アンデシュ・ハンセンのレビュー一覧
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多動脳は原始からの狩をする生活では役に立つ能力だったが、現代社会においてはその脳の働きを上手に経済効果に結びつけるような物に興味を持つようにすると、上手く働くがそうならない場合は、依存物質で脳の安定を満たそうとしてしまう。
有酸素運動を取り入れることで、集中力の分散を防いだり、20分程度の集中の後休憩を入れたりと、自分でコントロールできる人はする。どうしてもコントロールできない場合は薬に頼るのはありだと筆者は考えているが、昨今の多動であれば即薬の処方という動きは少し違うのではないかと例や数字を出して説明している。多動脳には有酸素運動が効果があることがわかって良かった。 -
Posted by ブクログ
私たち人類は、歴史上かつてないほどに豊かで快適に暮らせるようになった。それなのに、なぜ精神的な不調を抱えている人がこんなにも多いのか。その答えを探るのが本書の目的。
人類の脳はとてつもなく賢いはずだ。なのに、なぜ持ち主の気分を常に良い状態に保つことができないのか。また、なぜいつも感情面で持ち主の足を引っ張ろうとするのか。
これらの謎を解く鍵は、自分たちが「今どこにいるか」ではなく、「過去にどこにいたのか」に目を向けること。
まず言えることは、私たちは死亡率が異常に高かった古代人たちの生き残りの子孫だということ。祖先のうちの誰一人として、子どもをもうける前にライオンに食われたり、崖から落ちたり、飢え死にしなかった。
適者生存とは、行きている環境にフィットするということ。私たちは生き延びて子孫を残すために進化したといえる。決して健康に幸せに長生きするために進化したのではない。
進化には途方もない時間がかかるため、現代人の身体と脳は今でも自分は狩猟採集民だと信じている。
私たちが慣れ親しんでいるライフスタイルは人類の歴史から見れば一瞬のようなもので、まだ適応することができてない。
狩猟採集民の暮らしは一言で言えば地獄だ。平均寿命は30歳で、半数は10代になる前に死亡。出産時や感染症にかかって死亡することが多かった。
運良く成人しても、飢餓、かんばつ、動物の攻撃、感染症、事故、殺人が待っている。
1万年前に、狩猟採集から農耕へと人類の大変革が起きたが、もっと酷い地獄が待っていた。
多くの歴史家たちも「農耕への移行は人類最大の過ちだ」と主張している。
感情というのは、実はただの任務にすぎない。任務というのは、生き延びて子孫を残すこと。飢餓や感染症、不慮の死を驚くべき確率で避けてきた何万世代もの祖先たちからのささやき声が感情である。
不安、恐怖などの負の感情、幸福感が長く続かないことも全て、生き延びるための進化の産物である。
うつになると引きこもりたくなるのは、感染症や事故などあらゆる脅威から自分を守ろうとしている。
トラウマとなった恐ろしい記憶を何度も脳内で再生されるのも、同じことが起きないように脳が自分を守ろうとしている。
不安や、うつを遠ざけるためにできることは、何をさて置いても運動だというのが著者の考え。そして、呼吸を整えること。呼吸を整えるだけで心拍は落ち着く。
さらに大切なのは、孤独を避けること。どのような状態を孤独と感じるかは主観的な問題だが、数多くの研究で浅い友人が多数いるよりも、心安らげる深い友人(家族も含む)が少数いる方が幸福度は高い。
著者が出した幸福に対する結論は、「人類はあらゆる体験を自分の期待と照らし合わせるように進化したからこそ幸せを追い求めるのはやめたほうが良い」というもの。
あらゆるメディアは、「幸せは自分で選び掴み取るもの。あなたが幸せでないなら何かが足りない、何かがおかしい」と畳み掛けてくる。
それによって脳は、事実上達成不可能な目標と自分を照らし合わせてしまう。ずっと常に幸福で満ち足りた状態というのは、人類にとっては不自然な状態であるというのに。
ある国では、広告にお金をかければかけるほど、2年後に国民の満足度は下がっていたことが分かった。
幸せというのは追い求めるほどに指の間をすり抜けていってしまう。逆説的だが、幸せになるためにできることは、幸せを無視すること、考えないこと。
幸せというのは、ゴールなどの独立したものではなく、あくまでも状況の一部でしかない。
人類が地球上で最も優勢な生物になったのは、一番強かったからでも賢かったからでもなく、協力するのが一番得意だったから。
孤独を避け、ほど良い運動をし、呼吸を整え、誰かの役に立つ。そして、幸せになりたいと考えないこと。
これを繰り返すだけで、驚くほど精神状態は良い状態を保つことができる。 -
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結論としては『運動脳』と一緒で、運動がうつやストレスに効果的であるということ。
