キムチョヨプのレビュー一覧

  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    不思議な世界観で入り込むのに若干時間かかったけど描いているのは現実世界に通ずるものが多いから少しは共感できる。

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    2026年03月19日
  • 本と偶然

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    アイデアはランダムな行動から湧いてくるものだ、というようなことを森博嗣が書いていたのを思い出した。
    無数の本に触れられることがいかに心強いか。これからも自由に読んでいこうと思う。

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    2026年03月16日
  • 本と偶然

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    SFだとか、ホラーだとかにどこかずっと偏見があったように思う。読者をびっくりさせることで読ませようとする感じが、インパクトのあるサムネで再生数を稼ごうとするYouTuberのように思えていたのかもしれない。それすらも偏見なのかもしれないが。

    著者のSF作家としての生き残りをかけた奮闘記のようなものだと思って読み始めた本書だが、最初の数ページでそのイメージは覆された。非人間に真摯な向き合うこと、それがSFというジャンルと合わさったときに、面白かったで終わらない、とてつもないエンタメが生まれるのかもしれない。
    「SFは人間中心主義という長きにわたる天動説を覆すものなのかもしれない」これはもしかし

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    2026年03月16日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    しっかりと練られたSF世界が舞台でいながら、そこに暮らす人々への眼差しは公平で優しい
    作者の作品は2冊目だけれど、人間の弱さを静かに愛おしむ姿勢がとても好き
    どちらも短編集だったので、今度は長編も読んでみたい

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    2026年03月14日
  • この世界からは出ていくけれど

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    ネタバレ

    新しい技術、進化した人類、でもいまだ埋まらぬ他者との溝。

    相手を理解しようとしてもうまくいかない時もある。
    それでも歩み寄る努力、相手のことを思う時間は、相手への愛情の深さだと。

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    2026年03月14日
  • この世界からは出ていくけれど

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    初めて読んだ著者の作品は『私たちが光の速さで進めないなら』でした。それも良かったけど、本著もとてもよかった……俺の大好きな悲壮感溢れててなんか好きなんですよね。なんというか、「同じ場所では生きられないけど、それでも互いを想っているのは同じだよね」と言っているみたいな感じというか。

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    2026年03月10日
  • この世界からは出ていくけれど

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    前作『わたしたちが光の速さで進めないなら』が大変良かったのでこちらも。旅立つ者と、見送る者の7つの短編集。

    広大な宇宙にある無数の星々、多様な外見、テクノロジー、死生観、多数派と少数派…それぞれの理解と無理解。家族であれ恋人であれ友人であれ、お互い譲らない(譲れない)一線があり、愛していても理解、許容できないこともある。
    互いに分かり合えなくても相手を愛すること、相手を思いやることはできる。

    どの話も良いのだけど個人的なお気に入りは「キャビン方程式」
    文字を追いながら静かに揺さぶられるような感覚。繊細な翻訳も素晴らしい。
    寂しさの中に一滴の優しさがふわりと溶け込んだような読後感の一冊。

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    2026年02月27日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    設定からはSFのエッセンスを十分に感じるのに、謳い文句にある通り、包容力のある優しさを感じる作品だった。ハヤカワ文庫SFではなくNVに分類されているのも頷ける。
    「スペクトラム」で描かれた異星人との心の繋がりと、「共生仮説」のSF的でありながらもハートフルでありどこか寂しさも感じる文章が特に印象に残った。

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    2026年02月23日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    評価の高いSF小説という事で手に取りました。7編の短編が収録されてます。

    SFではあるんだけど、ガチのSFというより、SFを背景にした、日常の一コマを切り取ったような、そういう感じ(言語化放棄・・!)の作風です。一気に読み進められました。

    各話、余韻を残して終わる結末が多く、感傷的とでもいうのか、私の語彙では表しにくい、ちょっと変わった雰囲気のお話たちでした。

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    2026年02月08日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    とりまく世界がどんなに変わっても、ひとは。
    ひとは、愛するし、淋しさの理由をさがすし、ことばの奥をまさぐるし、細い細い道に息を詰めて進んだりする。
    星空を見上げたり、複雑な電子回路を想像したり、まっくらやみの海の底を思うとき、そこへ行き、それを操り、そこで生きることができるようになったひとたちの、孤独や祈りや、そのやわらかなままのこころを想像する。
    慕わしい、はるかな痛みがここにある。

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    2026年02月08日
  • 本と偶然

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    だいすきなSF作家キム・チョヨプさんのお仕事エッセイ。独特の抒情性とやわらかな筆致から、文系で感性派の方かと勝手に思っていたら、バリバリの理系(化学科卒)でとてつもない勉強家だった!

