キムチョヨプのレビュー一覧

  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった。

    SF短編集なのですが、個人的には「館内紛失」が一番すき。
    母娘関係を題材するとどうしても暗くて重たくなるんですよね。なぜなら、してもらえなかったことに言及せざるを得ないから。
    それをここまでやさしく汲み上げたのはすごいなと思った。

    どの作品もあたたかな読後感が素敵。

    0
    2026年03月18日
  • この世界からは出ていくけれど

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SFというジャンルではあるものの、本質は他者との分かりあえなさについて描かれた小説だと感じた。

    著者が「感覚バブル」という言葉を使って説明している、一人ひとりが知覚している世界の違いとそのすれ違いについて思いを馳せることができて面白かった。

    0
    2026年03月15日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    とっても面白かった!
    キムチョヨプさんの小説は前から気になっていて、やっと読むタイミングをつくれました。

    どれもこれからの未来、実現できたらわくわくするだろうと感じる科学の進化な反面、現代におけるそれぞれの問題提起の主題を孕んでいて考えさせられる展開。どんどん引き込まれた、、!

    共生仮説と館内紛失がすき。
    心の機微に寄り添える感性があるからここまでの描写ができるのだなと思うし、キムチョヨプさんの他の書籍も絶対に読むぞと心に決めました。

    0
    2026年03月14日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     地球にはわたしたちとはかけ離れた、驚くほど異なる存在がうじゃうじゃいるはずよね。今なら想像できるわ。地球へ向かったわたしたちは彼らと出会い、多くは誰かと恋に落ちる。そしてわたしたちはやがて知ることになる。その愛する存在が相対している世界を。その世界がどれほどの痛みと悲しみに覆われているかを。愛する彼らが抑圧されている事実を。
     オリーブは、愛とはその人と共に世界に立ち向かうことでもあるってことを知ってたのよ。
     この話をすべて信じられる?

    0
    2026年03月13日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    SF掌編集。
    最初の「サボテンを抱く」で心を鷲掴みにされた…!ここではないどこかの世界の話でありながら、この世界で生きるために大切な優しさを教えてくれる、不思議な物語ばかりだった。

    予備知識なしでふと手にとった本が自分好みだったとき、なんだか運命を感じる。

    0
    2026年03月08日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    SF短編集。どれも読みやすく、面白かった。人間性の獲得の話など、発想力に感服。タイトルのセンスが逸脱している。

    0
    2026年02月25日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    読みたい読みたいと思っていたキム・チョヨプさんを初めて読んだ

    面白い!好き!!
    地球外生命体として植物に侵食されつつある地球が主な舞台
    共生か侵略か寄生か、そもそも地球の人類がそれを選べるような状況なのかも分からない

    絶滅って劇的じゃ無くてこんなふうに緩慢にすすんでいくものなのかもとゾワゾワしながらも、ちょっと違うように思える隣人を受け止めたり理解してみようと思う視線の暖かさが絶妙

    表題作の惑星語書店も、設定はSFなのに出てくる人達の気持ちは私たちと同じでノスタルジーに悶えた

    『サボテンを抱く』には泣かされて、最初からこんな完成度でこの後どうなっちゃうのと思ったけど、総じて大満足読書で

    0
    2026年02月23日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    久々にいい本に出会った。
    SFの題材になるような派手な出来事の中にも日常はあるんだな、としみじみ。
    そして生きて出逢って愛して死んで、、そんな人間の時間とじっくり向き合う不思議な物語たち。

    0
    2026年02月13日
  • この世界からは出ていくけれど

    Posted by ブクログ

    汎ゆる世界から旅立つ者達の
    7つの短編集
    元タイトルは
    『さっき去ってきた世界』
    序文で日本の読者への
    メッセージが書かれていて、
    その丁寧さに心打たれた

    SFは翻訳者の技量も
    特段問われる分野だと思うが、
    物語自体の内容も
    プロットもしっかりしてて、
    凄く読みやすく、儚い世界観も好み

    本の装丁もかわいいし、
    著者の別の本も手に入れたいと思った
    装画は最終話のキャビン方程式からかな?
    読み終えてからの装画の良さが増すね〜

    0
    2026年02月01日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SFでありながら、読み終えた後に胸に残ったのは不思議な「ノスタルジー」だった。
    技術が光の速さで発展しても、誰かを思う人間心理や、ままならない人間関係そのものは変わらない。著者のその丁寧な眼差しが、未来の物語に温かさを与えているのだと感じた。
    ​特に印象に残ったのは、表題作『わたしたちが光の速さで進めないなら』。
    新しい技術の発見によって、家族との関係が引き裂かれてしまう理不尽さ。それが宇宙レベルにまで広がる「怖さ」と、それでもそこで待ち続ける「静けさ」に胸を打たれた。
    ​また『スペクトラム』では、色彩言語や個体の入れ替わりといった、自分の想像の範疇にはない異星人の生態に最初は不気味さすら感じ

    0
    2026年01月30日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    優しい読後感に包まれるSF短編集。大学院で生化学修士号まで取ってる作者なので科学的考証は結構ハードなのに専門的知識がなくても気軽に読める。それはSF設定を舞台としながらもあくまで描きたいのは人間の優しさや共感、郷愁だからだろう。SF苦手な方にもおすすめ。

    0
    2026年01月22日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    こんな優しいSFというジャンルに初めて触れて、新しい小説の面白さに出会えた気がした!全短編おもしろくて、決して読みやすいと言うわけではないのにページを捲る手が止まらなかった。共生仮説という短編では、子供は7歳頃に一旦記憶がリセットされることを起点として非常に面白く楽しく素敵な世界を編み出していたし、スペリウムも館内紛失もわたしのスペースヒーローも設定や考え方にワクワクさせられて、それでいて考えさせられることもあり、非常に面白かった!好きな作家さんが1人増えた✨

    0
    2026年01月10日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ良かった!好き!
    取り零していたものをそっと拾い上げて優しく包んでくれるような、お話一つひとつがリュドミラの惑星みたいな感覚を覚えた。じんわり広がる読後の高揚感が最高に心地良くて。他の作品も読みます!

