佐倉旬のレビュー一覧
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ネタバレ
ゴミ屋敷
・ゴミ屋敷の裏側には、体力の低下や認知症、また精神疾患などがあって、
その結果「片付けられない」「捨てられない」「増やしてしまう」ということになってしまう。
・ゴミ屋敷はいろいろな問題が見える形になった現在進行形の結果である。その最終地点は孤独死。
・ゴミ屋敷になる原因は複雑でも、大きな共通点はある。それはセルフ・ネグレクト(自己放任)だ。
健康、生命、および社会生活の維持に必要な個人衛生、住環境の衛生、もしくは整備、または健康行動を放任・放置しているということ。
・「自分のために何かするってすごーく難しいじゃない?」
・「どんなに頑張っても自分のこと大切に出来ないと元も子もないって俺は思うね -
ネタバレ
ヤングケアラー
・ヤングケアラー:本来、大人が担うとされている家事や家族の世話など、日常的に行っている18歳未満の子供や若者。
過度な負担により学業などに支障が生じたり、子供らしい生活を送る権利を侵害されている状態。
介護や育児といったケア労働は家族の中で解決する、という価値観の延長線上にヤングケアラーはいる。
ヤングケアラーの一番の問題は、彼らの存在が気付かれないことだ。
・「ねえ、犬飼さん。俺、お父さんの力にちゃんとなれてるかな?」
「景都くんはもう十分頑張ってるよ」
「…だといいなあ。俺の家族の話、聞いてくれてありがとね」
・「患者と家族の意見が反映されていない支援計画なんて、成立する以前の問題。誰が金 -
ネタバレ
脳卒中
・MSW:医療ソーシャルワーカー。患者の病気や怪我、その後遺症から起きる問題や不安に寄り添い、
その後の治療や日常生活をスムーズに送れるよう、社会福祉の立場から患者を支援する人々。
・「お金って大事ですよ。だって生きてるんですから!」
・「まだ自分の身体の変化を受け止められていない。今までできていたことができなくなって、
日々少しづつ無力感が蓄積されてしまう。そんな中で自分が本当はどうしたいのかなんて考える余裕もない」
・「会社って「人」で出来ているのに、その「人」を守らない会社ってどうなんですか?」
・「私どもの仕事は患者が中心なので、どうしても御社が組織として個人を特別扱いできない、と言う -
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SW
医療ソーシャルワーカー物語。
職業ものとしてはなかなか面白いです。
病気を治すのは医者でも原因を解決しないと意味ないってケースありますもんね。 -
Posted by ブクログ
医療ソーシャルワーカー(MSW)を主人公に据えた、広義の医療ドラマ。MSWは直接治療に携わる仕事ではないので、たとえば看護師を主人公にした「ナースのチカラ」のようなアプローチではなく、社会制度とのからみ合いが主眼になる。その意味で本作では生活保護などをテーマにしたエピソードもあるのだが、その他のエピソードでは疾患治療それ自体のほうに重点がおかれていたりするので、MSWを主人公にする必然性があまり感じられず、やや残念なところだった。たとえば本作のアルコール依存のエピソードでは、治療経過が中心になっているので、主人公がMSWではなく研修医であっても同じようなエピソードが成立してしまう。たとえば依存