星友啓の作品一覧
「星友啓」の「きみの悩みに答える 10歳からの哲学の言葉160」「スタンフォード・オンラインハイスクール校長が教える 子どもの「考える力を伸ばす」教科書」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「星友啓」の「きみの悩みに答える 10歳からの哲学の言葉160」「スタンフォード・オンラインハイスクール校長が教える 子どもの「考える力を伸ばす」教科書」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
表紙では動画の倍速視聴、生成AIツールなどイマドキな話題が大きく取り上げられているが、意外にも本書のはじめ1/3くらいは読書法について書かれている。
本書で取り上げられる読書法の特徴は、速読について掘り下げるなかで知識のインプット方法としての読書をいかに効率的にするかというようなことを解説している点である。
読む前に目的を明確にして、目次や見出しに目を通し、メタ認知を持ち、読み進めながらリトリーバルを行う…このような本書で紹介されている読書法は、考えてみれば私もこれまで多少は無意識に行っていたようなものではあるが、実際一個一個の手順をしっかり意識して実践してみると、物を読み、知識を得るという行動について自分の中の感覚がかなり変わったと感じられた。
動画での学習についても基本は読書の場合と同様で、ただ動画には目次や見出しがないことが多いので、そこをAIツールに補助してもらい、大まかな動画内容を把握しメタ認知を行ったうえで視聴すると良いとのこと。
上記読書法のほか、マーカーや書き込み、書き写しによる暗記のより良い手法など、とにかくすぐに実践できる手法満載で、これからの勉強の質を一気にアップできるかもというワクワクが得られる一冊だった。
Posted by ブクログ
「やりたくない」を 「ご褒美」に変える
テンプテーション・バンドリング
高校生のケンタ君は、「数学のワークを毎日3ページ進める」という目標を立てました。しかし、机に向かうとどうしても大好きなアニメの続きが気になってしまい、結局スマホに手が伸びてしまいます。「自分には自制心がないんだ・・・・・・」 と彼は落ち込み、勉強がどんどん嫌いになっていきました。
こうした状況に陥ってしまったのは、ケンタ君の自制心に問題があったからではありません。私たちの脳は、即座に快感を得られる 「誘惑(アニメ)」を優先し、成果が出るまで時間がかかる「努力(勉強)」 を避けようとする性質があるからです。意志の力だけでこの本能に打ち勝つのは、至難の業なのです。
| 行動科学もお墨付き
ペンシルベニア大学の行動科学者ミルクマン教授の研究では、参加者に「ジムで運動している時だけ、お気に入りのオーディオブックを聴いていい」というルールを課したところ、運動の頻度が劇的に向上することが示されました。
「やりたいこと」を報酬としてぶら下げることで、脳内のドーパミンが放出され、本来は気が進まないはずの行動が「楽しみなイベント」へと書き換えられるのです。
グラフにするだけで成績が上がる
記録と可視化でモニタリング
「今週はすごく頑張った!」と思っていても、実際に時間を計ってみたら大して勉強していなかった・・・・・・ということはよくあります。人間の主観的な感覚はしばしばあてにならないものです。
自分の思い込みと事実のズレを修正し、正しい方向に導くために 「モニタリング」が必要です。
| なぜ記録すると痩せるのか?
食べたものを記録するだけで痩せるダイエットがあるように、勉強も記録するのが非常に効果的です。
これは、「記録する」と決めた瞬間、脳がその行動をより意識的に監視し始め、対象となる行動(食べる、学習する)が改善されるという、心理学版の「監視効果」です。
脳の「監視システム(Monitoring)」が働き、目標と現状のズレを検知すると、自動的に学習戦略が修正・最適化されます。
また、記録が積み重なると、スモールウィン(小さな成功の感覚)を感じることができ、ドーパミンの持続的な放出を助けてくれます。 さらにそれが習慣化までの66日の壁 (P.144) を越える燃料となります。
スマホという名のスロットマシン
デジタル・ウェルビーイング
勉強しようと机に向かったのに、ふとした瞬間に通知音が鳴り、 気づけば1時間もSNSを眺めていた・・・・・・。そんな経験は誰にでもあるでしょう。
アプリ開発者たちは脳の「報酬系(ドーパミン)」の仕組みを巧みに利用し、ユーザーが画面に釘付けになるような心理的な仕掛けを設計しています。
無限に続くスクロールや、不定期に届く「いいね」の通知は、脳を絶えず刺激し、「もう少しだけ」と思わせる欲求を生み出すのです。
この「注意の奪い合い」が起きている現代社会において、個人の意志の力だけで戦おうとするのは、もはや無謀。テクノロジーによる誘惑には、テクノロジーを賢く使い、対抗するしかないのです。
| うまい距離のとり方が必要