    今朝方読んだ「館内紛失」も刺さったけど、いちばんはやっぱ「共生仮説」かなー。夏の青空や秋の高い空とか夕暮れを見た時にふいに感じる、もう思い出せないけどたまらなく懐かしくて淋しく思ういつかの日を思い起こしてた。
    表題作も面白かった。あの船は今もまだ進んでるんだろうか……

    0
    2026年01月06日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    やはり日本文学ではないぶん初めは少し読みづらかった。ただ素晴らしい。孤独、悲しみ、そして愛。とても優しい愛に包まれた悲しみ、孤独の話。人間の弱さはきっと情報化、技術、AIなどの進歩があるこの世の中でこさ失ってはいけない愛しい特性の一つであると思う。どこでどなような時代を生きようとも、お互いを理解することを諦めたくない。そのような信念、優しさが溢れ出していた。

    0
    2025年12月15日
  • この世界からは出ていくけれど

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近ちょくちょく韓国発の作品が増えてきて、早川書房やるな…!という感じ。
    早川書房は安定して面白い作品を邦訳してくれるから助かるぜ。

    短編集なのに、全体としての主題が全くブレないのは凄かったな。あとがきで語っていたように、ずっと同じことを考え続けてきたのだろうな、というのがしっかりと伝わってきた。

    ある社会形態と個人の生態が矛盾するとき、その個人は時に異物とされることがある。
    奈須きのこに言わせれば「怪物」なんだけど、社会形態に慣れている私たちにとって「怪物」と一緒に暮らし続けることはできない。もしそれを可能とするのなら、私たちが「怪物」になるか、「怪物」が「怪物」であることをやめるかしか

    0
    2025年11月23日
  • この世界からは出ていくけれど

    Posted by ブクログ

    前作から好きだったが、今作でさらに好きな作家さんになった。

    日常では当たり前すぎて意識しない人間の機能や感覚を、SFの世界を通して際立たせることで、改めてその尊さに気付かされるようだった。

    前作もそうだが、翻訳者の方がとても上手で、国外の作品であるというフィルターを全く感じることなく読むことができた。

    ブレスシャドー、認知空間、キャビン方程式が特に好きだった

    0
    2025年11月01日
  • この世界からは出ていくけれど

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分がSFというジャンル自体をあまり読んでこなかったこともあるかもしれないが、概念や設定が完全には理解できない中で感情が動かされるという、不思議な読書体験ができた。
    理解や共感が完全には及ばなくても他者を愛することができる、というような話も出てきたが(「ローラ」)、それが全話に共通するテーマの一つにもなっていると感じた。
    「最後のライオニ」の、主人公自身の弱点だと思っていた特性が任務遂行に不可欠であったと気付く場面には、かなり励まされた。
    上記のように要約しようとすると教訓めいた表現になってしまうのが惜しい…。
    各話とも、その舞台となる場所の秘密が徐々に明らかになり、引き込まれながら楽しく読み

    0
    2025年10月31日
  • この世界からは出ていくけれど

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どの作品も心に残る作品でしたが、その中でも
    最後のライオニ
    ブレスシャドー
    キャビン方程式
    が好きでした。

    相容れない者たちが時に反発し、時に惹かれあう姿が
    とてもやさしい視点で描かれていました。

    ○最後のライオニ
    他の人とは違うと思っていた主人公がほかの星に行くことで
    他者とのつながりを知ってアイデンティティを確立していく姿が泣けました。

    ○ブレスシャドー
    言語体系が全く異なる二人の友情と別れ。
    リアルで蔓延している排外主義に重ねてしまいました。
    「砂漠の隅っこで帽子をかぶっている靴下が見つかった……」
    という言い回しが天才だと思います。

    ○キャビン方程式
    物理学的な部分は宇宙猫状態

    0
    2025年10月22日
  • 本と偶然

    Posted by ブクログ

    エッセイを購入したのは人生初かも知れない。
    エッセイとはもっと堅苦しいものだと思っていたので読みやすくて驚きました。

    チョヨプさんのSF世界観が好きでどんな人かな?とずっと気になっていたからカビに興味を持つとかユーモアのある人柄で、それが文章に滲み出ていて嬉しかったです。

    チョヨプさんが読んできたたくさんの本が紹介されているので読んでいないものを探して読んでみようと思います。

    0
    2025年10月23日
  • 派遣者たち

    Posted by ブクログ

    〜あらすじ〜
    正体不明の菌類『氾濫体』に地上は汚染され、地下都市に追いやられ、『氾濫体』による『錯乱症』怯えながら暮らす人類。
    地上奪還のため氾濫体の調査・研究を行うため、地上へ出ることを唯一許されている『派遣者』になることを夢見る地下都市ラブバワに住む少女テリンは、師匠である派遣者のイゼフに憧れながら、派遣者の資格試験に挑み続ける。
    美しい地上を夢見るテリンを中心に展開するSF。

    〜感想〜
    あらすじから住処を奪われた人類と氾濫体との戦いを巡るディストピアかと思い読み始めると、冒頭から三分の一くらいまでは地下都市ラブバワでのテリンの日々を淡々と描いていたのに、中盤から突然、個について、意識や

    0
    2025年10月15日