『このミステリーがすごい!』編集部のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
猫にまつわる、25のショートミステリー
4ページほどの短編が25編。
しかし、25編だと侮るなかれ、
かく言う私も、あっという間に読めると
思っていたら、意外と時間をかけて読んで
しまった。4ページの中に字がぎっしりと
詰まっているからかもしれない。
猫、猫、猫、と窒息するほどでもないが、
まあまあ、猫が詰まっていた。
気に入ったのは、「冷たい階段の猫」
亡き祖母の家で、猫と暮らし始めたら‥
と、いう話。全く怖い要素はない。
猫を飼っている人なら、絶対分かる、
あるある話。
「モトコとトモコ」、自分を拾ってくれた
飼い主に対する深い愛情‥泣けてくる
「あたたかい部屋」猫は出てくるけど、話に
直接猫は関係ないかも‥
どの話も、「世にも奇妙な物語」とかで
映像化したら面白そう。 -
Posted by ブクログ
沢山の話が載ってたので、気になったのを振り返る。
斜線堂有紀さん「前の住人の話」
多分スタンド攻撃なんだと思う。
北沢陶さん「十階の子」
怪異。少し長めな分、情景がイメージしやすかった。
林由美子さん
「ペットボトルカルマ」
怖い。いろいろな意味で。
岡崎琢磨さん
「マッチングアプリの女」
現代の怖さってこういうことかも。
平山夢明さん
「赤い手」
都市伝説的な。
背筋さん
「私たちのおばけ」
うーん、きつい。
林由美子さん
「あの子」
悲しいね。
尾八原ジョージさん
「置き傘」
いや、そうね、どうしようね、それ。
林由美子さん
「恋しくて」
切ない。
-
Posted by ブクログ
「このミステリーがすごい!」編集部・編『猫で窒息したい人に贈る25のショートミステリー』宝島社文庫。
猫好きにはたまらない25編のショート猫ミス。イヤミスの次は猫ミスなのだ。
勿論、姉妹作の『猫で窒息したい人に贈る25のショートホラー』も購入してしまった。
さて、全部読んだが、尻すぼみに酷い作品が増えていき、当たり外れの激しいことに驚いた。外れに至っては素人が書いたのかと思うほど意味不明の酷い作品もあった。
◆岡崎琢磨『優しい人』。猫は可愛がった以上を返してくれるから大切に育てなさい。自分が今飼っている黒猫を最初に連れて行った動物病院の先生の言葉だ。そんな猫の恩返し。◇夫を亡くし、マンションで独り暮らしを始めた老婦人は毎日頭痛に悩まされていた。ところが、ベランダに迷いのシャム猫が現れると不思議と頭痛が治まる。
◆土屋うさぎ『然らば、恋』。猫は人の心を読むのだろう。犬猫のアレルギーはよく聞く話。しかし、犬猫が苦手な人ほど犬猫が寄ってくるのが不思議。自分もかつては犬猫は苦手だったのだが、黒猫を飼い始めてからは好きになった。◇ちなみに自分はやたらと動物に好かれるようだ。フラミンゴが居ることで有名な『メヒコ』というレストランで食事をした際、全てのフラミンゴがガラス越しの自分の目の前に集まり、遠くの席でフラミンゴを見たいと男の子が泣いていた。◇先日もヤギを放し飼いにしている市民の森で、トイレを借りに建物に入り、玄関に行くと3頭のヤギが押し合い圧し合いしていた。妻の話によると斜面の上に居たヤギが自分が建物に入るや走って降りて来たのだとか。◇彼女の飼う猫で、アレルギーのような症状を発症した恋人はあっさりと彼女と別れる。
◆猫森夏希『キャットトーク』。猫と会話出来るアプリを試したことがあるが、余り役に立たなかった。そんな猫との会話アプリをテーマにしたショートミステリー。予想通り、最後にブラックなオチがある。◇野良猫の黒猫を可愛がる男が『キャットトーク』というアプリを使って会話すると、黒猫は近くで起きた殺人事件のことを語り始める。