    とにかく「ここまで手の内をさらしていいの!?」というほど、ことこまかに創作の過程を明かしてくれている。アイデアの泉などないから、とにかく自分の外にある材料を集め、世界を拡張する、と。

    影響を受けた本についても、作法書や現行韓国SFまで挙げていて、すごくまじめで正直な方だなぁとますます好きになった。最初はオンラインギルドやボードゲームサークルの仲間と書き始めた、というサブカル文脈もすごくいい。

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    2026年02月04日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    遠い未来や宇宙を舞台にしながら、描かれるのは派手な出来事ではなく、誰かを待つ時間や、届かない距離の中で生きる人々の姿。
    SFという枠組みを通して、人の感情や選択を静かに見つめる短編集。

    SFは考えずに楽しむもの、という印象が強かったが、ここまで静かで余白の多い作品は初めてで新鮮だった。
    SFというフィルターを挟んでいるはずなのに、かえって感情が生々しく立ち上がってくるのが不思議だった。
    時間と距離の隔たりが身体感覚として伝わり、説明されない部分に想像が自然と入り込む。
    いまだかつて見たことのない世界に思いをはせる、その時間そのものにロマンを感じる一冊。

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    2026年02月01日
  • 惑星語書店

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    “ネタ帳”感覚のSFショートショート
    未来のほんの一コマの風景を、登場人物たちの会話で柔らかく包んだ、甘くて苦いチョコ詰め合わせ

    この作家独特な面白さで、スッと物語に入っていける。

    頭の中ではどれをとっても長編へ飛躍できる、が、一瞬で刺激の来る超短編だから、これもいい。

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    2026年01月28日
  • 惑星語書店

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    世界観を作り込まなきゃいけないSFにおいて、こんなに短い文章でその世界の想像ができることがすごいなと思った。
    チョヨプさんは堅苦しくないけど現実すぎない、自分にとって心地よいSFを描いてくれるので好き。

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    2026年01月22日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    SFにハマり、昨年末からゆっくりと読んでいました。SFだけれどもどこか懐かしく、優しさに包まれた1冊でした。
    韓国語訳だからか、それとも私がSFに読み慣れていないからかか、はじめは読むリズム?ペースを掴むのが難しかったのですが、集中して読めるようになってからはこの世界観にハマってしまいました。

    「わたしたちが光の速さで進めないなら」と「館内紛失」が好きです。
    今年はたくさんのSFに触れたいので、また他の作品も読みたいと思います。表紙も可愛いので集めたくなりますね。

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    2026年01月20日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    少し切なくあたたかい。SFで近未来的な内容が多いなかで原始的な人とのつながりにフォーカスしているこのバランスが好き。私たちが見る社会や他者を別の角度から捉え、向き合うヒントを与えてくれる作品。

    一番は「スペクトラム」あとは「共生仮説」「館内紛失」あたりが特に好き。

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    2026年01月12日
  • 惑星語書店

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    一作数ページ~数十ページのSF短編集。
    違うもの同士が出会い、ひととき過ごして、また違う道を歩いていくというような、大きな事件はおきないけれど、胸がじんわりするような話が多い。とても好きな感じ。

    自分とは違う相手に触れて、相手のことが理解できるようなできないような、それはそれでいい。
    出会って別れて、それは心に刻まれて。この不寛容な時代に染みる。
    世の中には私の知らない素敵な作家さんがたくさんいるんだなあ。他の本も読みたい。

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    2026年01月09日
  • 地球の果ての温室で

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    読んでてなんとなく『星の王子さま』の言葉を色々と思い出してた。

    〝君が僕のために時間を使ってくれたから〟

    〝君のバラは君にとって特別なんだ〟

    幸福を感じながらも、そこにはたった一人以外には消し去れない寂しさがある。。。

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    2026年01月06日
  • 本と偶然

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    いわゆる〝エッセイ〟と呼ばれるジャンルに手を出したことがなかったのでこれがエッセイなのかとなりつつそれにしたって楽しかった!著者の考えやその基盤がどのように出来ていったのか、膨大な読書記録から生まれていく思考、感じる親しみ、全部興味深かった。この本は翻訳発売されないと思ってたので本屋で見つけたのは嬉しい偶然だったし、おかげで著書をまた読み返したくなったね。
    紹介されてた本でいちばん読んでみたいと思ったやつはどうやら翻訳ないようで残念。

    しかしこうやって一読者らの想像する小説家が出来ていくんだな

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    2026年01月02日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    他者との繋がり、が7篇に共通したテーマかな。
    人の温もりを感じるようなお話と文体でとても良かった。
    スペクトラム、共生仮説が特に好き。
    館内喪失は自分の母を思い出してグサリときた。

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    2025年12月23日