狩猟採集民族や発展途上国よりも近代化社会の方が同じ時代に生きていてもストレス度合いが高いことがわかっている。私たちのライフスタイルは、「運動」と「仲間と一緒に過ごすこと」が欠けているのではないかと本著では考察している。コロナ禍にzoom飲みがあったけれど、やはり対面に勝るものはないんだなあと思う。対面とオンラインではグループに属している、誰かと繋がっているという初回欲求の満たしに大きな差が出ている。もちろん対面がより連帯感を生む。そして、都会より田舎の方が精神状態が良いことがわかっている。加えて、非喫煙、環境汚染もあまりない、加工食品を食べていない、労働時間も短い、格差の少ない社会であることも影響しているはずと。ソーシャルメディアは、他人との比較によって「自分には十分な価値がない」と思い込んでしまい、ネガティブに精神状態が悪くなるリスクが高まる。これは男子はスマホでもゲームに時間を、女子はSNSに時間を割きがちなため、女子の方が孤独を感じるリスク大。浅く広くよりも、親しい相手が数人いる方が大事。つねに社交で忙しくしているより、限られた数の一緒にいてリラックスできる人たちの存在が重要。 -
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ネタバレ現代人の脳機能は、狩猟時代と変わらないらしい。つまり、外敵や未知のものが近づくと脳が危険信号を発し体を緊張させ(長期間続くとストレスが溜まる)、飽食の時代でも飢餓に備え必要以上に食べたいというカロリー摂取欲求を抑えられない(結果、糖尿病や肥満が増える)。
スマホの弊害については、実はスマホ機能の拡充ぶりが速すぎて、研究自体が追いついていない状況。
しかし、ITの最前線にいたスティーヴ・ジョブズやビル・ゲイツなどは既にその中毒性に気づいていた。彼らの感覚的な危険性の理論的裏付けを試みたのが本書の肝。
以下は、私の備忘録。
・人前で喋る恐怖も、進化の過程で「失敗して共同体から追い出されないこと(仲間外れ回避)」が脳にとって重要だったから→過剰な危険察知能力でもある
・フェイスブックの《いいね》は、利用者の承認欲求を満たし、スマホ依存を助長する
・IT会社は、いかに利用者のスマホ利用時間を増やせるかを研究→スマホ依存症が増加
・ブルーライトの青は、私たちの祖先にとって晴れ渡った空から降ってくるものだった。睡眠物質であるメラトニンを作るな、油断せずに警戒を怠るな、と脳は指令を出す→睡眠不足もしくは睡眠の質の低下
・これらの負のスパイラルを断ち切るには、スマホは必要最低限の使用とするのと同時にとにかく体を動かす(週2時間で良い)
・筆者の不調改善策は、睡眠を優先し、身体をよく動かし、社会的関係を作り、適度なストレスに自分を晒し、スマホ使用を制限する
・幼児にタブレット学習が向かない理由は、記憶力や集中力が低下するため
現代人にとってスマホは生活に無くてはならない存在となっている。しかし、その利用時間を制限することで依存性を低減し、よりよい睡眠が確保できるとしたら…もちろん選択するのはあなたです。 -
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運動が終わると、コルチゾールのレベルは下がります。しかも何と運動を始める前よりも下がるのです。つまり体の中のストレスホルモンが減るという事です。 研究によると、長めの散歩をするだけで集中力が上がる事が分かっています。その理由は(長期間続ければですが)散歩が脳の各部分の繋がりを良くするかもしれません。必要な時、つまり何かに集中したい時等に、脳の各部分がスムーズに連動するようになるのです。自転車のギアチェンジをしたような感じです。 自信というのは螺旋階段のようにスパイラル状になっています。しかしスパイラルには正のスパイラルと負のスパイラルがあります。体を動かすのは、正のスパイラルにする為の方法なのです。雪玉を転がす為と言っても良いかもしれません。
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最近脳の衰えが気になりだした わたくし。
脳ではなく頭皮なのでは?との声もチラホラ。
違いますから。ええ、脳です、脳。
さっそくこの本を手に取り読む。
何々、脳のためには運動が良いと特に朝するのが集中力に効果的と。
いやーやっぱりそうか、確かに最近運動と言えば・・・
んーない、エピソードがない。
全然やっとらんやんけと
取りあえず通勤を車から徒歩に変更。
何か仕事に対する集中力が違う気がするなと
単純な わたくし。
これはいいなと確信する わたくし。
しかし10分後、ぷーんと汗の臭いが
いっきに臭いが気になり集中力を欠く わたくし。
周りに迷惑をかけてでも脳のシャープさを取り戻すか
周りへの迷惑を避け老化に逆らわず
段々落ちる集中力とつきあって生きていくのか悩み中。
汗も頭皮も気ならなかった10代よカムバック!