◆浅瀬明『冷たい階段の猫』。やけに軽いミステリーだ。猫は夏場になると涼しい所、冷たい場所を求めて移動する。我が家の黒猫もひんやり猫カウチか風がよく通る廊下に寝そべっている。◇地元に戻り、祖母の家で飼い猫の世話をすることになった男。飼い猫がいつも冷たい階段の下の床に寝そべっているのが気になった。
◆おぎぬまX『真っ白な目撃者』。猫も空き巣除けになるのだろうか。少なくとも我が家で黒猫を飼うようになってからは野良猫が寄り付かなくなった。◇職を失った男が空き巣に入った家に居たのは真っ白な猫だった。しかし、男は大金があるのに何も盗らずに家を出る。
◆三日市零『黒猫の効用』。予想外の展開ではあるが、余りにも現実離れした話で安っぽく感じる。西洋では黒猫は不幸をもたらすと言うが、日本では幸運を運んでくれる。◇アラサーの女性が黒猫を飼い始め、マッチングアプリで素敵な男性と知り合う。
◆貴戸湊太『猫又警部と猫のいる殺人現場』。猫の言葉が解かれば良いと思う。我が家の黒猫のアミちゃんはつぶらな瞳で見つめながらニャオニャオ鳴くのだが、何を考えているのか解らない。◇猫と会話出来る猫又警部が殺人現場に居た猫から犯人の正体を聞き出してしまうのだが、ミステリーとしては面白くないので、巧く捻りが入れられている。
◆歌田年『お爺ちゃんの遺産』。意表を突いたロボット猫。ロボット猫と言えば、ドラえもんが有名だという連想をしながら読んだが、ドラえもんとは全く関係無い話だった。◇祖父が遺産代わりにくれたロボット猫のAIBYOが徘徊回路のせいで外に逃げ出してしまう。
◆伽古屋圭市『ふたりと一匹』。時々、猫は姿を消し、何時の間にか後ろに佇んでいたりする。一体、何処に行っているのだろう。黒猫と暮らすようになり、本当に不思議な生き物だと思っている。◇白い猫の白玉と暮らす女性。何故か女性の友達が遊びに来ると姿を見せないな白玉。もしかして友達の正体は白玉かと思っていると……
◆乾緑郎『仔猫とピート』。猫が取り持つ男女の仲。我が家に黒猫のアミちゃんも最初に現れた時はゲソゲソに痩せていたな。◇彼女と防波堤に釣りに行った男の話。釣り上げた魚を強盗団のような居つきの猫に奪われ、再び釣り糸を垂らしていると、痩せた仔猫が現れる。
◆久真瀬敏也『不思議なねこのおんがえし』。あの手この手でミスリードを誘っているのをヒシヒシと感じる。◇タマが亡くなり、しばらくするとタマの気配が。
◆美原さつき『タナトスの贈り物』。我が家の黒猫アミちゃんも、まだ野良猫の時に足に頭を擦りつけ、家に入れてちょうだいとせがんだものだ。◇新潟で交通事故を起こし、都内に逃れ、古いアパートに住み始めた男に黒猫のタナトスがくれたものとは。
◆柊サナカ『喫茶フジコと黒猫』。このアンソロジーに収められた作品には黒猫が数多く登場する。西洋では黒猫は魔女の使いと呼ばれ、神秘的な雰囲気を持っているので、小説の題材になりやすいのだろうか。ちなみに我が家の黒猫アミちゃんは甘ったれで神秘的なところは無い。◇写真が趣味だった亡き祖父が残した大量の古いアルバム。そこに写っていたのは綺麗な女性と黒猫が居る喫茶店の風景だった。しかし、長い時間が経過しているにも関わらず、その女性は全く年を取っていなかった。その喫茶店の場所を探し当てた主人公。
◆梶永正史『お猫様』。物悲しい雰囲気の話なのだが、よく解らないというか、消化不良。◇父親とお参りした神社で見た巨大なお猫様の思い出。父親はお猫様に自分を猫にして欲しいと願う。
◆井上ねこ『猫なら簡単なこと』。作者の名前が井上ねことは。◇密室殺人事件の犯人は誰か。まさか猫ではあるまい。
◆高橋由太『モトコとトモコ』。このアンソロジーの中で猫目線で描かれる話は珍しい。◇20歳を過ぎた猫のトモコと年老いた飼い主のモトコの心温まる話。
◆降田天『プレゼント』。やたらと込み入った話で意味が解らなかった。余り一般的な多肉植物の名前や何やら使って捏ねくり回したという感じだ。ラストのベランダから鉢植えを落とした辺りの描写が全く意味が解らなかった。
