星友啓のレビュー一覧
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スタンフォード大学オンラインハイスクールの日本人校長による初の著書。スタンフォードのあるシリコンバレーで筆者が体験した、世界最先端科学に基づく「生き抜く力」を7つの講義形式にして紹介しています。
「生き抜く力」の具体的な三要素は「聞き取る力」「共感する力」「与える力」。意外にもスーパーリーダーに共通しているのは、こうした人を思いやる利他的マインドに基づく共感力に満ちた謙虚さであるそうです。競争社会とはいえ、人生はコラボに満ちています。人生を様々な人々とコラボしながら生き抜いていくためのこの三要素の磨き方が、様々な研究者のトレーニング方法と共に説明されています。
私がなるほどと思ったのは、「与え -
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成果や知性を誉めてしまうと、自信ややる気が増すどころか、逆の結果になる。
教えることは新しい知識やスキルの獲得により子供の視野を広げうる一方で、考え方やものの見方を制限してしまう危険性を孕んでいる。
ストレスの正しい利用法。
適度なストレス反応は自分にとって良い効果をもたらしうると理解する。
ストレスを感じたり、なぜそう感じているかを考える。心の中でシミュレーションして「もしも」のシナリオを考える。
テストは学びを生み出す道具。
学んだことをちょくちょく思い出すテスト
学んだことを思い出しながらまとめる癖をつける
学ぶ前にこれから学ぶことの診断テストをする
テストや思い出し練 -
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ネタバレ急速に進むグローバリゼーションやITの進化にともない、教育の現場も進化している。スタンフォード・オンラインハイスクールの校長である著者がそのオンラインハイスクールの「学育」の状況を紹介するとともに、今後の教育、学育の将来を語る内容。パーソナライズド・ラーニング、アクティブ・ラーニング、プロジェクトベースド・ラーニングなどの学習の最先端を紹介。スタンフォード・オンラインハイスクールについては、「持てる者」の恵まれた学習環境といえるもので、こういう点でも格差はひろがっているのだろうな、と思った。また、アメリカの教育いや学育環境の進化のダイナミックさは「らしいな」という感じ。ひるがえって日本はどうか
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・人間のワーキングメモリ(意識下に同時に留めておけるももの個数)は3〜5
・ワーキングメモリのキャパシティは幼少期から10代後半にかけて増えていく。
→4〜15歳まで平均66%
・ワーキングメモリはトレーニングで拡大できない。
・話を聞きながらのノート取りは、
書く内容、文字を書く位置などの様々な作業を同時に伴うため、ワーキングメモリへの負担が大きい。
・メリハリ式(話を聞いた後で内容を書き出す)は脳科学的に非常に効果が高い。
・ワーキングメモリの負担を減らすには、
視覚や聴覚などあらゆる機能を織り交ぜて学ぶこと。
・seductive details・・・目的の学びに必要のないものはワーキン -
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作者はスタンフォードオンラインハイスクールの校長を務める方。オンライン高校でありながら全米ランキングでも上位に食い込む秘訣に興味が湧いた。実際に読んでみて、納得できる部分が多く子供の教育を考える上で参考になった。
最も共感できるのは、哲学を中軸に据えたカリキュラムであること。自分自身高校時代に倫理の授業を選択し、授業の中で複数の本の勉強会を実施したことで、宗教から実存主義まで幅広い人の考えに触れることができた。そこをきっかけとして「より善く生きる」とは何かを考えて生きてきたことで、自分の人生に深みが出たと思う。子供にも高校から、人生とは何かを考える機会を持って欲しいと思う。
授業もディスカッ -
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【感想】
今現在のオンライン教育はどのように変貌しているのか。予想通りの部分や思いがけない事例など数多くのことを学ぶことができた。オンラインでは、コミュニティを作ることが難しいとされていたが、独自の時間割を作ることで、週4日のカリキュラム編成を実施し、残りの一日は課外活動に当てていた。また、生徒自らが学習プランを作成するDesignYourLearningなどなど。驚きの連続であった。教科書もノートもますます減っていく社会のおいて教育のあり方を深く考えさせられた。
【アクションプラン】
・「ゲーミフィケーション」の実施。目標達成カードを作成する。
・ティーチングではなく、コーチングをメインの授 -
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ネタバレ”エンパシー”
この言葉がとても重要であることを実感するための本である。”共感”これが生き抜く力だということだ。オバマ氏のスピーチやダライラマの講義に出てきたりするそうだ。知らなかった。と、同時に非常に嬉しかった。ビジネスで生き残るためと言いつつも、根本は非常に人間的な部分であることを。
生き抜く力の基本要素は3つ。
①聞き取る力
②共感する力
③与える力
①聞き取る力をつけるためには、【アクティブ・リスニング】
・パラフレーズ(相手の話したことを言い換え確認する)
・クエスチョン(相手のいうことを確認しながら詳しく聞く)
・エンパシー(相手の気持ちに共感を示す)
「その気持ちわかる!」は