や感覚が通じない文化がある描写

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    2026年08月18日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    詩のように情緒的で美しい7作のSF短編集。
    未来の宇宙工学やバイオテクノロジーがテーマだが、その裏で女性の主体性、マイノリティへの差別など現代に存在する社会問題的テーマも組み込まれていて、登場人物たちに感情移入しやすい。

    『巡礼者たちはなぜ帰らない』
    ユートピアこそがディストピアなのかもしれない。

    『スペクトラム』
    性善説だけでは生きられない世界でも、知性を持つものの善性を信じようと思える1作。

    『共生仮説』
    決して自分のものではないのに生々しく懐かしく感じる美しい記憶、というものが私にもいくつかある。遠い美しい世界にロマンを感じる1作。

    『わたしたちが光の速さで進めないなら』
    タイト

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    2026年08月15日
  • この世界からは出ていくけれど

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    ネタバレ

    あるひとときの出会いと別れの短編集で、寂しさと温かさが入り混じる心情になりました。
    個人的には最後のライオニと古の協約のお話が特に好きで、誰かを思い続けることの透明さに憧れを感じました。
    ライオニと約束をしてシステムを守り続けるセルが痛ましい姿になりながらも、番人の役目を果たし続けていて泣きました。
    古の協約では星の活動から生まれる成分が毒になる、そしてその解決方法が星の破壊である、星での一族についてのお話でした。物質「ルチニール」に耐性のある人さえ25年しか生きられない星で、地球からの宇宙探査機が来着して、そこで恋心が芽生えるロマンチックな話であり、次の来着までには現地のノアは死んでいること

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    2026年08月15日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    「この世界からは出ていくけれど」がとても好きだったので読みました。
    今作の魅力は
    母から異星人まで
    人種を超えて距離を超えて時間までも超えて
    分かり合えない人との対話を諦めないところだと思います。
    どんな人に対してもわかろうと努力することはとても難しいことですが、チョヨプ作品に出てくる人々は懸命に分かろうとし続けます。
    そこに希望を感じてすごく好きです。

    特に好きだったのは以下の作品です。
    スペクトラム
    共生仮説
    館内紛失
    わたしのスペースヒーローについて

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    2026年08月05日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    血の繋がりや、異種間の交流の困難さや、母になることの葛藤、感情の消費化、毒親、そして今生の別れなど近未来を題材にしたSF短編集でありながらも現代の私たちの問題をとことん描いた作品である。

    むしろSFの設定によって問題が極めてクリアに描かれている印象であり、この本によって勇気づけられる読者は多いだろうなと感じた。

    またSFとしての着眼点も面白いものが多く、どの話も印象深かった。

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    2026年08月03日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    短編。

    一話目から、なんとキレイなストーリーなのだと思った。

    純真無垢という言葉が当てはまるような作品で、こんな世界観があるのかと驚いた。

    特に印象に残ったのは「わたしたちが光の速さで進めないなら」「館内紛失」

    状況は違えど、一度は経験したことのある切なさが詰まっている。

    SFはあまり読まないジャンルだけど、そんな方でも楽しめる本だと思う。

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    2026年08月03日
  • この世界からは出ていくけれど

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    前作と同じように温かくて寂しい気持ちになる
    認知空間が1番好きだった
    自分の見えている世界が全てではないこと、それを否定することは真偽の判定ではなく多様性につながること

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    2026年07月27日
  • この世界からは出ていくけれど

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    わからせようとすることの暴力性と、わかろうとしてもわからない寂しさを抱えながら、互いに近づこうとするような感じに希望を感じた。
    「マリのダンス」「ローラ」「キャビン方程式」が特に印象に残っている。

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    2026年07月17日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    登録してたのにウッカリ削除してしまい記録のため追加。

    私は好き。
    ケンリュウのような。
    リケジョ研究員の話多いね。

    私はSFはほとんど読まないけど、アイデアがとっても良い。なーんにもコミュニケーションとれない異星人の住む惑星に不時着しお世話になる話。永遠に来ない連絡船(宇宙船)を待つおばあちゃん元研究員の話。宇宙にある大きなトンネルの向こう側への探索プロジェクト等々。

    どれもこの先どうなる?というワクワクやソワソワがあり。根底には相手と繋がりたい、誰がの役に立ちたいといったヒトとして生まれたからには誰しも持つ感情が溢れてる。

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    2026年07月05日
  • この世界からは出ていくけれど

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    SF的な部分は理解しづらいところもあった。
    世界の大部分と違った感覚を持つ人たち。お互いにどう理解し、調和していくのか。

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    2026年06月27日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    初めて短編で良いと思った。
    どの話も珠玉の物語で、手に取っておきたいくらい、大切にしたくなる。「感情の物性」みたいに。
    どこか寂しげな雰囲気が漂ってるのも良い。でもSFだけれども、人間としての温かさみたいなものを感じて、余韻を楽しめた。
    一気に読むより少しずつ少しずつ大切に読みたいと思った。
    この作家さんの他の物語も単行本で買いたい。

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    2026年06月24日