◆辻堂ゆめ『仲良くできるかな』。今やマッチングアプリで恋人を探すのが当たり前になったようだ。一昔の出会い系アプリと何が違うのか。◇マッチングアプリで知り合った男女。どちらも猫を飼っていることを知り、意気投合するが……
◆朝永理人『ココア』。これも意味不明のストーリー。長々とした文章と話題を色々と詰め込み過ぎた結果だろう。
◆森川楓子『黒猫、鳴く』。ミステリー色の強い短編。但し、禁じ手を使ってしまってはいけない。◇オンボロアパートの家主の婆さんが殺害される。先生と呼ばれる男はたちまち、犯人は近所の変人の爺さんで、猫を使った犯行であることを見抜いてしまう。
◆岩木一麻『十字架』。額に十字架の模様がある猫がもたらす幸運とは。
◆高野結史『猫と遊戯と』。これもまた理解不能のストーリー。まずはボフンボフンというのが解らない。猫はビャアと鳴くんだっけ。もう少し厳選して欲しいものだ。◇猫を抱く権利を賭けたトランプのゲーム。
◆鴨崎暖炉『毒杯オレンジジュースの密室』。やたらと変わった名前の登場人物ばかりが登場する。作者の鴨崎暖炉という名前も変わっている。そして、猫吸いという言葉は初めて聞いた。猫はちょっと登場するだけ。◇毒殺事件のトリックを暴くミステリー。
◆小西マサテル『猫は銀河の中を飛ぶ』。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにした短編なのだが、ミステリー色は薄く、面白くない。
◆佐藤青南『あたたかい部屋』。20年間引きこもっていた男の再生の物語。猫は刺身のツマ程度にしか扱われない。
我が家では昨年の8月から黒猫を飼い始めた。
7月初めの夜に居間で読書をしていたところ、脇の窓の網戸に突然張り付いて来たのが、最初の出会いだ。始めは黒い獣に見えたので熊かと思ったのだが、2度目に網戸に張り付いた時にニャアと鳴いたので猫だと知った。しかし、余りにも突然のことで猫という言葉が出てこなかった。
以来、黒猫はほぼ毎日我が家を訪れ、ご飯をねだるようになり、夕方に会社から帰ると必ず隣の山の上から駆け降りて、足下で戯れるようになった。
7月の終わりにしばらく姿を見せないなと思っていたら、ビッコを引いて現れた姿を見て、可哀想になり、動物病院に連れて行った。
動物病院で迷い猫ですが、ビッコを引いていたようなのでと説明すると丁寧に診てくれた。推定2歳の去勢済みの地域猫らしく、飼い猫にすることを決意し、帰りにホームセンターで猫グッズやエサを購入した。最初の出会いが網戸に張り付いたことなので、妻がアミちゃんと名付けた。
以来、アミちゃんは毎日ご機嫌で尻尾を立てながら我々夫婦を先導したり、尻尾を振りながら撫でてくれと甘えてきたり、恐らくアミちゃんは幸せに暮らしているのだろう。
最近は抱きついて来て、顔や手のひらを執拗に舐める甘えぶりである。
本体価格840円
★★★ -
Posted by ブクログ
ネタバレ各、10ページ程度で読みやすい
起承転(結)で構成されるている
登場人物名はなかなか浸透しにくい。
三霊山
恋人の妊娠が分かって、ブルーになってたが
決心を決めた後に、思い出の地の夜景デートしたあとに、多分誘拐された、ぞわ
今ひとたび
不妊の末の、待望の子供で愛情を注いでいたが誘拐され、20年
成れの果てが幼児連続殺人の犯人になっていた
✯雪の轍
娘が朝雪だるまを作っていた。その朝に離婚をするように家を出ようとしたときに逮捕、ちょっと前に嫁に性的暴行を加えた男を殺害。交際時に雪だるまを作ってその中に指輪を入れて溶けてからプロポーズ
娘は父が雪だるまを壊せないのを知っていて、車の鍵を入れていて離婚のための外出を引き留めようとしていた。
が、その娘は実の娘ではなかった。
ぞわ、1番好き -
Posted by ブクログ