そこで重要となるのが、「意図的に遮断すること」と「環境を整えること」です。「デジタル・ウェルビーイング」とは、デジタル機器と健全な距離をとって、自分の意思でテクノロジーを使いこなせている状態を指します。
特に学習においては、スマホの通知を物理的にオフにして、集中できる環境作りが不可欠です。一方で、音楽を聴きながら、あるいはSNSを気にしながらの「マルチタスク(ながら勉強)」は、脳に過度な負荷をかけ、学習効率を低下させることが研究でも明らかになっています。
|脳への物理的影響
最新の研究が勧めるのは、精神力で誘惑に勝とうとするのではなく、アプリブロッカーなどのツールを使って、誘惑をあらかじめシステム的に「無効化」しておくことです。
「物理的に見られない状態」を先に作っておけば、脳のエネルギーは無駄な葛藤に使われることなく、すべて知識の吸収へと注がれるはずです。
Posted by ブクログ
第1章 子どもの脳と心について知っておくべきこと
まとめ
①「すぐに叱る」子育て法は子どもの理解にとって逆効果。感情が昂っているときにしつけを試みても、子どもの脳は、それをうまく呑み込むことができない。
②「コネクト&リダイレクト」とは、右脳のオーバーヒートを優しく落ち着かせてあげてから、未発達の左脳でも理解ができる落ち着いた状態で、やるべきこと、 やってはいけないことを説明する方法。
③子どもがカッとなったときに、一緒になって落ち着かせてあげることは、子どもが自分の感情をコントロールできるようになるためのトレーニングになる。
④「子どもの脳の9割は5歳までに完成する」は、認知能力の基礎が完成に近づくという意味。
⑤5歳を過ぎてからも脳は常に変化し続ける。
⑥長期に及ぶ恐怖や不安など、極度のストレスがかかると脳の自然な発達が滞る。
⑦身体的、精神的な虐待はもちろん、長期的な家族の不仲もストレスになる。育児放棄は、身体的な虐待と同じくらいの悪影響を与える。
⑧子どもの「サーブ」に大人が「リターン」することで、子どもの認知能力やコミュニケーション能力の自然な発達を促せる。
⑨子どものときに、しっかりとした信頼関係を持てる大人が一人でもいることで、 逆境に耐えられるメンタルの強さを身につけられる。
⑩脳のメカニズムの中心である社会性や感情の能力をサポートすることで、子どもの頭が良くなる。
⑪多様な体験を通してさまざまな能力を伸ばしてあげることが、脳を効率良く成長させるベストなサポートで、結果的に成績アップの近道になる。
⑫新しい習慣を身につけるには、一気に変えるより、ちょっとずつ習慣を変えていく方がいい。
⑬脳は間違えたときに最も効率的に学べるようにできている。子どもに「間違えたときこそ、脳が学ぶ最高のチャンスだ」とメッセージすることが大切。
⑭脳科学を子どもに教えると、「成長マインドセット」につながり、好奇心ややる気がアップする。さらに学力も向上する。
第2章 やる気がぐんぐん伸びる褒め方・叱り方
まとめ
⑮人間のやる気のベースは、「心の三大欲求」。人とのつながり(関係性)、自分が何かできるという感覚(有能感)、自分が決断したことを自分の意思にのっとってやっているという感覚(自律性)。
⑯子どものやる気を上げるには「心の三大欲求」を満たせる環境を考える。
・友達や他の大人たちとコラボしたり、触れ合ったりする機会があるか?
・達成感が得られるか。すぐにはできなかったとしても、できると感じられることか?
・命令でやらされていると感じないか? 細かく指導されて、自分から感を失っていないか?
⑰「内発的やる気」は、それをやること自体に動機づけられている状態。「外発的やる気」は、それをやったことによる結果に対するやる気。
⑱持つべきやる気は内発的やる気。外発的やる気は短期的に強いものの、長期的に依存していると、心にも体にも悪影響を及ぼす。
⑲子どもが何にやる気を見いだしているかをじっくり観察し、子どもの内発的やる気が出ているときは、外発的報酬をぐっと堪える。子どもが外発的報酬や罰によってやる気を出しているときは、徐々に外発的報酬や罰を取り除くプランを立てる。
⑳真実味のある褒め方をする:大げさだったり、抽象的な褒め方は避ける。「世界 「!」「日本一!」「なんでもできる!」はダメ。
㉑努力を適度に褒める:結果だけを褒め過ぎると、子どもはできそうなものばかりやるように。子どもの努力や頑張りのプロセスの方を褒めよう。
㉒褒めて釣るのは厳禁:褒めることでやる気をつり上げようと意図するのは厳禁。 子どもも気づくし、外発的やる気につながるので、要注意。
㉓比較によるやる気はダメ:周りとの比較で褒めるのは、結果や才能を褒めるのよりもたちが悪い。
㉔ステレオタイプを意識してしまうと、パフォーマンスが下がる。同様に、子どもにレッテルを貼ると、子どものパフォーマンスに悪影響が出かねない。
㉕子どもが間違えたときの声かけのポイント
・間違いは最高の学習の機会であることを伝える。
・チャレンジしたこと自体を褒める。
