九十九森のレビュー一覧
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前半は5月ネタが多かった。築地市場では、旬が仕入れを本格的に行くようになった頃あたりから、3~4年おきに店舗の入れ替えが行われていました。中には、この入れ替えを期に店じまいする業者もいます。寂しい気がします。そして、ゴールデンウィーク後に、結城哲也が柳寿司にお礼をしにきた回では、達也の成長を感じたことと、鱒之介を兄さんと呼ぶ理由が明らかに。深川の親方"新見清次郎"の弟子仲間だった二人の関係が、よかった。
そして、旬の姉・真子と酒井哲也との結婚式が行われた。しばらく会っていなかった長野のおじいちゃんとおばあちゃん(君江の両親)が、鱒之介の説得で結婚式に参列。さらに、次男・ -
Posted by ブクログ
結城達也初登場に加え、達也と旬が兄弟弟子になった今作。柳寿司を継ぐ旬にとっては、初めての弟子の育成は、一時、達也の失態を鱒之介から殴られる一騒ぎに発展になるも、改めて鱒之介の偉大さを再確認できた。達也も、寿司に興味を示さず、友だちと遊んだ挙げ句、店の売り上げ金に手を出し、父・結城哲也(たぶん、25巻に出てくる可能性大)の逆鱗を触れてしまった。しかし、旬が地道に仕込みをしていくのを見て、自分の愚かさに気づくきっかけとなり、坊主頭にして、自腹して買ったカレイを、突然訪れた客に寿司を握った事が、寿司職人として大事なことを成し遂げたことでしょう。二人とも、まだまだ成長できる。がんばれ!!
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購入済み
作品内容もネタも極上
106巻になるけど、毎回、本当に勉強になります。寿司のことだけでなく、魚のこと、人としてのあり方、寿司マンガとしても作品としても一流です。
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Posted by ブクログ
2年くらい前からコンビニなんかで売り始めたので
何となく興味があって読み始めた漫画。
初見の印象は、一言で表すと「地味」。
少し前の『将太の寿司』や『中華一番』(両方とも第一期)のような
店と客の日常のやり取りを描いている作品なので、
そんなに盛り上がりも無く、ただ淡々と作品が流れていく印象。
ところが、ハマってくるとそこが「味」になってくる。
江戸前の職人の意地。漢気ある若者たちの奮闘。誠実さや真心の大切さ。
そんな内容を照れも皮肉も無く真っ直ぐに書き綴るところが、
ある意味この作者のセンスの良さであり凄さだと感じる。
「人から疎まれる真面目さも、極めれば尊敬の対象となる」ということを