猫をテーマにした25のショートミステリーを集めたアンソロジー。短編が盛りだくさんで、サクサクと読み進められる一冊。ミステリーの切れ味や猫の存在の描き方が作者ごとに異なり、読み比べる楽しさもあった。気になった作者の「このミス」受賞作も読んでみようと思った。
印象に残った短編
① 「冷たい階段の猫」浅瀬明
猫の“あるある”な行動が織り込まれていて、作者は猫と暮らした経験があるのかなと感じた。猫を通じて祖母の思い出や人柄を思い出す描写も良く、最後は温かい気持ちになれた。
② 「キャットーク」猫森夏希
オチはある程度予想できたけれど、短いページ数の中できれいにまとめられていて良い。
③ 「猫は銀河の中を飛ぶ」小西マサテル
「名探偵じゃなくても」の作者による短編で、同シリーズの登場人物が登場。既読者としては人物像を思い浮かべながら楽しめた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025.07.24-2025.08.12
お酒にまつわる短編集。
このようなアンソロジー的な短編を読むことに慣れていないため、次々と変わる文体に少し面を食らった。
しかし、半分ほど読み進めていけば、ショートドラマを連続で見ているような、転換ができるようになっていき、後半はサクサクと読めた。
この本の中で印象に残った物語は4本。
『美酒の集いのメインディッシュは』柊サナカ
主人公の青く、熱く、震えるような正義感に共感を覚えた。「酒の肴」はさまざまだが、彼の言葉に胸を打たれた私もまた、味わう側の人間になってしまっているのかもしれない。
『真夜中の梅酒』咲乃月音
父の生き直しに対する息子の憤りとやるせなさが終始付きまとう。しかし、「親」が「親」であろうと努力する様や、子どもの知らない「夫婦」の関係性があること。あくまで家族は他人であり、甘えて共倒れするのではなく、慮り合うことが重要だと感じた。
『白い粉の秘密』喜多喜久
とにかく女性の心の描写が、私を捉えて離さなかった。恋愛的な中で曖昧にゆれる駆け引きと、あまりにも魅力的な主人公の「相手にとってこういうふうに見えたら嬉しい」という気持ちのこもった所作は、彼女を運命の女たらしめた。罪を犯したくなるほど極上の女神を、私はこの短編集の中で一番美しいと思った。
『いつかのマグカップ』深沢仁
あまり恋愛小説は読まないタチなので、これが良くあるパターンなのか、否かの判断がつかなかった。しかし、主人公の選択はとても良いと思った。子どもにとっても、彼女にとっても、非常に良い。個人的に私なら産む選択はしないと思うが、彼女はそれだけ元旦那のことを憎からず思っているのだろう、と感じた。その愛しさを読者の私が感じるからこそ、元旦那の行動とそれに対する償いの選択は当然だなと思った。人を裏切るということは、その人の魂を軽んじることなのだから。
酒を巡る物語というのは、一見アダルティな印象を持つ。しかし、どの物語も口に含むと、香りが鼻を抜け、味に馴染みがなくてもクセになる。ページが少なくなるほど心と体が緩んでいく、気楽に苦味や甘味を楽しむのに打ってつけな一冊だった。 -
Posted by ブクログ
子どもの頃から
超ビビリなくせに心霊系動画も本もついつい
気になり見てしまう(^^;;
今年夏に映画化する
「近畿地方のある場所について」の原作者と
「ノロイ」の映画で有名な
監督白石晃士さんとの対談を初め
澤村伊智さんのインタビューなどなど
魅力的なホラー特集がされていて
楽しめました。
個人的には
Youtubeでよく見るフェイクドキュメンタリーQの
モキュメンタリー特集は、フィクションと
思いつつも実は真実もあったら…と
怖い妄想を色々してしまいました。
深淵のテレパスはシリーズの新作も出ているので
読みたいな〜
あと、小野不由美さんの屍鬼シリーズも
途中の巻で止まっているので再読したい。
あかずめの匣も気になる!
ホラー小説好きにはたまらないガイドブックに
なっています(^^)