・ネガティブな主観を表さず、間違いを客観的に説明する。
・問題が子どもの学習進度に合っているかどうか考える。
・やり直しの場合は、やり方の方向性をアドバイスする。
第3章 伸びる子どもに育てるために親ができること
まとめ
㉖「しつけ派」の子育てをやり過ぎることで、子どもの心や体、社会的リスクにつながってしまう。
㉗「コントロール型のダメ子育て」の3大パターン
・パターン1 罰で脅す
・パターン2 過度な期待でプレッシャーをかける
・パターン3 罪悪感を植え付ける
㉘「のびのび派」の「自律サポート型」子育ては、子どもの心の安定と健全な社会性を育むだけでなく、成績や学校でのパフォーマンスまでアップさせる。
㉙自律サポートの基本要素は、共感、説明、自己決定の3つ。
・基本要素1 共感から始める:子どもが嫌がっているとき、まずは、子どもがやりたくない気持ちに理解を示してあげる。
・基本要素2 なぜやるべきかを説明する:やるべきことを押し付けず、子どもが理解できるようになぜやるべきかを説明してあげる。
・基本要素3 自分で決めてもらう:やり方にいくつかの選択肢を用意して、子どもが自分で決定できるようにする。
㉚甘やかし型」のダメ子育ての3つの要素、「同感」「身代わり」「回避措置」に陥ってしまわないよう、子どもに「同感」してしまうことを避ける。
㉛「過小評価」「批判」「拒否」は「突き放し型」のダメ子育て。子どもの感情を受け入れた上で、理性的にやるべきことを説明する、「自律サポート型」子育ての基本を意識する。
㉜子どもたちが、ついついゲームに夢中になってしまうのは、ゲームが子どもたちの心の根本的欲求を満たしてしまうから。
㉝「ダメなことペース」な声かけではなく、「バランスペース」の声かけに変えていく必要がある。
㉞子どもがやるべきこと、できそうなことを提案したり、子どもと一緒に何をするとバランスのいい生活になるのかを考えていくことが大切。
㉟テクノロジーとうまく付き合っていけるための3つのコツ
・TIPS1 使わないときは遠くに隔離する
・TIPS2 テクノロジーブレイクを使う
・TIPS3 親がロールモデルになる
㊱テクノロジー時間の効果的な減らし方
・TIPS1 2週間で15分ずつ減らす
・TIPS2 心の三大欲求を満たす代替物を用意する
・TIPS3 子どもに考えさせる
第4章 メンタルも知能もぶっとく育てる科学メソッド
まとめ
㊲子どものメンタルがアップすると、子どもの知能もアップする。
㊳子どもの成功体験を強調するために、外発的報酬を与えてはいけない。
㊴外発的報酬に基づく自己肯定感は短期的には強いが、長期的には悪影響。
㊵ネガティブな気持ちを無理に抑え込んだり、無理に忘れようとするのは逆効果。
㊶求めるべき自己肯定感は、「現実の自分をありがたく思う気持ち」。なぜなら、「自己受容」「自己価値」ともに、いいことずくめだから。
㊷「求めるべき自己肯定感」を高めても、子どもはナルシシストにならない。
㊸「ディスタンシング」で、自分の心に適度な「距離」を置くことで、くよくよと悩むネガティブな気持ちのスパイラルから抜け出せる。
㊹PERT呼吸法は一日1回、寝る前に子どもと一緒にやる。
㊺「マインドフルネス」の核とは、自分の意識を今感じていることや考えていることに向け、そうした感覚や考えを、そのまま無条件に受け入れること。
㊻マインドフルネスは、心に良い影響を与えるだけでなく、頭も良くなる。
㊼「TGT」とは「Three Good Things」の略で、寝る前に、子どもと「今日あった3つのいいことなんだった?」と話す時間を数分作ること。
㊽利他的なマインドで優しく接すると、周りが自分をどう見ているかという不安な気持ちがなくなり、自己肯定感が上がる。
㊾「親切リフレクション」で「親切の日」に子どもと一緒に5つのいいことをする。
㊿利他的なマインドで人に親切な行動をとると、自己肯定感と幸福感が一気に上昇するのは、人間の持つ根本的な欲求を満たすことができるから。
第5章 子育てがつらい科学的理由と対処法
まとめ
51親の育児ストレスは、全世界的に見ても非常に高くなってきている。
52現代社会では、親に対する子育てのプレッシャーが高まっている一方、人類のDNAはワンオペ子育てをするようにできていない。
53子どもの多様性と、ネガティビティー・バイアス、そして子どもの脳の発達速度など、子育てのイライラは心や脳のメカニズムから自然に湧いてくる。
54大切なのは育児ストレスについて知ること、仲間を見つけること、自分の気持ちと向き合うためのストレスマネジメントのスキルを身につけること。
55子どもの「悪い」「ダメ」「できない」は子どもの成長で当たり前のこと。子ども自身が劣っている、性格が悪いなどと結論づけない。自分も悪くない。
56いったん自分の「するべき」という思い込みを振り返り、柔軟に子どものニーズに対応しようという心構えを持つことが大切。
57習慣を変えてから、2カ月くらいは辛抱が必要。